きょうはこんな日でした 【ごまめのはぎしり】
 


2018年1月の部屋


拝領済みの詩書等  ※ご恵贈を深謝いたします(敬称略)

受領日  分 類  誌 書 名 著者・発行者 発行日  発 行 所 定価・頒価  備考・村山寸感
180128 詩と批評 『逆光』101号 宮田小夜子 180125 徳島県阿南市 500円 田中啓一詩「母の日」〈記念日は何のためにあるの/子は母にきいた/その日だけ思い出すためなの/記念日以外は/忘れるためにあるのよ〉…記念日の本質かもしれない、と考えさせられた。
180127 画集 『素描集 一九二八─一九九九…』 横田七郎 990805 小田原市中里 私家版 非売品 1/27第23回西さがみ文化フォーラム「彫刻・版画家横田七郎の世界」で配布されたもの。サッカー、柔道、相撲などの版画が力強い。
180126 詩集 『女豹の草笛』 小澤由貴 000831 東京都千代田区 透土社 1500円+税  
180120 詩誌 『地下水』226号 保高一夫 180120 横浜市港南区 横浜詩好会 500円 荒沢まや詩「哀しみに抱かれて」〈憂うつなんて/ほんとうのところ/哀しみが水面を揺らすのを/うっとり見ているだけだ〉…憂鬱の定義が良い。
詩誌 『RIVIER』156号 横田英子 180115 堺市南区 500円 内藤文雄詩「見えないこと」〈理科室にメートル原器の模型があった/(略)/キログラム原器の模型もあった//時計もメートルも/キログラムも/目では見えなくなってしまった〉…見える原器の代わりに原子の距離や重量が基準になった現代、本当に見えなくていいの?と素朴な疑問は大事かも。
180119 詩紙 『同時代』230号 加藤三朗 180128 神奈川県秦野市 非売品 加藤三朗詩「冬夜」〈オリオン座になった/手の平に三粒/並んでいる白い丸薬〉…年齢とともに離せなくなる常備薬。それさえも夢を与えてくれる形と採る。
180118 詩集 『花まんだら』 佐伯多美子 180120 東京都千代田区 砂子屋書房 2500円+税  
180117 文芸誌 『玄』71号 高安義郎 180110 千葉県東金市 非売品 奥平正子詩「あるがまま」〈薔薇に生まれたのだから/薔薇になりなさい〉…ヒトに生まれたならヒトに、犬に生まれたなら犬に。まさに“あるがまま”に生きることを諭された。
詩誌 『地平線』63号 山田隆昭 171230 東京都江東区 600円 山田隆昭詩「もじ文字」〈街なかのあちこちに駐車場がある/そのひとつにパーキング 空≠ニ書いてある/おもわず上空を見上げた〉…慣れないころは確かに一瞬、ソラと呼んだ。慣れてしまった現在の自分を恥じる、そんな思いをさせられた作品。
180116 詩誌 『孔雀船』91号 望月苑巳 180115 東京都国分寺 孔雀船詩社 700円 中井ひさ子詩「夢のなか」〈今朝は寝覚めが悪い//夢のなかに/だれかを/忘れてきたらしい〉…夫でも友でも、子どもでもなく、自分が忘れられていた、というオチ。この詩人の発想は柔軟。
180114 講義録 文化講座『むかしばなし塾』 松田町教育委員会 070301 神奈川県足柄上郡松田町 子どもの館 非売品 全6回のうち、後半3回の講義を収録。地元の民話・昔話のみならず、全国的な物語にも言及し、地元話との関連を解く。桃太郎伝説、猿蟹合戦などの変遷も興味深い。
文芸誌 『木ごころ』通巻54号 鈴木章好 171218 神奈川県南足柄市 木ごころの会 非売品 滝本小夜子「『ペンは剣よりも強いか』の後で」…拙講演に触れていただき、感謝。講演後、帰宅時のトラブルを記すが、結果は事なきを得た模様。ほッ。
180110 評論集 『西岡光秋詩ノート』 後山光行 180111 大阪府岸和田市 粋青舎 非売品 1991年『RIVIER』創刊号から1995年21号まで、21回に渡る連載をまとめた作品。他に西岡光秋詩集評など。貴重な西岡詩論。
180109 詩集 『日常』 田川紀久雄 180215 川崎市川崎区 漉林書房 1000円  
詩集 『希望』 田川紀久雄 180315 川崎市川崎区 漉林書房 1000円  
詩集 『愛語』 田川紀久雄 180315 川崎市川崎区 漉林書房 1000円  
180106 写真詩集 『虫数奇』 広瀬 弓 180119 東京都調布市 ふらんす堂 2400円+税 写真・中野正裕。ともかく写真がうまい。虫たちがこれから何をしようとしているのかが想像できてしまう。中野氏はおそらく亡夫。ご冥福をお祈りします。
個人通信 『萌』48 伊藤啓子 17冬 山形県山形市 非売品 詩「隣組」〈たき火をしているのはだれだ//つきとめて叱るのも/組長の仕事である〉…自治会役員の詩を初めて見た。なんでも詩になるという見本のような作品。
180102 文芸誌 『佐久文学 火映』24号 酒井 力 171230 長野県佐久市 佐久文学火映社 500円 森獏郎詩「年賀状の唄」〈年賀状は生きてる証拠。/この世の旅のパスポート。〉…たしかに。この歳になると実感する。
詩誌 『台地』7号 伊藤信昭 171224 さいたま市西区 詩誌「台地」編集部 非売品 伊藤信昭詩「あたりまえ」〈震災の時もあたりまえに夕暮れはやってきた〉…なんでもない“あたりまえ”の普遍性を考えさせる作品。
詩誌 『トンボ』5号 曽我貢誠 180115 東京都杉並区 文治堂書店 400円+税 市川恵子詩「樹の詩人」〈森にはいっさいの無駄がないように/ひとの人生にもまた/いっさいの無駄はないと〉…たしかに森に無駄はないように思う。人もまたしかり、に納得。


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