きょうはこんな日でした 【 ごまめのはぎしり
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2005.2.22 新幹線富士川鉄橋より




2006.3.9(木)


 日本詩人クラブの第1回法人化委員会が東京・神楽坂エミールで開催されました。行政書士の助言のもと、主に法人化にあたって必要になる定款素案の検討を行いました。現在の任意団体としての規約に比べて、法的な制約を受けますのでかなり細かい点まで検討して、結局3時間も掛かってしまいました。それでも完成までは至らず、次回も委員会を開催することになりました。歴史的な変更ですからね、じっくりと腰を据えて取り組みます。詳細は5月の総会でも報告され機関誌『詩界通信』にも載るでしょうから、会員の方はそちらを参照してください。



詩マガジンPO120号
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2006.2.20 大阪市北区 竹林館発行 840円

<目次>
特集 恋愛詩
希望という名の町/磯村英樹…9       宇宙に通じるような恋愛詩/岡崎 葉…14
結婚指輪をはずして/清水恵子…18      ぼくにとっての恋愛詩/佐古祐二…23
「あけがたにくる人よ」永瀬清子――老境の相聞歌に思うこと/藤原節子…33
桂川源流/梶谷忠大…36           思い出/加納由将……38
恋愛詩 四編/秋野光子…48         恋愛詩 七編/北山りら…51
恋愛詩 二編/桜鬼弓女…56         シチダンカの咲くころ/蔭山辰子…58
ささやかな日々/関 中子…59        『愛の手帖』拾遺/左子真由美…60
ヘリコプター/北材こう…64         恋/三方 克…65

大阪湾岸風景−ある夏の朝−/水谷なりこ…66 旅/犬塚昭夫…68
五行連詩 たけくらべ/水崎野里子…70    余りにも拙く/藤谷恵一郎…72
シリウスよりも・猫に/清沢桂太郎…86    夜の散歩/加納由将…89
幕を引きたがる・女たち(七)/牛島富美二…90 旅立ち/おれんじゆう…100
さやちゃん・おまじない/丈六友子…102    私の秋月祭・レクイエム エテルナム/蔭山辰子…105
彼女と鳥のささやかな関係/まつだくみこ…108 早暁の夢・記憶の少女・虚空の色づく気配・輪廻ホログラフィ/川中實人…114
世界の合言葉は「九条」/佐古祐二…118     館/佐相憲一…120
プロ野球開幕に寄せて/堀 諭…122      飲む・雪/中野忠和…128
これ以上のこと/関 中子…132        絆・希望/長谷川嘉江…133
さよなら蝶/瑞木よう…135          蹲る朝/佐藤勝太…136
蝶よ翔べ/与那嶺千枝子…138         賭け/左子真由美…140
     *
ピロティ アシナガバチの巣が襲われた 川中賓人…7
舞台・演劇・シアター バウホール観劇日誌 河内厚郎…76
ビデオ・映像・ぶっちぎり タスマニア物語 藤原節子…79
書評 小川和佑著『唱歌・賛美歌・軍歌の始原』 宮内征人…80
英語詩日本語訳 「新しい夜明けのための挽歌」イーディス・シットウェル 寺沢京子訳…85
この詩大好き 黒田三郎『詩の作り方』から 飯田雄三…94
一編の小説 ル・グウィン『ゲド戦記―影との戦い』 森 修…97
エッセイ 続アメリカ黒人詩の流れ21 堀 諭…110
エッセイ 喫茶店 中野忠和…113
ギャラリー探訪 神田好能画集 藤谷恵一郎…124
一冊の詩集 玉置幸孝著『青春の悔恨』 おれんじゆう…126
エッセイ レオさまに乾杯 蔭山辰子…141
詩誌寸感 梶谷忠大…144
読者投稿欄POランド 藤谷恵一郎…146
      *
▽会員・誌友・定期購読募集…78         詩を朗読する詩人の会「風」例会…96△
▽投稿案内…99                 広告掲載案内…99△
▽「PO」育成基金…143             「PO」例会…143△
▽「PO」ホームページ…143△
▽執筆者住所一覧…147              編集後記…148△



 ヘリコプター    北村こう

赤いのと青いのと
二機のヘリコプターが
曇り空のしたをさまよっていました

おたがいにすごく恋しているのに……
ぶんぶんぐるぐる回る回転翼がこわくて 近付き難か
 ったからでした

ぐるぐる回る翼がからまったが最後、
二機はばらばらに傷ついてしまうでしょう!

思案して そしていったん地上におりたら、と、
決めて
そして地上のひこう教会で結婚の宣誓式をしましたが
いったんおりてしまうと どうにも落ち着かない
二機でした

結局は空の天使だったのです
ある昼と夕方 二機は それぞれの決断で
再び空を 目指しました
こんどはてんでんばらばらの方角です

そうして自由をかみしめていると
また 遠くにばく音をかなでているお互いが懐かしく
 なって
また 少し 恋がもどってきます

二機は それから安全な距離をたもちながら
おたがいのまわりを
ぶんぶん……飛ぶようになりました

時おり 回転翼がふたつもある大きなヘリコプターが
 登場すると
「あれは……」と思ったものですが
でもああいうのもすごく不自由だとわかっていたので
頭から消しました

距離を保って自由に飛んで
それで二機のヘリコプターは モーターが焼けて空の
 命が死ぬまで……飛び続けていったのです

 「特集 恋愛詩」の中の1編です。私もさまざまな恋愛詩を見てきたつもりですが「ヘリコプター」の恋にお目にかかったのは初めてだと思います。その発想にまず敬服します。「二機のヘリコプター」の心境もおもしろいですね。「いったんおりてしまうと どうにも落ち着かない」「遠くにばく音をかなでているお互いが懐かしくなって/また 少し 恋がもどってきます」「でもああいうのもすごく不自由だとわかっていたので/頭から消しました」などはそのまま人間の感情です。擬人化もここまでできるのかと感心した作品でした。




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