きょうはこんな日でした 【 ごまめのはぎしり 】 |
桜(春めき) | ||||
2005.3.25 | ||||
神奈川県南足柄市・春木径にて | ||||
2005.4.14(木)
5時半に起きて10時半に茨城県の関連会社に着きました。いつもなら午後からの会議に間に合えば良いのですが、今日の出張は議題が多くて早くやろうと決めたものです。決めたはいいけどさすがに5時台に起きるのはツライですね。
早く始めたせいで会議は17時過ぎには終わりました。内容もまあまあだったかな。終って小山市に出て、行きつけになった大衆割烹「だるま」で呑みました。今日は珍しく鹿児島の焼酎「克」一本槍。芋焼酎も旨くなったものだと思います。
煙草が切れたので女将さんに買ってきてもらいましたけど、金を受け取ってくれませんでした。恐縮していただきましたが、驚いたことにそのあと煙草吸い全員(と言ってもあと二人ですけど)に吸っている同じ銘柄の煙草を買ってきてくれたのです。なんだ、こりゃ! 思わずみんなで顔を見合わせてしまいました。もちろん女将さんの純粋な行為なんでしょうが、そんな歓待を他では受けたことがなく、恐縮するばかりです。年に2回ほどしか行かない店ですし、合計でも4回目かな、5回目かな、というところです。ムサイおやぢばかりの集団でしたが、なぜか小山の夜は楽しく過ぎたのでありました(^^;
○会報『関西詩人協会会報』37号 | ||||
2005.4.1 | ||||
大阪府交野市 | ||||
金堀則夫氏・事務局 杉山平一氏・発行 | ||||
非売品 | ||||
賞の募集が2点載っていましたので紹介しておきます。
◎第3回関西詩人協会賞
応募要領
締切日 2005年7月31日必着
送付先 中岡淳一 堺市(住所・電話略)
応募規定
参加資格 関西詩人協会会員を対象とする(既刊詩集3冊迄)
参加作品 未発表 書き下ろし詩作品一編(作品は返却しない)
四百字詰A4原稿用紙に縦書きのこと
ワープロ原稿可(A4用紙使用)
本文30行以内厳守
末尾に住所、郵便番号、電話番号を記入のこと
封書に朱で「関西詩人協会賞応募」と記すこと
選考委員
日高てる 薬師川虹一 下村和子
発表
関西詩人協会賞1名(賞状及び賞金10万円)
入選作は関西詩人協会総会にて発表し、会報に詩作品が掲載される
主催 関西詩人協会 代表 杉山平一
◎第1回三好達治賞(大阪市現代詩人賞)
対象詩集 2004年12月1日から2005年11月30日の間に発行された詩集
公募時期 2005年秋(全国公募)
賞金 100万円
表彰式 2006年4月5日(三好達治命日)
選考委員 新川和江 杉山平一 中村稔 宮本輝
創設された三好達治賞は大阪市の主催のようです。大阪市のHPに詳細が載っているようですので参照してください。それにしても100万円とはすごい!
○詩・創作・批評『輪』98号 | ||||
2005.4.15 | ||||
神戸市兵庫区 | ||||
輪の会・伊勢田史郎氏 発行 | ||||
1000円 | ||||
追悼特集
太陽とドン・キホーテ 中右 瑛 2
貝原六一さんと「輪」 直原弘道 6
追悼、謝意、そして願い 南 和好 7
貝原六一先生を偲ぶ 丸本明子 9
時代体験を作品に結晶させた画家 各務豊和 9
貝原六一先生 安らかに 赤松徳治 10
オオトリは万里の彼方へ 伊勢田史郎 12
貝原六一年譜 14
詩作品
望郷異郷6 北原文雄 16
旅の途上 各務豊和 18
十字路――薔薇は見ていた 山南律子 20
エッセイ
ポプラの木の下で 岩ア風子 22
街道 丸本明子 23
絵画
私の中の絵本「無からの独白」 坪谷令子 24
書評
赤松徳治詩集『やさしい季節』メモ 三宅 武 26
詩作品
熊と兵隊 直原弘道 28
新芽の光るころ 渡辺信雄 30
真紅の衣 倉田 茂 32
さ渡る――火の音―― 岩ア風子 34
歌物語「里の秋」 岡見裕輔 36
影と影 丸本明子 38
夕ぐれ時 伊勢田史郎 40
春の詩 N・A・ザボローツキィ(赤松徳治訳) 42
エッセイ
年の瀬 北原文雄 44
編集後記 46
真紅の衣 倉田 茂
フランス東中部を旅して、かつてアレシアと呼ばれた
町の辺りを遠望したとき、胸が躍った。この地こそガリ
アが最後の命運を託した若き将ウェルキングトリクスの
軍を包囲したローマ軍と、全ガリアを結集した援軍二十
六万との決戦が行われた古戦場であった。総督カエサル
は自ら兵を励まして援軍を撃破、ガリアは平定された。
紀元前五二年、『ガリア戦記』最終第七巻にある。
カエサルは深い洞察力を持った戦略家だった。宥和と
敵視を使い分けて部族間の結束を妨げ、戦場にあっては
臨機果断、退くを躊躇しない。降(くだ)る敵を全員許すことも
あるし、女子どもを含めて破滅することもある。全軍団
は挙げてカエサルに心服し、彼の指揮のもとしばしば負
け戦を逆転させた。
人を戦争に駆り立てる大きな要素のひとつは「誇り」
であるという。カエサルは戦闘ではいつも真紅の衣服を
まとい自らのしるしとした。真紅の衣が馬を駆って前線
に到着すると歓声がわき上がり、将兵の一人一人にこれ
までの武勇を思い出させた。
「誇り」や「集団の結束」が人間の本性に根ざすこと
を、カエサルはよく知っていた。彼は早くから慧眼の政
治家でもあったのだ。やはり古今を通しての偉大な人物
のひとりだろう。
カエサルを好きかと問われれば、私は否と言いたい。
現代に誕生してもらいたくない。さなきだに不幸なこと
には、いま世界の西で東で、器でもない者たちが昂然と
真紅の衣をまとっている。
この作品の魅力は最終段に尽きると思います。「フランス東中部を旅」することは誰でも出来ることであって、事実、多くの紀行詩が発表されています。その紀行詩の範疇として作品を鑑賞すると、「カエサル」の行動を分析したり「人を戦争に駆り立てる大きな要素」まで作品化するのはさすがと思います。しかし、そこで終っていたら私の印象は薄いものだったでしょう。最終段で魅了されてしまいました。「紀元前五二年」と現代を見事に結びつけています。旅に出ても本物の詩人の眼は違うぞ、ということを教えてくれた作品です。
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