きょうはこんな日でした 【 ごまめのはぎしり 】 |
2009.2.22 世田谷区・静嘉堂文庫美術館 |
2009.4.21(火)
昨日、天童大人さんから電話があって、私の2回目の朗読を6月4日にしたいけどどうか?という内容でした。天童大人さん主催の「La Voix des poètes(詩人の聲)」に初参加させていただいたのは3月5日のことでした。これから3ヶ月に1度ぐらいにやってもらうよ、と言われていましたが、まさにその通りで、今回も朗読させていただくことになりました。
「第4詩集『22時の女』を読む」と題して、以下の要領で行われます。よろしかったら是非おいでください。
日 時 6月4日(木)18:30開場 19:00開演
場 所 Star Poets Gallery Tel & Fax 03-3422-3049
〒154-0004 世田谷区太子堂1-1-13 佐々木ビル2F-D
電車/東急田園都市線「池尻大橋」南口下車 徒歩15分
バス/渋谷駅南口21,22,23乗り場「三宿」下車 徒歩2分
入場料 予約 大人2,500円
当日 大人2,800円 大学生1,500円(学生証提示) 高校生500円(学生証提示) 小・中学生無料(保護者同伴)
*ご予約は上記「Star Poets Gallery」か、北十字舎(Tel:03-5982-1834
Fax:03-5982-1797)へ。
詳細は こちら
をご覧ください。お待ちしています。
○青山みゆき氏編訳 新・世界現代詩文庫7 『ネイティヴ・アメリカン詩集』 |
2009.4.20 東京都新宿区 土曜美術社出版販売刊 1400円+税 |
<目次>
N・スコット・ママデー
熊・10 大地と僕はあなたにトルコ石をあげた・11
四つの愛と結婚に関する考え・12 平原の景色 2・13
ツオタイ・タリーの喜びの歌・16 「サンダンスの楯」・17
レイニー・マウンテン墓地・18 ノースダコタ、北の光・18
ダルシーの長い影・19 冬の構図の中のカラス・20
サンダンスの楯・21 贈り物・21
祈り・22 四つのお守り・22
わしの言葉はもう残っていない・24
レスリー・マーモン・シルコー スリムマン渓谷・25
わたしとメイのための詩――堕胎をめぐって・26 どうしたら空の詩が書けるのか・27
冷たい嵐の明かりのなか・28 太平洋に捧げる祈り・29
ストア渓谷の馬たち・30 準備・31
ジェームズ・ウェルチ
死者を証明する・32 アースボーイ40号に乗る・33
ワシントンから来た男・34 サバイバル・34
雪国の機織り蜘蛛・35 魔法を使うキツネ・36
正しい方法がある・37 つじつまを合わせる・37
ポーラ・ガン・アレン
ポカホンタスからイギリス人の夫のジョン・ロルフヘ・
39
壊れやすいもの、壊れてしまった・41 羊毛の季節、一九七三年・44
ラグーナ族のご婦人方の昼食会・45 親愛なる世界へ・46
ばあちゃん・47
サイモン・J・オーティーズ
ヘヤーシ・グーター・49 少年とコヨーテ・50
君を見ている・51 風と氷河の声・52
物語――どのように壁は立っているのか・53 カリフォルニアから戻って・55
父さんの歌・56 詩集『サンドクリーク』より・57
生まれた場所・59 僕たちの名前・60
詩とは何か?・60
ジム・バーンズ
自伝 十七草――大きな松の木を浮かばせる・62 チョクトー族の四つのもの・63
喪失の季節・64 中心地・65
硫黄の渓谷で迷う・66
リンダ・ホーガン
光に・68 木材を切っている女・69
死への追伸・69 祝う――子馬の誕生・69
月の男・70 就業日・71
新しいアパート、ミネアポリス・73 真実は・75
砂漠・77
ルイーズ・アードリック
肉屋の妻・79 ジャックライト・80
捕囚・82
ジョイ・ハージョ
アルヴァ・ベンスンヘ、そして話すことを学んだすべての人びとへ・85
関係・87 鼓動・88
忘れないで・89 オウムガイ・90
いま書いたばかりの詩・91 彼女は馬を飼っていた・91
溺れている馬たち・94
ウェンディー・ローズ
わたしの部族の人びとへ・95 消滅点――都会のインディアン・96
ホピ族のたくさんの先祖へ・97 インディアンになる白人の詩人のために・98
文学で満ちた昼食会――アイオワ・シティー・99 ツルガニニ・100
アクワサスニからポートオーソリティーに向かう・102
解明したいなんて狂っているのか・103
レイ・A・ヤング・ベア
家に帰る・104. ワダサ・ナカムーン――ヴェトナムの記念碑・106
名前の擬人化・107. メスコーキ族の愛の歌・108
「メスコーキ族の愛の歌」・108
ルーシー・タパホンソ
ローリ・クスバーに・109
会話・110. どんな危険をわたしたちは招いているのだろうか・111
ヒルズ兄弟のコーヒー・113. 春の歌・115
単にあのブーツだったので・116. 彼はスー族だと思われている・117
なんてすてきなこと・118
訳者解説 アメリカ先住民の現代詩・122. 詩人紹介・134
訳者略歴・142. あとがき・144
ツオタイ・タリーの喜びの歌/N・スコット・ママデー
僕は輝かしい空を飛ぶ鳥だ
僕は平原を疾走する青い馬だ
僕は水の中でくるりと身体を回転させ きらきら光る魚だ
僕は子どものあとを追う影だ
僕は夕方の光 平原の輝きだ
僕は風とたわむれる鷲だ
僕はひとかたまりのあざやかなビーズだ
僕は一番遠い星だ
僕は夜明けの寒さだ
僕はざあざあと激しく降る雨だ
僕は雪原の輝きだ
僕は湖面に映る月光の長い影だ
僕は四つの色の炎だ
僕は夕暮れにぽつねんと立っている一頭の鹿だ
僕は漆の木とパメブランチが生い繁る原野だ
僕は冬空を斜めに飛んで行く雁の群れだ
僕は飢えた若い狼だ
僕はこれらをまるごとすっかりひっくるめた夢だ
ほら 僕は生きている 僕は生きている
僕は大地と仲良くいっしょに立っている
僕は神々と仲良くいっしょに立っている
僕はすべての美しいものと仲良くいっしょに立っている
ティーセン・タインチの娘と仲良くいっしょに立っている
ほら 僕は生きている 生きている
<詩人紹介>
N・スコット・ママデー
N・スコット・ママデー(一九三四−)は、一九三四年二月二十七日にオクラホマ州のロウトンで生まれた。ママデーの母親ナターチ・スコット・ママデーは、フランス人とチェロキー族の血が混じっていた。父親アルフレッド・ママデーは純血のカイオワ族であった。
ママデーは幼い頃にアリゾナ州のシップロックやチンリ、トゥバ・シティーにあるナヴァホ族のリザヴェーションで暮らしたが、そこでの体験が後に彼の作品の中に、ナヴァホ族の神話や文化などが取り入れられる理由のひとつとなったようだ。一九六九年、ママデーは小説『夜明けの家」(一九六八)でピユーリッツアー賞を受賞し、ネイティヴ・アメリカン・ルネッサンスのはじまりを告げた。
ママデーは一九六七年にすでに私家版で『タイ・ミーの旅』を出版していた。この本を膨らませて、彼は一九六九年に自伝的エッセイ『レイニー・マウンテンヘの道』を出版した。
『レイニー・マウンテンへの道』にはカイオワ族の歴史や口承の神話、また土地や人びとへのママデーの想いが自伝とともに編み込まれている。一九七四年、ママデーは詩集『雁の角度』を出版した。また一九七六年には、詩集『ひょうたんダンサー』と自伝的エッセイ『名前』を出版した。『名前』には、自らの家系や部族の伝統などが語られている。
一九八九年、ママデーは小説『むかしの子ども』を出版した。ママデーは画家でもあるが、子どもたちのための絵本『不思議な環――アメリカ先住民のクリスマスの物語』(一九九四)や、詩画集『熊の家で』(一九九九)なども出版している。
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本著の筆頭詩人の作品を紹介してみました。ネイティヴ・アメリカン文学に詳しいわけではありませんが、世界の捉え方がネイティヴ・アメリカンらしい作品ではないかと思います。特に〈僕はこれらをまるごとすっかりひっくるめた夢だ〉というフレーズにその特徴を見ることができるでしょう。大地とともに生きるアメリカ先住民の叡智は、混迷する21世紀世界の救いのように感じます。
○月刊詩誌『柵』269号 |
2009.4.20 大阪府箕面市 詩画工房・志賀英夫氏発行 572円+税 |
<目次>
現代詩展望 詩の未来は過去と現在の対話 −詩誌「PO」の特集を読んで−…中村不二夫 76
戦後史の言語空間(6) 氷について 続…森 徳治 80
流動する今日の世界の中で日本の詩とは(53) 韓国の詩人と日本の翻訳者が共に告発した「原爆」…水崎野里子 84
風見鶏 新田泰久 都留さちこ 曽根ヨシ 根来眞知子 今村有成 88
現代状況論ノート(37) 暗殺者ジョン・ブースの復活…石原 武 90
詩作品□
名古きよえ 川辺の楠木 4 柳原 省三 アデン湾の海賊 6
肌勢とみ子 許容範囲 8 中原 道夫 おじいさんのおじいさんの声 10
織田美沙子 この頃の私は 12 山埼 森 初不動 14
黒田 えみ 桃の木 16 進 一男 さるすべり 18
小沢 千恵 赤い布地 20 佐藤 勝太 抱く 22
松田 悦子 ジジババの白梅 24 平野 秀哉 聖なる呪文 26
北村 愛子 プールデビュー 28 小野 肇 ロスト 30
江良亜来子 庭園 32 小城江壮智 蜘蛛の糸 34
西森美智子 昨日の町 37 南 邦和 古代史人名事典 6 40
安森ソノ子 公演後のギター 5 43 三木 英治 太陽 46
飴木 一成 ことわざ似たもの同志 48 秋本カズ子 雨乞山 50
門林 岩雄 冬の花 新年 52 水木 萌子 帰郷 54
八幡 堅造 逃げ水 陽炎 56 長谷川昭子 日々 58
北野 明治 病院 60 赤嶺 盛勝 ダビンチ賛歌 62
月谷小夜子 枝垂れ梅 64 前田 孝一 ディズニーランドの朝 66
今泉 協子 滑り台 68 若狭 雅裕 若葉の風に 70
野老比左子 春のかぐら鈴 72 徐 柄 鎮 絵葉書の佳人 74
世界文学の詩的悦楽−ディレッタント的随想(35) 『老子』自由解釈の試み−神と無と逆説−…小川聖子 92
現代アメリカ韓国系の詩(2) 白木蓮 アンジェラ・E・チュン…水崎野里子 96
富田砕花と吉沢独陽の蔵書の現況 資料の収集整理、閲覧について…季村敏夫 98
進一男の位置詩集『見ることから』…南 邦和 102
「柵」の本棚 三冊の詩集評 大塚欣一詩集『春雷』 太原千佳子詩集『いい日を摘む』 栗原澪子詩『洗髪祀り』…中原道夫 104
受贈詩書 101 受贈詩誌 109 柵通信 110 身辺雑記 111
表紙絵 中島由夫/扉絵 申錫弼/カット 野口晋・申錫弼・中島由夫
○詩誌『石の詩』73号 |
2009.5.20 三重県伊勢市 渡辺正也氏方・石の詩会発行 700円 |
<目次>
飛蚊症 濱條智里 1 ロバの来る日 北川朱実 2
水の惑星 西出新三郎 3 夢覚めの朝/銀河/一枚のハガキ 真岡太朗 4
鳥/エリック・サティは言ったか 加藤眞妙 6 木の哲学 橋本和彦 8
プール 濱條智里 9
三度のめしより(二十七) 見てくれよ どうしたんだと言ってくれよ 北川朱実 10
ライブにて 浜口 拓 14 悔い 坂本幸子 15
夜景 青野直枝 16 道 谷本州子 17
彼岸花 澤山すみへ18 哲学 落合花子 19
永遠のコドモ会XW.やみうた/聲 高澤靜香 20 記号譚 Y 米倉雅久 22
巣 渡辺正也 23
■右の詩会CORNER 24
■同人著書一覧 25 題字・渡辺正也