きょうはこんな日でした 【 ごまめのはぎしり 】 |
2009.2.3 千葉県鴨川市・仁右衛門島 |
2009.3.5(木)
天童大人さんプロデュースの「詩人の肉聲とコトバを聴く!」プロジェクト La Voix des Poetes(詩人の聲)に、第310回として初参加してきました。タイトルは「第3詩集『村山精二取り扱い説明書』を読む」としましたが、思い入れの強い詩集ですから、やって良かったなと思っています。どんな詩集かは
こちら にリンクしておきましたので、よろしかったらご覧ください。
場所は渋谷駅から東急田園都市線でひと駅、「池尻大橋駅」から徒歩15分ほどの「Star Poets Gallery」という小さな画廊です。時間は画廊の営業が終った午後7時からで、お茶も出ないのに前売り2,500円も支払って、9人もの人が来てくれて感激でした。観客はその9人に天童さん、画廊の人で12人ほど。狭いステージですから、あと2〜3人来たらいっぱい、という状態でした。
マイクなし、1時間連続というのは結構疲れるものですが、途中で水を飲むこともなく何とかやり終えました。しかし、練習したときの半分も声は出ていませんでしたね。会場の広さや反響に合わせて声量を調節するのは難しいものだとよく判りました。これは貴重な体験です。1時間という時間はぴったり守ったものの、予定していた詩のうち3編ほどは読めませんでした。これは途中のトークが長すぎたからです。これも反省点。天童さんはあくまでも詩の朗読だけで1時間をやってほしかったようです。
懇親会は近くの「ラ・ボエム」というレストランで。こちらもほとんどの人が残ってくれて朗読の評価を伺うことができました。これもありがたいことでした。1985年に出した詩集『村山精二取り扱い説明書』の中には「イエローライン」という詩が含まれていて、これだけで20〜30分掛かるという長編です。一定のルールに則った数字と地名の羅列ですけど、わたしがこの詩集を選んだ理由は「イエローライン」をやりたかったから。評価は思った通り賛否両論でした。当時、新聞でボロくそに書かれた詩ですけど、当時から賛否両論あって、その構図は25年経っても変わっていないようです。ただ、「強烈なインパクトがあった」と評してくれた人がおり、そこは大事にしたいと思っています。
9時過ぎに懇親会も終って解散。遠くから身銭を切って来ていただいた人には叱られるかもしれませんけど、私は何かすがすがしい気分に襲われました。
ありがとうございました。次回はたぶん5月か6月でしょう。来年の国際ペン東京大会までにあと数回はやってみるつもりでいます。各国から来る詩人に朗読をやってもらう計画でいますから、その責任者としては自身の朗読も欠かせません。ご都合よろしかったらおいでください。
○丸地守氏詩集『系譜』 |
2009.3.10
埼玉県所沢市 書肆青樹社刊 2200円+税 |
<目次>
T
気配 10 系譜 16 彼 20
裸の思想 24 微笑む星 28 風の記憶 32
此処 36 祭り 40 森、そして 44
自画像−断章 48
U
春寒 56 シジューカラ 58 里山 62
烏瓜 66 鳥影 72 僕の分身の分身に 76
磨崖仏 82 狩猟の村 86 壺 90
探す 94
あとがき 98 装画 著者
(帯文より)
たとえば 鳥の声
臓器のふるえ
それらを言葉に置きかえることを宿痾として
愚直に歩んできたこれまでの/道の感触を確かめている
はて このざらつくものは
たぶん おのれ自身の影さえ然(しか)と映しとることも出来得ぬまま
手探りで生き 物を見 描きしてきたが故の/悍(おぞま)しさであろう
――徹笑む星はまだ残っているか*
ひとりの詩人の言葉がながいこと胸に閊(つか)えている
(「微笑む星」より)
○詩と散文『RAVINE』169号 |
2003.3.1 京都市左京区 薬師川虹一氏方・RAVINE社発行 750円 |
<目次>
詩■『天野大虹作品集 画と詩』より 一生 1
※
成川ムツミ 春よこい 2
中島 敦子 柳葉魚 4
古家 晶 欅の大木 6
中井不二男 ドレースデン 8
乾 宏 冬が来た 12
久代佐智子 宿題 14
ヤエ・チャクラワルティ.生きる 16
並河 文子 お馬ぱっこぱっこ19
名古きよえ 日の襞 心の襞 22
木村三千子 茸 30
山本由美子 容量 32
薬師川虹一 訳詩 リジア・シムクーテ詩集『輝く風』の内「太陽にきらめくドア」より 34
谷村ヨネ子 布ほか 38
村田 辰夫 匿名の詩 42
苗村 和正 モーシアへ −地球がもっとやさしい星になるために− 44
木村 彌一 現代奇譚 48
牧田 久未 とじた唇 50
荒賀 憲雄 ある日の風景 52
早川 玲子 色、それぞれの 54
藤井 雅人 塔 58
白川 淑 ご近所さん(に) 60
石内 秀典 せめて枯野往く船 63
同人語■
白川 淑 ネガとポジ 25
谷村ヨネ子 お嬢さんはお婆さん 26
木村 彌一 心なき身 27
久代佐智子 古いスケッチ――ニューヨーク 28
荒賀 憲雄 食事をしに、とおくへゆく――続「城陽のこわーい詩人」29
エッセイほか■ 村田辰夫 T・Sエリオット詩句・賛(37)66
〈表紙〉『天野大虹作品集 画と詩』より「白い船」(1933)
○詩誌『ONL』101号 |
2009.2.28
高知県四万十市 山本衞氏発行 350円 |
<目次> 表紙・カット 田辺陶豊(鳥・語らい)
岡村 久泰 社会という列車/露地 1 河内 良澄 泉の湧く浦 4
北代 佳子 蛋白質ムチン 5 小松二三子 立春 6
土居 廣之 とーたん 8 福本 明美 ひなた 9
土志田英介 野焼きの跡 10 西森 茂 キタキツネの恐れ 12
浜田 啓 母/世の中 14 文月 奈津 秋葉まつり 16
丸山 全友 蛍の女 18 水口 里子 泥のビスケット 19
森崎 昭生 状況の花 20 柳原 省三 夜の海岸線 22
山本 衞 月桂樹/たそがれ 24 山本 清水 家鴨/還る 28
山本 歳巳 表彰状/キャバクラ嬢 32 岩合 秋 こどくの影 35
ウカイキロシ 八戸−若き日の想い出 36 大森ちさと りんご 38
大山 喬二 朝/橡の木の森へ15 39 文月 奈津 くじ 43
岩合 秋 短歌・無てふもの 44 谷口平八郎 幸徳秋水の漢詩 45
秋山田鶴子 格別 47 芝野 晴男 とけた (下) 48
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