きょうはこんな日でした 【 ごまめのはぎしり
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2009.2.22 世田谷区・静嘉堂文庫美術館




2009.4.27(月)


 午後から湯河原の「グリーン・ステージ」に行って、櫻井千恵さんの朗読を聴いてきました。今日は松本清張の「駅路」。今年は清張生誕100年ということで採り上げたようです。TVドラマでも放映されたそうですが、残念ながら私は見ていません。
 長く耐え忍んだサラリーマン生活を終えようとしている男、終点に近い駅路に到着した男が、定年後の人生を愛人と過ごそうとして失踪します。しかし、そこに待っていたものは…。サラリーマンなら一度は夢想した愛人との失踪の結末は悲惨なものだったとだけ述べておきましょう。

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 写真は朗読が終わってニッコリしている櫻井さん。今日は珍しい写真が撮れました。しかし、相変わらず遠くから撮っていますのでピンボケです。すみません。今度はマジメに1眼レフを持っていきましょう!




菊地貞三氏詩集『けれど・だなんて』
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2009.5.1 東京都千代田区 花神社刊 2300円+税

<目次>
画法 6        告別 8        おまえに 10
五月叙情 14      晩夏 16        ――に 20
雪が降る 22      残寒 24        ベランダの柵にもたれて 26
 *
玄冬 30        悲歌 32        夜明けに 34
5分前 36       火曜日のブルース 38  正月微醺吟 42
だなんて 46      壊れる 50
 *
だから今日も 54    わが友ブランデン 56  スカーフ 60
近況T、U 62     けれど 66       風のほかには 70
きょうこそは 72    霧のなか 76
あとがき 80




 (帯文より)

 菊地貞三新詩集
薄いスカーフのようにひらひら飛んでゆく
時間の行方が見える
葉を落としつくした梢の枝さきの
ひと粒の新芽のような
天の意地悪?な贈り物が
陽にきらめく朝もある    ――「画法」より

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 この日記は2009年8月6日に書いています。菊地貞三さんは6月4日に84歳で亡くなりました。生前最後の第15詩集です。日本詩人クラブでは大変お世話になりました。改めてご冥福をお祈りいたします。




詩誌『詩と創造』67号
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2009.4.20 埼玉県所沢市
書肆青樹社・丸地守氏発行 750円

<目次>
巻頭言 詩と希望――シルビア・プラスの「朝の歌」に触れて 石原 武 4
詩篇
言霊頌
(スピリトウスしょう)−生きる力 内海康也 6  超新星 supernova 嶋岡 農 8
あな おそろしや 原子 修 11        物置小屋 清水 茂 14
影おくり 小柳玲子 17            母と叔母/我が家 山本沖子 20
カラス伝説 松尾静明 23           姉という伝記 八木幹夫 28
骨 そのほか 相沢正一郎 30         彌生 尾花仙朔 32
星座 北川朱実 35              短い道 江知柿美 38
アビイ・ロード 中村不二夫 40        道の途中 崔龍源 43
ナタ・デ・ココ 橋本征子 46         あんちゃんどこまで 岡崎康一 49
春愁 岡山晴彦 52              点滅 万亀住子 54
元旦 長瀬一夫 56              新年 古賀博文 58
人杯、そして 丸地 守 60
エッセイ
詩人の意志−必然への、心意気 嶋岡 晨 63  広重の詩−往生際の時間(四) 北川朱実 68
美術館の椅子 ライト・[イン]サイト 拡張する光、変容する知覚 展 牧田久未 72
プロムナード
流離の人 こたきこなみ 76          おバカタントと現代詩 黒羽英二 77
現代詩時評 若い書き手をもり立てていく意思と取り組み 古賀博文 78
海外の詩
地平線についての考察(三) イヴ・ボヌフォワ 清水茂訳 84
詩集『騎兵隊のボレロ』(一九八五)より ペドロ・シモセ 細野豊訳 86
『雪水(スノウ・ウォーター)』と「北」(1) マイケル・ロングリー 水崎野里子訳 89
珊瑚の花/芭蕉 他 アン・ドンブ(安道燮) 韓成禮訳 94
丸い、母の集いの膳/陶棺の中の東海 他 チョン・イルグン(鄭一根) 韓成禮訳
アムールの川辺で/地上の夕方 他 パク・ジョンデ(朴正大) 韓成禮訳
新鋭推薦作品「詩と創造」2009新鋭推薦作品 石 瀬尾 薫/キリンの午後 仁田昭子 102
研究会作品 目を閉じると太田美智代/僕の影 山田篤朗/鳥 弘津亨 104
登攀者 松木定雄/
Acid letter(酸性文字) 宮尾壽里子
ヴィトリーヌ(小ウィンドウ) 金屋敷文代/投げたナイフ 松本ミチ子/リンゴに朝露 宇宿一成/木漏れ日の中で 鮮一孝/ブーゲンビリアの棘 司由衣/“ココニオイデ タダ オイデ”清水弘子/連鎖反応 室井大和/泉 寒川靖子/漁る 吉永正/名前 颯木あやこ/わすれな草 池上耶素子/集会 橘しのぶ/キツネノカミソリ談義 小関守/古新聞 尾崎淑久
選・評 丸地 守・山田隆昭
書肆青樹社の本書評
卜部昭二詩集『時間船』/ハン・ソンレ(韓成禮)詩集『光のドラマ』/高山利三郎詩集『馬』/丸地守詩集『系譜』 126
評 こたきこなみ




詩誌『海嶺』32号
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2009.4.25 さいたま市南区
海嶺の会・杜みち子氏発行 非売品

<目次>
扉詩 桜井さざえ 私の海 1

植村秋江  二月・犯人は紫外線? 4     河村靖子  ホスピタル・苦役 8
桜井さざえ 須川・尾曽郷 12         杜みち子  白い犬・鶏小屋 18
同人の詩集 杜みち子 桜井さざえ詩集「海の伝説」 23
散歩道〈時代〉
植村秋江 「春の小川」は東京の川だった 26  桜井さざえ 生涯現役 28
河村靖子  表面張力 30           杜みち子  ラジオ時代 31
雑記帳 33
編集後記 35                 表紙絵・カット 杜みち子






   
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