きょうはこんな日でした 【 ごまめのはぎしり 】 |
2006.6.11 京都・泉湧寺にて |
2006.7.19(水)
昨日は銀座で呑んで帰宅が午前2時だったせいか、一日中ボーッとしていました。昼寝もして夕寝もして、珍しく一日中パソコンも開かずメールも見ませんでした。いただいた本を読んで、食って寝て、本当に怠惰な一日でした。でも気力が充実してくるのが判りました。月に一度ぐらいはこんな日があった方が良いのかもしれません。と、自己弁護(^^;
○個人誌『一軒家』13号 |
2006.8.15 香川県木田郡三木町 丸山全友氏発行 非売品 |
<目次>
お客様の作品
随筆
肺ガン/柳川敏太郎.1 ともし火/宮脇欣子 2
百年日の真実/内藤ヒロ 3
大正琴/中井久子 4 元気なことに感謝し育児を/山上草花 5
神様仏様に感謝の日々/高橋智恵子 5
友はよき恩人となる/伊東美好 6
論文
無と思考と/細川真裕.7.詩型について/成見歳広 8
童話
ジャンギャバンの靴屋さん/星野歌子 10
かさどろぼう/森 ミズエ 10
童謡 栗どんぐり/高橋智恵子 12
詩
リリリリ/丹治計二.12.ドライフラワー/筒井ひろ子 13
真夜中の演奏会/新井朝子 13
20歳の春は近づきぬ/山上草花 13
白い季節は/友里ゆり 13
私の拙い人生論/戸田厚子 14
一つの事件/吉村悟一 14
ハンカチの花/成見歳広 15
走る人/宇賀谷 妙 15
オレンジ色が笑った/小島寿美子 16
ドクダミ/佐藤暁美.16.聖ルカ病院/飯塚 真 16
半生/星 清彦 17 木漏れ日の刻/細川暢子 18
赤城大沼の郷愁/窪田幸治 18
極楽トンボ/高崎一郎 18
杖/田島伸夫 19 夏/沢野 啓 19
おじいさんの畑/池田みち 20
六月の花/大山久子.20.夢の駅/小山智子 21
帰路/吉田博子 21 汽車/角田 博 22
俳句 山上草花 22
川柳 川西一男 22 徳間育男 22
短歌 高橋智恵子 23
雑詠 友里ゆり 23
広瀬定寿さん三回忌.23.桜井宗二さん三回忌 23
一軒家に−寄せられた本より 24
おかさんと/言寺はる 24
あの町この村/谷 義人 25
夢/坂下周弥 25
家人(全友)の作品
短編小説 噂/丸山全友 27
詩
鶏頭/丸山全友 32 晩夏/同 32
水路にて/同 32 伝承/同 33
順番/同 33 見舞い/同 33
満月/同 33
身辺記 母/丸山全友 34
順番/丸山全友
蜩の声を聞きながら
茄子の草抜を抜く
敷き藁が捲れる
こおろぎがとび出した
突然に来るのではなかった
蝉が鳴き止むのを待っている
「蝉が鳴き止むのを待って」から「こおろぎ」が鳴きだすという自然の「順番」をうたっていますが、そこに眼をつけた作者の感性に敬服しました。言われてみれば確かに「蜩」の前に「こおろぎ」が鳴くことはありませんね。そんなことさえ忘れがちに暮らしている現状も反省しています。短詩ですが教わる内容の深い作品だと思いました。
○詩誌『四國詩人』111号 |
2006.6.1 香川県高松市 船津裕介氏方・四国詩人の会発行 500円 |
<目次>
詩作品
琥珀/田中澄子…2
夢想/谷 尚子…4
蝶の歌 金木犀/大西信吾…6
葺田の森/三上 泰…10
雨/小谷聰三…14
さくら/長尾俊彦…16
詩集評
「あわゆきの道」を読んで/船津裕介…18
随筆
犬考/田中澄子…19
桜の季節に/長尾俊彦…20
詩作品
ひゅっつあん/丸山全友…21
木の香りにつつまれて/石田美栄子…26
へにゃごにゃ/船津裕介…29
チャックは切らないで/大波一郎…32
○△×/八坂俊生…34
水/寒川靖子…35
編集ノート 38
同人住所・規約 39
題字/佐々木政夫
イラスト/寒川靖子・松原明子
○△×/八坂俊生
整形外科の治療のベッドに横になると
「きょうはマル?
サンカク?
バツ?」
指でそれぞれの形をつくりながら
看護婦さんが腰の痛みを聞いてくれる
(私の耳が遠いのをちゃんと知っている)
「うーん、サンカク」
私も指で形をつくって答える
(ほんとは、バツなんだけどなあ)
「○△×」というタイトルに驚いて、何だろうと思いましたら「腰の痛み」のサインだったのですね。「耳が遠いのをちゃんと知っている」「看護婦さん」の優しさが伝わってきます。それにも増して「(ほんとは、バツなんだけどなあ)」とこっそり漏らす「私」の気弱さ、気遣いも読めて、患者と看護師という立場を超えた人間のつながりを感じさせる作品です。
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