2005.6.5
				「宇都宮美術館」にて

2005.6.30(木)

　29〜30日、山形県の新庄地方に出張してきました。今回は同行者がなく、初めてひとりで関連会社に出向きましたが、もう３〜４回行ってますから、特に不安はありませんでした。29日の夕方新庄に着いて、馴染みの店に行って呑んで、馴染みのホテルに泊りました。店は酒屋さんなんですが、隣に屋台のような店を併設していて、酒は呑み放題(^^;　「阿部亀治」を呑んで、「山法師」を呑んで、早めに寝ました。

写真の山は月山です。30日にタクシーで関連会社に向ったところ、運転手が月山を撮るならここだ！と教えてくれたので撮ってみました。一眼レフではないので、ちょっと迫力に欠けますけど、電柱もなく確かに良いスポットです。 　仕事も予定より早めに終って、まあまあ。３年も行っていれば慣れるというものです。

　で、会議の合間の世間話で、相手の会社の社員が言うには「うちの女子社員はあなたを見るのを楽しみにしているんですよ」。ん？　思わず「そうですか、御社の女性はお眼が高い」(^^;;;　何でこんなバカなことを言うのかと我ながら呆れましたけど、出た言葉は引っ込みがつかない、大笑いしてゴマましてしまいました。次回、この会社にはシラフで行けないなぁ(^^;

○詩とエッセイ『樹音』50号
				2005.6.1
				奈良県奈良市
				樹音詩社・森ちふく氏 発行
				400円

　＜目次＞
　　特集　みち
　　道　　　　　　　　　　　　　　中西　　登　2
　　道のり　　　　　　　　　　　　藤　千代音　3
　　迷子　　　　　　　　　　　　　寺西　宏之　4
　　みち　　　　　　　　　　　　　結崎　めい　6
　　古(いにしえ)の道　　　　　　　汀　さらら　7
　　道のり　　　　　　　　　　　　中谷あつ子　8
　　花の道　　　　　　　　　　　　森　ちふく　9

　　春光　　　　　　　　　　　　　中西　　登　10
　　母性　　　　　　　　　　　　　藤　千代音　11
　　迷路　　　　　　　　　　　　　結崎　めい　12
　　花に　　　　　　　　　　　　　中谷あつ子　13
　　浄化　他１編　　　　　　　　　汀　さらら　14
　　人生の迷いがもたらすもの　　　板垣　史郎　16
　　道　　　　　　　　　　　　　　大西　利文　17
　　ちかい未知をいきいきと　　　　藤　千代音　18
　　樹のこえ　　　　　　　　　　　　　　　　　19
　　編集後記　　　　　　　　　　　　　　　　　20
　　樹音・会員名簿　　　　　　　　　　　　　　21

　　　　道のり　　　　藤　千代音

　　　カチ・カチカチ・カチ
　　　昼間聞こえない
　　　小さな目覚し時計
　　　鮮明な音になって
　　　数えきれないほど
　　　部屋いっぱいに広がる

　　　振り返ってみると
　　　脇道にそれたり
　　　寄り道
　　　道草ばかり

　　　その時　その時
　　　しなければならない事から
　　　逃げだして
　　　やりたい事をしてしまう悪いクセ
　　　後回しにする
　　　直らない悪いクセ

　　　カチ・カチ　カチ・カチ
　　　思い出す材料の多いこと
　　　退屈しない
　　　私の道のり

　特集「みち」の中の１編です。具体的な時間と道を結びつけたところが抽象的な道へ転化していて、その手法が佳いと思います。「やりたい事をしてしまう悪いクセ／後回しにする／直らない悪いクセ」と自分を狂言回しにしているところも好感が持てます。最終連の「退屈しない／私の道のり」も前向きで、お会いしたことはありませんが作者の明るい性格まで読み取れてしまいます。細かいところですが、第１連の「カチ・カチカチ・カチ」と最終連の「カチ・カチ　カチ・カチ」は微妙に表記が違っていて、これも作品に深みを与えるのに奏功していると思いました。




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