2010.6.1 静岡県焼津市　花沢の里

2010.7.5(月)

　午後から日本ペンクラブ会館で2010年度の第４回電子文藝館委員会が開かれました。主にＨＰリニューアルの進度状況が報告されましたが、ここでは贋電子文藝館ＨＰのその後について報告しておきます。
　日本ペンクラブの電子文藝館ＨＰをパクって金儲けしようという不届き者を警視庁に告発したことは、以前にお知らせした通りですが、その後の状況が弁護士経由で報告されました。結論から言うと、贋ＨＰは削除されたが犯人は特定できなかった、です。

　サーバ管理会社もドメイン管理会社も、犯人が申し込んだ登録データがでたらめでも受けてしまうというわけなんですが、入金された金から足がつくんじゃないかと思ったのですけど…。これも偽名で登録できるし、海外口座に振り込まれたら、ちょっとやっかい。
　というわけで、委員会としてはここで手を打つことになりました。当初の目的である贋ＨＰは削除されたし、一時的にせよマスコミで採り上げてもくれたから、警鐘を鳴らすこともできたかなと思っています。

　それにしてもインターネットの匿名性を考えさせられた事件でした。いずれにしろ機械は使う側の意識の問題、というところでしょうか。時速200ｋｍを出せるクルマが市販されていても、公道をそんな速度で走るのはバカ、と同じ話なのかもしれません。

○鳥海哲子氏詩集『遠い風景』

2010.7.6 千葉県茂原市 草原舎刊　1300円

＜目次＞
　�T
耳だけが　12　　　　　闇　14　　　　　　　　砂の風景　16
ひきしお　18　　　　　彗星　20　　　　　　　眼　22
決してラセン状でなく　26　　　　　　　　　　歪んだ地図の上で　28
　�U
自閉の森　32　　　　　夜行列車　34　　　　　クレバス　38
北京で　40　　　　　　恐山　42　　　　　　　闇黒の河　46
拒食症　48　　　　　　ポンベイ　52　　　　　永劫の浜辺　54
　�V
渡れぬ川　60　　　　　ひまわり　62　　　　　遠い風景　64
老い　66　　　　　　　街老いて　68　　　　　夜明けまで　70
台風後　74　　　　　　秋　76　　　　　　　　遺言　78
あとがき　80

　（帯文より）

晴天をわたる
白い柳のわた
伸ばした私の指先を
かすめ去って
私はただの旅人
　　　　　　　　　　（「北京で」より）

白濁した日常を突きぬけて咲く
丈高い一本のひまわりよ
咲け！
私はいま
老いたる母の“母”なのだから
　　　　　　　　　　（「ひまわり」より）

○阿部堅磐氏著『森島信子の詩』 詩歌鑑賞ノート(13)

2010.7.1 愛知県刈谷市 私家版　非売品

＜目次＞
　なし

○詩とエッセイ『橋』130号

2010.7.5 栃木県宇都宮市 橋の会･野澤俊雄氏発行 800円

＜目次＞
作品�T
◇風薫るメール　酒井　　厚　４　　◇使者　　　　　斎藤さち子　６
◇草むしり　　　若色　昌幸　８　　◇二十四節季シリーズ　壷中　天地　10
◇若葉のころ　　冨澤　宏子　12　　◇初夏　　　　　簑和田初江　14
◇年齢・他　　　��島小夜子　16　　◇街の朝　　　　都留さちこ　18
◇いのち・他　　瀧　　葉子　20
石魚放言
「ある朝に」　　都留さち子　22　　　日常　　　　　��島小夜子　23
評論
ヘチマロジー（�T）　−へちま旧聞−　　　　　　　　沼　　文録　24
作品�U
◇自画像　　　　野澤　俊雄　26　　◇母の手　　　　大木てるよ　28
◇連れ合い　　　國井世津子　30　　◇靱帯(じんたい).　相馬　梅子　32
◇僕の昼下がり　江連やす子　34　　◇カエル　　　　戸井みちお　36
◇ＴＶ君一言申しあげる　和田　清　38
◇ナンノソノ　　北見　幸雄　40　　◇望郷の月　　　草薙　　定　42
「橋」目次総覧（一二○号〜一二九号）　　　（担当）草薙　　定　44
受贈本・詩誌一覧　　　　　　50
編集後記　　　　　　　　　　51
題字　中津原範之　　　カット　瀧　葉子

　　　← 前の頁　　次の頁 →

　　　(７月の部屋へ)