きょうはこんな日でした 【 ごまめのはぎしり 】 |
2006.11.04 仙台市内 |
2006.12.12(火)
18時から日本詩人クラブの理事会が予定されていましたが、その前に銀座8丁目の「地球堂ギャラリー」へ行ってきました。2008年の夏に日本詩人クラブの詩書画展が予定されていて、その予約と半金の納入です。会期は2008年7月28日(月)〜8月2日(土)の6日間と決め、会計担当理事から半金を渡してもらいました。費用も割り引いてもらって、驚くほど安くなりました。これで私の詩書画展担当理事としての仕事は終了。あとは時期担当理事に引き継ぐのみとなりました。今年の詩書画展、ご協力いただいた会員の皆さん、私の呼びかけに応じて来ていただいた皆さん、改めて御礼申し上げます。ありがとうございました!
理事会では主に先週の「国際交流の集い」の反省です。T部講演には129名、U部懇親会には106名の参加があったことが報告されました。当初は告知方法の不備もあって100名に満たないのではないかと危惧されましたが、各理事の奮闘などで盛会にすることができました。私もメールで呼びかけたところ4名の方においでいただくことができ、これも改めて御礼申し上げます。
その他では役員改選の話が出てきました。2年に一度改選されて、来年はその改選の年にあたります。すでに会員の皆さまには投票用紙が届いていると思います。2月20日消印有効です。ここで会員の皆さまにお願いです。私には投票しないでください(^^; 今回も当選してお断りしたのですが、法人化の大事な時期だからと説得されてしまった経緯があります。一応、約束の法人化も成ったことでから、私の役目は終わったと思っています。合計6年間も理事を務めさせていただきましたので、この辺で自分のことに集中させてください。もっと能力のある、適切な会員が何人もいらっしゃいますので、わがままかもしれませんけど是非お聞きいただければと思います。よろしくお願いいたします。
○会報『文芸西さがみ』36号 |
2006.12 神奈川県小田原市 西さがみ文芸愛好会発行 非売品 |
<目次>
第11回西さがみ文芸展覧会会員作品募集要項 1
藤田湘子の作品特別展開催について/佐宗欣二 2
『文苑西さがみ』第3集出版記念「文芸のつどい」和やかに/菅野正人 3
会員の消息・活動 4
前号の紹介でも書きましたが、来春1月に小田原で文芸展覧会を開催します。私も出品し、連日詰めている予定(ただし午前か午後かは、まだ未定)ですので、お近くにおいでの方、たまには小田原まで足を伸ばしてみるかとお思いの方、ぜひお立ち寄りください。ご一報いただければ、おいでになる時間に居るようにします。展示時間が終わったら一緒に呑もうゼとお考えの方、もちろん付き合います(^^;
《第11回西さがみ文芸展覧会》開催のお知らせ
恒例の《西さがみ文芸展覧会》の開催を下記のように予定いたしております。
会員の皆さんの日ごろの活躍の成果を発表していただくとともに、先に小田原文学館に建碑された俳人・藤田湘子の作品について特別展示いたします。
【会期】2007年1月25日(木)〜29日(月) 10時〜17時(ただし29日は16時まで)
【会場】小田原・銀座通り アオキ画廊2階
【展示作品】
(1)西さがみ文芸愛好会会員の作品 俳句・川柳、短歌、詩作、エッセイ・創作、書画の5部門 ←村山は詩部門に参加予定
(2)藤田湘子の作品特別展
(3)本会文芸展覧会11年の歩み
(4)西さがみ文芸愛好会会員の著者 ←村山は2006年12月刊行の第6詩集『帰郷』を出品
【主催】西さがみ文芸愛好会
【協賛】アオキ画廊
【後援】神静民報社
特別展の藤田湘子は小田原が生んだ俳壇史に名の遺る著名な俳人。水原秋桜子門下で秋桜子主宰の『馬酔木』編集長を経たのち、1964年、38歳で『鷹』を創刊。2005年4月、79歳で死去。小田原文学館庭内に「愛されずして沖遠く泳ぐなり」の、教科書にも載った句碑がある。
○詩誌『木偶』67号 |
2006.12.10 東京都小金井市 増田幸太郎氏編集・木偶の会発行 400円 |
<目次>
落下論(5)/中上哲夫 1 「ままよ」/野澤睦子 3
おふくろの競馬/乾 夏生 5 断崖の花/藤森重紀 7
飛翔/落合成吉 11 直下型なぜなぜ/天内友加里 13
一輪挿し/田中健太郎 15 ミジンコ/荒船健次 17
嘘の倫理/川端 進 19 一九四○年辰年の記憶 里山の子守歌/土倉ヒロ子 22
女/仁料 理 25 鎮魂/増田幸太郎 27
本棚 誠実な声を聞く 荒船健次詩集『うぐいす』/乾 夏生 29
連載7 読む 詩集『うぐいす』荒船健次/馬渡憲三郎 33
鎮魂/増田幸太郎
亡き妻に
鎮めてよ
お身の 魂よ 肉体よ
鎮めてよ
お身 生の呪縛から
お身 病魔の呪縛から
解かれた
おお おお
おお
鎮めてよ
お身の夥しい時間を
お身の夥しい言葉たちを
鎮めてよ
お身の 沈黙を
お身 亡き人よ
くやしいな
とめどなくつのる慕情
深い吐息
お身の
無念を沈める
予期せぬこと
予期すること
お身の
夥しい時間を数え
夥しい言葉を反芻する
わたしの中にお前
お前の中にわたし
きみは逝く
お身
眠れる人よ
鎮めてよ
そこに
お身の
空(くう)を置く
この11月、突然喪った奥様への鎮魂歌です。驚きました。皮膚病で入院して、院内感染で亡くなったというのですから、まったく「予期せぬこと」だったろうと思います。奥様には、1年前の作者の出版記念会で一度お会いしていますから、温和なお顔を想い出しています。その席で、作者名はペンネームであること、奥様の旧姓をお使いになっていると聞いて、奥様への深い愛情に感銘を受けていました。作者の嘆きがひしひしと伝わってきます。繰り返し書かれている「鎮めてよ」というフレーズに、その思いが端的に出ていると拝読しました。奥様のご冥福を心からお祈りいたします。
○村山精二詩集『帰郷』 21世紀詩人叢書・第U期26 |
2006.12.20 東京都新宿区 土曜美術社出版販売刊 2000円+税 |
<目次>
T
居酒屋 8 五百円で 12
Scanning
Electron Microscope
走査型電子顕微鏡による樹木への考察 14 馬 16
挨拶 20
U
もらいっ子 26 留守 30
夕餉 34 煙 流れる――加藤幾志さんに 36
今年の初日の出は 40 この冬 44
2月26日木曜日 48 花だより 52
蝉 56 雉 58
終の棲家 60 2006の夜 62
帰郷 66
解説 日常からの変身薄 中村不二夫 70 あとがき 84
帰郷
鋏の切っ先で靖国神社参拝が斜めに
根元では原油史上最高値が
真っ直ぐに
切られていく
名のある者も次々と斬られて
血の海だ
コイズミがアベが
薮も
袈裟懸けの致命傷
大事な言葉も例外ではない
短歌が俳句が
芸術の前衛と謂われなくなって久しい
詩が
真っ二つになっていく
おまえは無傷か
そうはいかないだろう
余白の人生などと格好をつけても
そこも例外ではない
老いた父が
新聞紙を切っている
恥ずかしながら拙第6詩集です。タイトルポエムを紹介しておきます。初出は『PO』123号。書かせていただいた水口洋治さんに感謝しています。
土曜美術社出版販売には、同社の「全国詩人住所録
2006年度版」にお名前のある550人ほどの詩人へ発送をお願いしました。私の手元には150部ほどが本日到着しました。同住所録に載っていない方には私からぼちぼちお贈りしますけど、相当義理を欠くと思います。お許しください。全国の大きな書店には、わずか400部ほどですが出回るとのこと。お求めくださると嬉しいです。
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