きょうはこんな日でした 【 ごまめのはぎしり 】 |
2007.2.8 自宅庭の白梅 |
2007.3.4(日)
自治会隣組の総会。戸数9軒の小さな組ですから、30分ほどでシャンシャン納会でした。ただし今年は2年に一度の春祭りがあって、ちょっと揉めました。神輿の担ぎ手はここ数年私が受け持っていたんですけど、その日は泊りがけで出掛ける用事が入っていました。その旨を伝えると、さあ大変。誰が担ぎ手をやるかで紛糾しましたが、結局は同年代の男がやってくれることになって一件落着。私も、次回は予定を入れないようにするからねと詫びを入れて、了解してもらいました。
そんなさざなみがあった程度で、あとは恒例のカラオケ大会。みんな上手い! 密かに通っているんだろうなぁ。私もリクエストに応えて2曲ほど披露しました。お酒は男3人で焼酎ボトルを空けた程度で、まあ、健全だったかなと思います。さすがに3日連続の呑み会はコタエて、爆睡。夢も見ませんでした。
○個人誌『一軒家』16号 |
2007.3.15 香川県木田郡三木町 丸山全友氏発行 非売品 |
<目次>
お客様の作品
詩作品 こころのふれあい/深野久江 0
随筆作品
冬の風物詩/宮脇欣子 1 うどん三昧/坂戸敏明 2
新たな年に/伊東美好 3 行き詰った先の伴侶/吉村悟一 4
餅/中井久子 6 公園の手品師/篠永哲一 7
今年の年越し/内藤ヒロ 7 生きるということは/成見歳広 9
詩作品
尺八/筒井ひろ子 9 秋日/大沼辰夫 10
初音/丹治計二 10 美しい夏の日/成見歳広 10
うしなう/吉田博子 11 ある日/窪田幸司 11
奇妙な夏/高崎一郎 12
童話作品
幼友だち/吉原たまき 14 火の玉を見た少女/星野歌子 14
テレビってね/森ミズエ 15
詩作品
友からの/内藤ヒロ 18 模様替え/高橋智恵子 18
つばめ/角田 博 19 あなたへの問いかけ/吉村悟一 19
ホーム/友里ゆり 20 プレゼント/沢野 啓 20
鎮魂歌/戸田厚子 20 里の赤ちゃん/吉原たまき 21
論文作品
『詩型について』別稿/成見歳広 21 清少納言/平安朝の近代詩人/田島伸夫 22
詩作品
雨の雫/中原未知 24 春の土手を/星 清彦 25
遠く近く/小島寿美子 25 電脳都市/宇賀谷 妙 25
お餅/山上草花 26 本当によかったね/池田みち 26
詩人/大山久子 27 春/佐藤暁美 27
俳句
中井久子 27 山上草花 28
徳間育男 28
川柳
川西一男 28 中井久子 28
短歌 友里ゆり 29
短編小説
見知らぬ他人/角田 博 29 空き家/小山智子 31
一軒家に寄せられた本より
夫婦の生涯 体力・気力・老いの坂 老いの未来・どう生きる/平井賢一 33
ひとしずくのなみだ/宮下木花 33 栄華の中の少年少女たち/藤原節子 35
詩作品 東京/飯塚 真 36
全友の作品
短編小説 白い手袋 37
詩作品(木もいきている)年輪・うらぎり・株・暖冬・帰ってきた祖父 39
身辺記 霜・桃の花 40
おめでとう宮脇欣子さん 42
年輪/丸山全友
山道で真新しい切り株に出くわす
年輪が鮮やかに浮き出ている
ひとつ ふたつ…
百有余年を生きている
自分の歳を一本の線に残し
柱や板となっては美しい模様となる
杖をつくこともない
動けなくなり
誰の世話を受けることもない
歳を重ねるごとに美しさを増す
「詩作品(木もいきている)」の中の1編です。「自分の歳を一本の線に残」す木は、「歳を重ねるごとに美しさを増す」のだという見方に共感します。人間は年老いて「杖をつ」いたり「動けなくな」ったりして、誰かの「世話を受けること」になりますけど、樹木にはそれがありません。万物の長などと威張ってみても、樹木の足元にも及ばないことを知らされます。素直な佳い作品だと思いました。
○季刊詩誌『GAIA』19号 |
2007.3.1 大阪府豊中市 上杉輝子氏方・ガイア発行所 500円 |
<目次>
いつまでも いるよ/春名純子 (4) 父の贈り物/平野裕子 (6)
ひとこと・ありがとう/国広博子 (8) 暮らし・眠る/中西 衛 (10)
テラスの人々/立川喜美子 (12) 海峡/海野清司郎 (14)
修学旅行/猫西一也 (16) 尾根に立つ/熊畑 学 (18)
神々の戦い(キトラ古墳)/上杉輝子 (20) 蔦の葉・りんどう/小沼さよ子 (22)
ねばならぬ/竹添敦子 (24) 秋の樹・残照/横田英子 (26)
S子さんの便りとその返信/水谷なりこ (28)
同人住所録 (30)
後記 水谷なりこ
ねばならぬ/竹添敦子
両立だって難しいのに
することが幾つもある
給料をもらう仕事
本当の仕事
サークル
趣味
そして家事
優先順位は自ずと決まる
正確には
手抜きの順序が決まる
家のことが一番おろそかだ
掃除も片づけも
書類の整理も
手紙の返事も
何一つ満足にできない
山のように積みあげた課題(ねばならぬ)を眺めて
また日が暮れる
年が暮れる
それよりも
自分のことがもっとおろそかだ
洋服も髪型もずっと同じ
靴や鞄や車さえ
何年経っても変わりはしない
手入れもしない
変えようと思って
変えられないまま課題(ねばならぬ)だけが溜まる
こうしてまた日が暮れる
年が暮れる
こうして
課題(ねばならぬ)も年をとる
「課題」のルビを「ねばならぬ」としたところに実感がある作品です。「優先順位は自ずと決まる」のですが、「正確には/手抜きの順序が決まる」だけなのだとするところにも生活者の実感がありますね。そうやって「また日が暮れ」「年が暮れ」て、「課題も年をとる」わけですけど、何やら「課題」をこなすことだけで一生が終わるようで、そこにアイロニーを感じます。現代人の一面を見事に切り取った作品だと思いました。
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