きょうはこんな日でした 【 ごまめのはぎしり
081121.JPG
2008.11.21 静岡県裾野市・五竜の滝




2009.2.21(土)


 午後から市内の文化会館に行って、久しぶりに演劇を観てきました。
静岡県伊豆の国市に「いず夢」という劇団があって、その南足柄公演と銘打たれていました。「いず夢」は女優の藤田弓子さんが座長を務めているそうです。で、公演は「富士に映える陽」。1707(宝永4)年富士山・宝永大噴火をテーマにした時代劇で、藤田さんはナレーション参加でした。

090221.JPG

 市内のあちこちに張られているポスターには、こう書かれています。
<今からおよそ三百年前の宝永四年、大噴火は起こった。火山灰が降り積もり、田畑は埋没した。酒匂川は氾濫を繰り返し、足柄平野は水浸しになり苦闘の日々が始まる。しかし、絶望しない足柄の村人たちは復興に立ち上がった。>

 出演者は劇団
「いず夢」のメンバーのほかに足柄平野近在の市町、遠くは横浜・川崎在住の人たちです。私も出演者の関係者から誘われて観に行きました。演劇のプロではなく素人が多い作品ですけど、なかなか良かったです。演技力もさることながら、馴染み深い地名が多く出てきて、その親近感も奏功しているのかもしれません。今はそれほど顕著ではありませんけど、地域内村落の小さな対立はどこにでもあることでしょう。その辺もさり気なく出ていて、おぉ、なかなかやるジャンと思いましたね。

 この地域は気候も温暖で、海の幸、山の幸に恵まれた処です。北海道や東北という厳しい地域に住んだ経験のある私には、大袈裟に言えばこの世の楽園のように感じられる場所です。人心も穏やかです。そこを襲った大災害に立ち向かう人々の姿を、地域性も加味しながらまとめた、見事な作品だと思いました。




浅野章子氏詩と写真集
『涙が出てきそう』
〜わたしのみなとみらい21〜
namida ga detekisou.JPG
2009.2.17 横浜市西区 私家版 2000円

<目次>
ふるさとは ここ  4   空よ       6   みらい       8
ウォールギャラリー 10   港        12   ピエロのおじちゃん 14
バランス      16   飛蝗       18   ある午後      20
観覧車の中     22   逆光線      24   貨物車       26
わたしの青空    28   祈り       30   晩秋の食卓     32
ありがとう はま子 34   ハマちゃんバス  36   ひまわり      38
岩亀横丁      40   鳥の飛ぶ風景   42   mistake   44
涙が出てきそう   46   楽しく遊ぼう   48
あとがきにかえて




詩誌『饗宴』54号
symposion 54.JPG
2009.1.1 札幌市中央区 林檎屋発行 500円

<目次>
詩論 愛と痛みの詩学−シューベルト 瀬戸正昭…4
作品
カワセミ−魚鳥雑記(1) 新妻  博…6    星屑の濤声      村田  譲…8
水槽/かけら      山内みゆき…10    白雁         尾形 俊雄…12
十月の夕暮れ/三日月  木村 淳子…14    方舟−客土      嘉藤師穂子…16
こうもり        吉村伊紅美…18    転身譚 10      塩田 涼子…20
冬の旅ふたたび     瀬戸 正昭…22    時         中村えみりい…24

特集 2009年・海外詩(イタリア・イギリス・アメリカ・カナダ)
ソフィアに/窓のまえ あなたは腰かける  アントネッラ・アネッダ 工藤知子 訳…26
おなじ地で/一九九八年          アントネッラ・アネッダ 工藤知子 訳…28
半島での出来事/あとで          フルア・アドコック   木村淳子 訳…30
プレリュード/道をそれて/移民/小道   フルア・アドコック   木村淳子 訳…32
俳文・画モールヒルからの眺め       リディア・ロズマス   吉村伊紅美訳…34
キリスト                 オールデン・ノーラン  松田寿一 訳…39
そしてエジプト人はその泣き声を耳にした  オールデン・ノーラン  松田寿一 訳…40
処刑/ぼくはイカルス           オールデン・ノーラン  松田寿一 訳…42

連載エッセイ 林檎屋主人日録(抄)(15)(2008.8.1〜11.30) 瀬戸正昭…47
●受贈詩集・詩誌……25
●「饗宴」春の詩話会…17
饗宴ギャラリー 植田 実「何となく人のなつかしく」…2




詩誌『ネビューラ』5号
nebula 5.JPG
2009.2.15 岡山県岡山市 壷阪輝代氏代表 非売品

<目次>
俺が恐竜だったとき…………岩アゆきひろ 2    水底の風景…………………………中尾 一郎 3
吉備野の花詞(])−梅−……中川 貴夫 4    雨でなく……………………………田尻 文子 5
冬の胸底…………………………日笠芙美子 6    葱坊主………………………………下田チマリ 7
無聊(2)………………………荒木 忠男 8    石段…………………………………武田 章利 9
おかやまのうた・もも子………行吉 正一 10    時を染める-ハナミズキの落葉-…今井 文世 12
丸い月……………………………広畑ちかこ 13    ブランコ……………………………香西美恵子 14
箱…………………………………武田 理恵 15    特等席………………………………西ア 綾美 16
カラフルな透明人間……………田原 伴江 17    里芋…………………………………三村 洋子 18
悪い虫……………………………エイタロー 19    十二月十二日のこと………………川内 久栄 20
日暮れ……………………………石原 美光 21    通りすぎてゆくべきもの…………谷口よしと 22
移り箸……………………………壷阪 輝代 23
装幀・尾崎博志



   
前の頁  次の頁

   back(2月の部屋へ戻る)

   
home