きょうはこんな日でした 【 ごまめのはぎしり 】 |
2007.5.20 栃木市 とちぎ蔵の街 |
2007.6.30(土)
日本詩人クラブHPの、事務所への略図を手直ししました。東西線出口を「神楽坂口」と「矢来口」にしておいたのですが、「神楽坂口(1番出口)」、「矢来口(2番出口)」とした方が判りやすいという指摘があって、変えました。確かに地下鉄の出口って、*番出口≠フ方が親しまれているようですからね、納得しました。
ついでに携帯用の地図も修正しました。文字を2倍にしましたから、少しは読めるようになったと思います。まだまだ不満ですけど、当面はこれで精一杯かな、と思っています。本当はお絵かきソフトあたりで作ればもう少しマトモなんでしょうが、何せ絵の才能がありません。40年近くも図面≠フ生活でしたからね。いずれお絵かきソフトも学ぼうと思っていますけど、センスがねぇ。すみません、しばらくはそれで我慢してください。
○詩・エッセイ・随想『天秤宮』26号 |
2007.6.1 鹿児島県日置市 天秤宮社・宮内洋子氏発行 1000円 |
<目次>
あの小児 直筆…金井 直 6
■詩集評 詩集がもたらすもの(2)…谷口哲郎 8
■詩
樹懶…岡田惠子 36 皮膚読み/虫の相聞…宇宿一成 39
壁/背広…茂山忠茂 47 「水車小屋にて」/「ゆくりなきもの」…島 洋 54
半島と山羊…八瀬生見 62 上澄み連作 水盤…池田順子 64
仕事の原点/布団運び…宮内洋子 68 つみつくり…中村なづな 72
■エッセイ
鴎外との日々]「安部一族」の舞台を訪ねる…養父克彦 75
子供の感性…茂山忠茂 88
■風紋 丘
皮膚の丘…宇宿一成 98 丘物語…茂山忠茂 99
はかのあるおか…岡田恵子 100. 小高い丘…満園文夫 102
蕪村の登った丘…養父克彦 103. 丘…宮内洋子 105
内之浦の峯岡…島 洋 105. すり鉢のふち…木佐敬久 107
丘と岡…八瀬生見 108. 上山岡の麓で…池田順子 110
■表紙絵随想
蚊遣りの煙の優雅なヴェール…木佐敬久 111
*表紙絵 〜歌川国芳「二十四孝童子鑑 呉猛」〜 個人蔵
あとがき…121
◎執筆者住所…122
壁/茂山忠茂
壁がある。
煉瓦造りの
頑丈な壁。
少し
大きめの
扉。
でも開かない。
絵画の扉。
拒絶する
壁と
動く機能をもつ
扉
は奇妙な
コントラストで
観るものを
牽きつける
開けてごらん
と。
中にある
未知への
憧れが
裡に膨らむ
壁
がある。
コンクリートの
人を
はじきかえすような
壁。
扉
がある。
小さな
扉。
人が這入れそうもない
小さな
扉。
「おいで、おいで」
というそぶり、
でも入れてはくれない。
私は
過去に
そんな人を
知っている。
「絵画の扉」を鑑賞して、「拒絶する/壁と/動く機能をもつ/扉/は奇妙な/コントラスト」を持っているという見方をしているところがおもしろいと思いました。それが「『おいで、おいで』というそぶり、でも入れてはくれない」と展開して、ここで終っても詩として成立したでしょう。しかし、締めは「私は/過去に/そんな人を/知っている。」でした。ここは素晴らしい! 最初から人間の匂いを感じ取りながら拝読していましたけど、最後でピシリと決められてしまいました。詩を読む醍醐味を味わった作品です。
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