きょうはこんな日でした 【ごまめのはぎしり】
 


2017年11月の部屋


拝領済みの詩書等  ※ご恵贈を深謝いたします(敬称略)

受領日 分類  誌 書 名 著者発行者 発行日  発 行 所 定価頒価  村山寸感・備考
171129 『秦恒平選集』23巻 秦 恒平 171125 東京都西東京市 湖の本版元 非売品  
171128 詩集 『荒磯』 外村文象 171201 東京都文京区 明文書房 1000円+税 えぽ叢書10
171127 詩集 『生まれ来る季節のために』 井上 優 161224 群馬県利根郡みなかみ町 井上出版企画 1500円+税 http://bungeikan.jp/ に抄録。
詩集 『季節の手のひら』 井上 優 170429 群馬県利根郡みなかみ町 井上出版企画 1500円+税  
絵本 『おなかをすかせたフライパン』 井上 優 170429 群馬県利根郡みなかみ町 井上出版企画 1000円+税  
手記 『わたしの戦争体験記』 山岸正江   神奈川県足柄上郡松田町 私家版 非売品  
文芸同人誌 『川』2号 小中陽太郎 171120 東京都千代田区 平原社 1000円 瀬川正仁小説「マライカ 幻の町」…ミャンマーの軍事政権下を旅する日本人青年と通訳の若い女性。女性は人身売買を阻止する組織の一員だった。女性の運命を抑えたタッチで描く。
171126 詩集 『死が水草のように』 本多 寿 171201 宮崎県宮崎市 本多企画 1800円+税  
館報 『詩歌の森』81号 日本現代詩歌文学館 171115 岩手県北上市 非売品 岡ノ谷一夫「詩歌と科学」〈科学者の作業は、観察や実験から得られた測定値をできるだけ少ない変数で説明することである。つまり大量の個別から少数の普遍を導き出すことである。詩歌とは、人間に普遍的な感情を、個別の創作として表現することである〉…わが意を得たり、というか長年のモヤモヤを一気に解決してくれた名文。
171124 詩集 『今昔夢想』 秋元 炯 171125 東京都世田谷区 七月堂 1600円+税  
アンソロジー 『大宮詩集』40号 新井良和 171201 埼玉県北本市(事務局) 大宮詩人会 1300円  
市史 『小田原市史』別編 年表 小田原市 030320 神奈川県小田原市 4000円  
171123 詩誌 『竜骨』105号 高橋次夫ほか 171125 さいたま市桜区 竜骨の会 600円 上田由美子詩「私の海の色」〈遥か遠くから私に語りかけてくる色がある〉、林哲也詩「水仙」〈うねりの上に無彩色の風が呻く〉…いずれも色≠フとらえ方が見事。
文芸誌 『黒の会手帖』創刊号 長尾重武・布川鴇 171128 東京都杉並区 スタジオ・レオナルド 500円 未製本。読者が好きに組合せ、不要と思う部分は廃却も可というユニークさ。
171120 詩誌 『布』34号 先田督裕ほか 171115 東京都大田区 100円 課題詩「スプーン」阿蘇豊〈「掬う」って「救う」に似てる〉…命を掬う、救うのがスプーンなのかもしれない。そういえば匙を投げる、もスプーンの派生かも。
171119 三行詩集 『一九八九 深秋』 加藤三朗 900128 神奈川県秦野市 同時代 非売品  
総合詩誌 『PO』167号 佐子真由美 171120 大阪市北区 竹林 800円+税 日野友子詩「未来」〈よっちら よっちら/ガニマタで地面を踏みしめながら/未来が歩いてくる〉…1歳になった孫娘の姿を描いた第1連。ほほえましく、タイトルも良い。
171118 詩誌 『杭』68号 廣瀧 光 171115 さいたま市大宮区 杭詩文会 非売品 平野成信詩「夜間高校生」〈こらえ通した自分に誇りを持ち/後に来る者たちには/もっと良い道を準備してやるがよい。〉…夜間高校に限らず、私たちは先輩から“もっと良い道を準備して”もらっていたのかもしれない、と考えさせられた。
171117 詩誌 『万河・Banga』18号 網谷厚子 171201 沖縄県名護市 非売品 網谷厚子詩「わたしたちは一斉にそよぐ」〈冷たい蜘蛛の巣に絡め取られて データベース化された/わたし 切り取られ 探りあてられ 繋がれ 貼り付けられる〉…蜘蛛の巣はもちろんインターネットのこと。考えれば怖い時代になった。
171116 『1968年・イェルサレム・夏』 岳 真也 171115 東京都小平市 出版舎 風狂童子 1400円+税 1968年の夏をイェルサレムの集団農場で働いて過ごした「ぼく」。戦争と平和を見つめて語るニューフィクション。
詩誌 『青芽』575号 富田正一 171115 北海道旭川市 青い芽文芸社 700円 宮沢一詩「戻らない。」〈私が戻って来ない。/いつまで待っても、戻らない。〉…茫然自失、と謂うのだろうか。この感覚は解る。多くはないが、こんなときもあるよな、と同感。
アンソロジー 『詩めーる旭川』15集 旭川詩人クラブ 191101 北海道旭川市 500円 高野みや子詩「濃い季節」〈7月になると/夏が厚みを増す〉…“濃い”も“厚み”も見事な遣い方。まさに詩語。こういう言葉を選びたい。
詩誌 『RIVIER』155号 横田英子 171115 堺市南区 500円 八幡堅造詩「モグラたたき」〈次なるモグラが頭を出す前に/今あるモグラを退治しておかないと/歳をとったらとったで 忙しい〉…モグラ叩きとは歯を抜いたり、足首痛や腰痛を直したりすることを謂う。“忙しい”が利いた作品。
171115 詩誌 『祷』55号 池田瑛子 171130 富山県射水市 500円  
171114 個人詩誌 『空想カフェ』24号 堀内みちこ 171031 東京都大田区 非売品 詩「どうせ泣くなら豪快に」〈泣きたければ泣きなさい/そう他人には言える/わたしは泣かない/自信がないから〉…泣くことにも自信のありなしが関係するのかと、ハッとさせられた作品。
171113 会報 『かわさき詩人会議通信』85号   171201   非売品 山口洋子詩「踏み込んだ選挙予報に反発しながら」〈確固とした信念がある訳でもないけれど/体制に従えば幸せをつかむとも思えない〉…なぜ保守が強いのか。“体制に従えば幸せ”という無自覚を批判していよう。
詩誌 『水流』17号 林 哲也 171110 埼玉県北本市 非売品 ふくもりいくこ詩「木を伐る」〈木を伐ると木が泣くのだ〉…作品の1行だけの最終連。村山は先月、自治会の仕事で初めて伐採を体験。辛い山仕事だったが、木を伐るたびに感じたことが書かれていた!
171111 詩選集 『秋谷豊の武蔵野』 秋谷千春選 171118 東京都新宿区 土曜美術社出版販売 2000円+税  
評論集 『屹立する言の葉』 津坂治男 171205 三重県鈴鹿市 私家版 300円 八木重吉生誕百二十年記念の副題。29歳で夭逝した重吉は1898年生まれ。1970年代後半から1990年ごろまでに津坂の個人誌『軌跡』に掲載した5編の評論をまとめている。
詩誌 『豆の木』24号 秋山公哉ほか 171101 埼玉県久喜市(事務局) 非売品  
171110 詩誌 『饗宴』80号 瀬戸正昭 171001 札幌市中央区 林檎屋文庫 700円+税 特集「異風土との対話 細野豊の現在」…細野氏のこれまでが丁寧に、網羅的にまとめられている。
171109 詩誌 『炎樹』84号 鈴木文子 1711 千葉県我孫子市 炎樹の会 500円 本多美代子巻頭詩「今を楽しく」〈過去に何があっても/未来のために//今を楽しく〉…刹那主義ではない楽天性に励まされた。
171108 詩誌 『たまたま』31号 小網恵子 171109 東京都多摩市 たまたま本舗 300円  
171106 詩誌 『裳』133号 須田芳枝 171031 群馬県渋川市 「裳の会」発行事務局 500円 金井治子扉詩「陽炎の道」ならびにエッセイ「吉田太田部楢尾集落」…限界集落への10年に渡る関わりが、日本の問題点を考えさせる。
171105 詩集 『天から沙が…』 平野秀哉 171101 東京都新宿区 土曜美術社出版販売 2000円+税  
詩誌 『ガーネット』83号 高階杞一 171101 神戸市北区 空とぶキリン社 500円 やまもとあつこ詩「七夕」〈「すぐにサラサラと書かれたんですよ」と/職員さんが見せてくれた/母の短冊//『家に かへりたい』〉…母娘の気持ちが同時に分かる秀作。
171104 一人誌 『粋青』91号 後山光行 1711 大阪府岸和田市 粋青舎 非売品 詩「ベトナム戦争」〈地下何層もあるという小さなトンネル/トンネルの向こうのちいさな広場/戦争中の手術室だったという/土の中 採光の工夫などもして〉…戦後のベトナムを訪れたときの記憶。“採光の工夫”にベトナム人の不屈の精神を感じた作品。
詩誌 『こだま』51号 保坂登志子ほか 17秋 千葉県流山市 東葛文化社 非売品 那緒(小6)「くさる」〈でも そんなくさった物でも/土にかえり 植物の栄養になる/くさるっていやだけど/大事なことなんだね〉…詩語としては使わない腐るを立派な詩にした。先入観にとらわれない発想に感嘆。※フルネームは避けました。
詩誌 『礁』44号 穂高夕子 171030 埼玉県富士見市 礁詩社 非売品 穂高夕子詩「秋明菊」〈そんなわたしも夏のように/いつかは終わる/星のいのち ひとのいのち/無限はない いのち〉…“無限はない”ことを改めて感じさせてくれた作品。すべてこの世は有限あるのみ、と思えば悩みも少なくなるのかもしれない。
171103 詩誌 『GATE』25号 塚本敏雄 171014 茨城県つくば市 非売品  
171102 詩誌 『セントラー座』V号 大石規子 170916 横浜市中区 500円 大石規子詩「永遠なる高田敏子先生(その2)」…安西均と高田敏子の意外な出会いを描く。4頁に渡る詩だが、長篇小説のよう。事実はまさに小説より奇なり。
171101 詩とエッセイ 『感情』17号 瀬戸口宣司 171101 埼玉県春日部市 風都舎 非売品 北野丘詩「扇吉との対話」〈さあ扇吉、キッチンへいくよ/頭の持ち手をつかむと、少しかしいで/なにか観念でした様子〉…扇吉とは猫や犬の名ではない。扇風機のこと。最後の〈お休みモードに入りな〉まで楽しませてくれる詩。


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