きょうはこんな日でした 【 ごまめのはぎしり
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2007.6.11 軽井沢タリアセン・塩沢湖




2007.7.9(月)


 日本ペンクラブ電子文藝館の新任第1回の委員会が、日本橋兜町の会館で開かれました。委員会に先立って、今回から委員長・副委員長会議も開かれました。会議というほどの大袈裟なものでなく、大原委員長と牧南・村山両副委員長のディスカッションの場ほどのものです。今までは秦理事という大きな存在がありましたけど、今期から勇退。あとを託された私たちが委員会で右往左往しないように事前に詰められるものは詰めておこうという趣旨です。

 新任第1回ですので体制を公表しておきます。電子文藝館館長は阿刀田高ペンクラブ新会長が、担当理事として中西進副会長、松本侑子常務理事が配されました。委員は前出の委員長・副委員長のほかに15名が任命されています。当日はオブザーバーがお一人おいでになり、新委員として委員会では承認さましたので、理事会承認を待って任命されると思います。担当理事を除くと総勢19名の委員会となり、日本ペンクラブでは最大の委員会になります。
 委員会の方針としては、現在、700点余掲載されている作品を、2010年のペンクラブ創立75周年までに、あるいは2011年の電子文藝館開館10周年までに1,000点にしようということなどが話し合われました。会員の皆様には今まで以上に出稿をお願いすることになりますので、ご協力のほど、よろしくお願いいたします。
 私からは6月19日に開催された総務省との懇談会を報告しました。詳細は当日のHPに載せてありますので、興味のある方は
こちら をご覧ください。

 今期の委員会は3本柱です。1本目は委員会の前に正副委員長会議をもって、議論が深められるようにすること。2本目は通常の委員会で、これは従来通り。そして3本目は委員会が終ったあとの懇親会です。今までも懇親会はたまにあったのですが、今期からはちゃんとやると位置づけられました。もちろん都合の悪い委員、苦手な委員に強制はしません。あくまでも、懇親会もやってほしいという希望に添ったものです。
 で、さっそく懇親会を持ちましたが、知らず知らずに私が幹事のようになってしまいました。お酒の注文を聞いて(料理は興味がないのでノータッチ)、追加を注文して、お金を集めて…。まあ、嫌いじゃないから進んでやりましたけど、これじゃあ宴会屋だな。もっとも、適材適所で、委員会で私が一番貢献できる仕事かもしれません(^^;



個人詩紙『おい、おい』46号
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2007.4.6 東京都杉並区 岩本勇氏発行 非売品

<目次>
くちびるから歌が

元祖フリーターの伝(三)



 くちびるから歌が

俺のくちびるから
歌が出てくるなんて
俺のくちびるから歌が出てくるなんて
まだ
そんなことが
あるのかい

忘れていた せかい
ずっと
忘れていた せかい

金券ショップで
原稿料代わりの
図書券(×8)
90%でひきとってくれた
たったそれだけ
たったそれだけのことなのに

自転車飛ばす
俺のくちびるから歌が出てくるなんて
そんなことが
そんなことが

ま、
いいとこ
80%ぐらいだと思ってたのが
90%で引きとってくれるなんて

俺のくちびるから歌が出てくるなんて
いじらしい
いじらしい庶民の

90%で引きとってくれただけで

くちびるから歌が出てくるなんて

 これは私にも覚えがあります。使いもしない旅行券や商品券が溜まって、一、二度「金券ショップ」に行ったことがあります。地方では「80%ぐらい」でしたが、都内では「90%でひきとってくれ」ました。思わず「くちびるから歌が出て」しまいましたね。「いじらしい/いじらしい庶民の/俺」ですよ、ご同輩!



個人詩紙『おい、おい』47号
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2007.5.6 東京都杉並区 岩本勇氏発行 非売品

<目次>
能がない 脳がない?
そんな夜
元祖フリーターの伝(四)



 そんな夜

宿命という言葉に
仄暗さを感じるとき
私は
自らのちんちんを握りしめ
闇の 夜にたたずむ

誰も
私を助けてはくれないのだ

 「自らのちんちんを握りしめ/闇の 夜にたたず」んだりすると、今どきは痴漢に間違えられそうなので止めた方がいいと思いますけど、なんとも可笑しさを感じます。でも、本当は違うのです。私たちは「誰も」「助けてはくれない」「宿命」を負っているのです。作者にはそれを笑い飛ばしてやろうと作品が多いのですが、この詩はそうではありませんでした。「そんな夜」もあります。佳いタイトルです。



個人詩紙『おい、おい』48号
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2007.6.6 東京都杉並区 岩本勇氏発行 非売品

<目次>
ロトな日々
人類最大の矛盾
元祖フリーターの伝(五)



 人類最大の矛盾

大は小に
人を殺すなと教える

しかし

大がいくさを始めると
小に
人を殺してこいと言う

だったら
なぜ
最初から
人を殺せと教えないのか

 結局、私たち「小」は「大」の都合のいいように操られているに過ぎません。「人類最大の矛盾」の中で、様々な小さな矛盾に翻弄されながら一生を終える「小」って、いったい何なんでしょうね。それを追求するのがブンガク≠ネのかもしれません。そんなことを感じながら「なぜ/最初から/人を殺せと教えないのか」というフレーズに見入っています。



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