きょうはこんな日でした 【 ごまめのはぎしり
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2009.2.3 千葉県鴨川市・仁右衛門島




2009.3.27(金)


 午後から小田原で朗読会があると聞いていたのですが、サボりました。終日いただいた本を拝読していました。




詩・小説・エッセー『青い花』62号
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2009.3.20 埼玉県所沢市 青い花社・丸地守氏発行
500円

<目次>
詩・画 丸地 守 表2

譚詩 暁夢 朧々 比留間一成 4      アマゾンの文字 北川朱実 9
冬の形相 柏木勇一 12           蜜柑 河上 鴨 14
その秋の男 本郷武夫 16          秋欄の頃 橋爪さち子 18
四次元のマヨイガ 北松淳子 21       花いちもんめ 古田豊治 24
燃えて立つ 伊勢山 峻 26         時間 武田弘子 28
胸さわぎの頃 相良蒼生夫 31        二〇〇九年 夜明けの話 真崎希代 34
配剤 布川 鴇 36             棘 内藤紀久枝 38
冬の雨に 森田 薫 40           青い花
(ブラウメ・ブルーメ)(三十三) 山本龍生 42
放奏のための二段詩 寺内忠夫 44
おとなの童話 青春にはブレーキを 坂本登美 48
書評
批評が語る「転位」の展望 −埋田昇二「詩論エッセイ集修辞と転位」 溝口 章 56
四聖 畏怖の聞香 −橋爪さち子詩集「乾杯」によせて 寺内忠夫 59
高山利三郎詩集 −高山利三郎詩集「馬」によせて 比留間一成 62
「無」の思想の基層にあるもの −丸地守詩集「系譜」によせて 石原 武 64
ショート・エッセイ
西岡光秋「詩魂断章」  66         内藤紀久枝「山村暮鳥を全国に発進」−第23回国民文化祭「現代詩大会」
坂本登美「追憶にひそむ味覚」(十七)

亀 木津川昭夫 70             舟 高山利三郎 72
ヘンな夢 平田好輝 75           美しい女性
(ひと) 野仲美弥子 78
ユメヌマ 菊池柚二 81           海へ 吉松美津子 84
ひろくん 鈴木哲雄 86           朝の橙をもぐ 埋田昇二 88
あわいから 山本倫子 90          断章 海U 溝口 章 92
ある日 夕暮れ 高橋玖未子 94       正座する人 宮尾壽里子 96
駅 こもた小夜子 98            ただその一点 吉田章子 100
駆けていったキミ 古賀博文 103
.      胡蝶舞 香咲 萌 106
ゴルディオスの結び目 おしだとしこ 108
.   つくよみ さとうますみ 110
卒業式 岩下 夏 112
.           狩猟の村/ある挿絵のためのエスキース 丸地 守 114
詩書評
井上俊夫詩集『八六歳の戦争論』 本多寿詩集『草霊』
江知柿美詩集『天にも地にもいます神よ』 岩佐なを作品集『幻帖』 埋田昇二 118
冨長覚梁詩集『庭、深む』 太原千住子詩集『いい日を摘む』
松山妙子詩集『この坂』 岡山晴彦詩集『写楽の鼻』 高山利三郎 121
後記…西岡・木津川・比留間・高山・丸地 124




個人誌e-clipse創刊号
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2008.8.10 札幌市白石区 吉田和弘氏発行
非売品

<目次>
作品   約束の土地
(くに)/吉田和弘 2
エッセイ 失われた十五年/吉田和弘 5




 
約束の土地(くに)/吉田和弘

パレスチナでは
自爆テロの実行犯が低年齢化しているという
射殺、投獄、軟禁、監視で
大人のテロリストは身動きがとれない
当局からマークされていない
少年が実行犯に選ばれるのだそうだ
十三歳、十二歳、十一歳…
パレスチナでは
何歳までを少年と呼ぶのか?
ある英文学者は「宗教戦争は馬鹿馬鹿しくな
るまでやりあうレかない」と言う。その一方
で「現実からアプローチしていくしかない」
とも語る
もうそろそろ憎み合うのをやめて
家族の団欒、平穏な日常の生活を取り戻すべ
きでないか

けれども ある日突然
男たちがあなたの家に乗り込んできて
「ここは神が我々に与えた土地だ」と言って
居座ってしまったらどうする?
警察もまったく無力だ
「動かしがたい事実だからお互いを認め合お
う」と言われても
百坪の敷地を半分分けして暮らしていけるか

二〇〇五年八月イスラエルは
ガザ地区からの撤退を始めるが
「ユダヤ人がユダヤ人を追放するなんて、三
千年以上のユダヤの歴史の中で最も不道徳で
醜い行為」と入植者は頑強に抵抗する
そして一年後イスラエルはガザ地区への攻撃
を再開した
やはり
馬鹿馬鹿しくなるまで続けるしかないのか
無条件降伏してしまった民族には
わからないことかもしれない

 拙HPでは初めての紹介になり、かつ創刊号です。誌名は「イクリプス」と読むようで、エッセイによると発行者は私と同年代のようです。ここでは巻頭作品を転載させていただきました。〈馬鹿馬鹿しくなるまで続けるしかない〉〈パレスチナ〉紛争を、わが国の〈無条件降伏してしまった民族〉と対比させたところが面白いと思いました。そういう発想をしたことがありませんでしたからね。
 今後のご発展を祈念しています。




個人誌e-clipse2号
e-clipse 2.JPG
2009.3.10 札幌市白石区 吉田和弘氏発行
非売品

<目次>
作品   アララトの聖母/吉田和弘 2
エッセイ 「虐殺=ジェノサイド」というテーマ/吉田和弘 5



   
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