きょうはこんな日でした 【 ごまめのはぎしり
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2008.2.26 河津町・河津桜




2008.3.30(日)


 拙宅のクルマ2台のタイヤ交換をしました。普通車と軽。スタッドレスタイヤからノーマルタイヤへ。8本交換して洗うと、さすがにヘトヘトですね。午前9時から始めて、終わったのが午後2時。プロはホイホイとやっちゃうんでしょうが、こちらはアマチュア、まあ、お金が掛からないのが何よりです。
 これでノーマルに戻りましたから、走行音がずいぶんと静かになりました。ノーマルの有難さをしみじみ感じています。



藤子迅司良氏詩・小林孝夫氏画集
『海・空・夢・祈』
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2008.2 熊本県熊本市 私家版 2000円

<目次>

青空の音 1                いとしさよ 4
藤子迅司良詩集「レストランの客」より 7  夢 12
少年時代 14                時と空と 17
藤子迅司良詩集「逃水」より 18       夏果 20
かもめ 22                 海 30
塒(ねぐら) 35              天草 40
夕焼け 44

SKY BLUE 2              夢に/WHITE SCREEN・小春日 3
AOZORA 4                空景T/RUMIKO 5
空景T(部分) 6             空景U/空景V 8
空景W 9                 空景X 10
空景Y 11                 空景Z 12
空景[ 13                 空・孤 14
影たちT 15                影たちU 16
影たちV 17                「愁」 18
追想 19                  夏果 20
海風 21                  追懐 22
海声 23                  天草灘追想 24
海景 25                  鳥になった日 26
潮音
(しおのね) 27              夏 28
過ぎし日 29                海詩T 30
海詩U 31                 
ARCH 32
海辺で 33                 浜辺の詩・彷徨 34
浜辺の詩・攻防T 35            浜辺の詩・攻防U 36
浜辺の詩・潮騒 37             浜辺の詩・番(つがい) 38
浜辺の詩・凪 39              浜辺の詩・絆 40
浜辺の詩・湾T 41             浜辺の詩・湾U 42
夕の詩 43                 夕空晴れた 44
 小林孝夫略歴<詩名・藤子迅司良>



 青空の音

空には音がある
風でもなく、飛行機の轟音でもなく
空域を彷徨い響き渡る
空そのものの不思議な青い音
ときに青をもっと深くしてしかも透明のまま
長い間、祈りのひとつのかたちとして
視覚に届けられ
雲の影をあちこちに配置しながら
残像と化して脳裏に沁み渡る

 日本詩人クラブ会員の藤子迅司良さんの詩が添えられた画集です。小林孝夫さんは藤子さんのご本名でした。絵画の分野はご本名で活躍なさっているようで、二紀会会員でもあり、西日本美術展大賞を始め多くの賞を受賞なさっています。本画集には1979年から2007年までの作品が収録されていますが、ルネ・マグリットを彷彿とさせる作風で、少年・少女の登場と背景の青空に特徴があるように感じられました。絵をここで紹介するのは著作権上の問題がありますので諦めますが、その一端は表紙の絵でお判りになるかと思います。「夕の詩」(2007年、F130)という作品の左半分が表紙になっています。

 紹介した詩作品は巻頭詩でもあります。画家は「空には音がある」と感じるのですね。しかも「青い音」と捉えます。音にも色を感じる、あるいは色から音を聴くということに驚かされます。
 私家版ですから入手は難しいかもしれませんけど、機会のある方は是非ご覧になってください。藤子迅司良詩と絵が同時に楽しめる詩画集です。



詩誌『1/2』26号
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2008.3.1 東京都中央区 近野十志夫氏発行
非売品

<目次>
ウミテング・フウライウオ/館林明子 2   俺の労働、トラック運転−2/黒 鉄太郎 4
めざめる/都月次郎 8           可愛そうな食・聞いて/野川ありき 10
いきましたか?/芝 憲子 12        貫通路/藻利佳彦 14
ネギ 5/辛 鐘生 17           ことしもまた そして/宮川 守 22
高原を行く/呉屋比呂志 24         アブラ・旅立つ友に/枕木一平 26
ある夜ラジオから・歳月/薄葉久子 29    自覚/宮本勝夫 32
カモメの道・ミニコログサ/近野十志夫 34  土楼
(どろう)にて/西條スミエ 36
近況報告/多忙なるモーリさんの日常…37
あとがき



 いきましたか?/芝 憲子

もちろん
歴史教科書のオキナワ県民大会
行けなかった人一〇人は背負って行った
たぶん戦後の自主的な集まりでは最大だった
五六年那覇高校庭での四原則貫徹県民大会
−十五万人といわれる−よりも
九五年米兵による暴行事件抗議県民大会
−八万五千人−よりも ずっと多いと
現場で前にいた元議員の方が言った
軍隊の下の「集団自決」の真実が
いっそう明らかになった
なぜ日本軍の責任をもっと問わないのか

生きましたか
いいえ
とうてい「生きた」と言えるほど
いきいきと生きてはいない 残念ながら
県民大会のときは
なくなった方々でいっぱいになり
自分たちは生きているのに と
なにができるのか と 自問したが

やはりたいしたこともできず
グタグタと過ごすだろう
そうして いつ逝ったかどうかも
ほとんど家族にしかわからず
逝きましたか そうですか
ずっとあとで言われたりするだろう
それでよいのだが まるでよいのだが――
点々に埋まる

十一万六千の点々の生ではあるが
県民大会の写真の点を数えて人数を三万人以下だと
ごまかそうとする「新しい教科書をつくる」会には
異議 一気

 沖縄在住の作者による「歴史教科書のオキナワ県民大会」を題材にした作品ですが、行きましたか≠ェ「生きましたか」になり、「逝きましたか」になるところに沖縄県民の自負があるように思います。「逝きましたか」は沖縄に限らないことですけど、第3連で「それでよいのだが まるでよいのだが――」というフレーズに作者の人柄を感じ、続く「点々に埋まる」への展開は見事だと思いました。
 それにしても「県民大会の写真の点を数えて人数を三万人以下だと/ごまかそうとする『新しい教科書をつくる』会」は、「十一万六千」ではなく「三万人以下」なら免罪だとも言うのでしょうか。姑息な行動にあきれ返るばかりです。



詩誌『どぅえ』XVV号
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2008.4.1 京都市左京区 未踏社
京都文学研究所・有馬敲氏発行 700円

<目次>
本多清子 2 とおりゃんせ/箪笥 長持
村上知久 6 ひょろひょろ/だいとしょう/優先座席(1)/優先座席(2)
安森ソノ子13 ブロードウェイでの京女/花嫁衣裳の着付
有馬 敲 18 そうとちゃいまっか/いけず 続/さくら紅葉/飛蚊症
根来眞知子26 砂漠は生きている/カラスの泣き笑い/絶滅危惧種
穂田 清 32 お婆ちゃんの茶飲み話 29/お婆ちゃんの茶飲み話 30/お婆ちゃんの茶飲み話 31/お婆ちゃんの茶飲み話 32
     40 編集メモ



 優先座席(2)/村上知久

ばあさん そこ 座ったらあかんえ
そこ おこたちの座るところや

じいさん そこも 座ったらあかんの
そこも おこたちの座るところや

 おかげさん で
 ばあさん も じいさん も
 シャンとしてはります

 「優先座席(1)(2)」のうちの(2)を紹介してみましたが、笑いたいような笑えないような複雑な心境ですね。実は最初はよく意味が呑みこめませんでした。「おこたち」が御子達であることに気付いて思わず笑ってしまいましたけれど、すぐそのあとに、まるで急停車のように笑いは止まりました。これは京都弁の効果だろうと思います。関東弁でお子様たち≠ニやったのでは、この笑いには結びつかないでしょう。やはり「おこたち」でなければならないのです。「おかげさん で/ばあさん も じいさん も/シャンとしては」るのはいいけど、なんとかならないもんでしょうかねぇ。いやいや、「優先座席」という発想そのものが問題なんでしょう。

 なお、作品名の@、Aは機種依存文字で、特にMacでは■に見えてしまいます。そのため(1)(2)と替えさせていただきました。ご了承ください。



   
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