きょうはこんな日でした 【 ごまめのはぎしり 】 |
2005.5.7 | ||||
「榛名まほろば」にて | ||||
2005.5.2(月)
連休谷間の出勤日。月報をまとめたり、勉強会をやったりで結構忙しかったです。勉強会は、私の担当する製品の基礎知識を教えてくれという製造課の要望があって実施したものです。教材となる文献はたくさんありますから、20頁ほどの小冊子にして準備しました。2時間ほどの講義でしたが、かなり理解してもらえたと思います。仕事に活かしてもらえれば嬉しいですね、若者諸君!
○隔月刊詩誌『サロン・デ・ポエート』255号 | ||||
2005.4.25 | ||||
名古屋市名東区 | ||||
中部詩人サロン・滝澤和枝氏 発行 | ||||
300円 | ||||
作品
沈 丁 花…………………………‥古 賀 大 助……
4
目 と 目 が……………………………小 林 聖……
5
竹 島 点 描……………………………阿 部 堅 磐……
6
春 過 ぎ て……………………………伊 藤 康 子……
8
三 月……………………………滝 澤 和 枝……
9
夜 ……………………………甲 斐 久 子……10
二 脚 の 椅
子……………………………三 尾 み つ 子……11
逢 い た い………………‥…………高 橋 芳 美……12
いずれの日にか私も………………………横 井 光 枝……13
雑 草……………………………足
立 す み 子……14
ベ ニ ス……………………………荒 井 幸 子……15
と け る 空……………………………野
老 比 左 子……16
学 問……………………………稲 葉 忠 行……17
太 っ た 蝿……………………………滝 澤 和 枝……18
散 文
詩集『男巫女』を読んで…………………今 井 好 子……20
男巫女雑感…………………………………木 村 泉 洋……21
王朝の歌人“伊勢”について(三)……阿 部 堅 磐……22
同 人 閑 話……………………………諸 家……24
詩話会レポート……………………………………………………27
受贈誌・詩集、サロン消息、編集後記
表紙・目次カット…………………………甲 斐 久 子
二脚の椅子 三尾みつ子
けやき並木の直線道路
疾走する車が
朝の冷気をかき混ぜてゆく
バス停の片隅に
椅子が二脚 捨てられていた
座面は 淡い水色のふくれ織り
背もたれの曲がりはやさしく
木製の足は しっかりと
アスファルトに立っている
家に在れば
食卓の椅子として
笛吹きケットルが歌う
明るい居間で
家族と団欒を
楽しんでいただろう
雨もよいの空の下
人々は
一列に並んで
駅行きのバスを待つ
誰も腰掛けない
二脚の椅子は
矜持を失うことなく
そこに
「バス停の片隅に/椅子が二脚 捨てられていた」というだけの詩ですが、視線がしっかりしている作品だと思います。第2連で対象をきちんと観察し、第3連では過去の姿を想像して、最終連では「矜持を失うことなく」と、謂わば「二脚の椅子」にエールを送っていると云えましょう。何気ない風景を描きながら、作者の詩人としての姿勢が見事に表出した作品だと思います。こういう視座が大事だと思っています。
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