きょうはこんな日でした 【 ごまめのはぎしり
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2008.8.28 松島




2008.9.7(日)


 午前8時から市内一斉の防災訓練が行われました。私の住む地域の自治会ももちろん参加。今年度、組長の私もシブシブ参加(^^; まあ、たまに、のことですから、そこそこ楽しめましたけどね。私の組からは消火器訓練に2名を出すように依頼され、年配の奥様と男子中学生に頼みました。

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 写真は他の組の人ですが、初期消火訓練の様子です。実際に火を点けますから、地元の消防団も待機しています。なかなか迫力がありました。この写真の次の人は消火できないというハプニングもあって、まさに実戦でした。ちなみにその火はちゃんと消防団が消してくれました。ものの1秒で消すところなど、さすがに消防団だなと、参加者一同、感心したものです。
 そうそう、この防災訓練には300名を超える人が参加したと発表がありました。人口が700人〜800人の地域ですから、この数字は大きいです。万葉の時代から続く集落の結束力を見た思いです。

 午後1時半からは自治会の運動会がありました。こちらも、組長だからなぁ、とシブシブ参加。おまけに人数が少ないからと半分近くの5種目ほどに引っ張り出されました。日頃の運動不足を解消するにはもってこいと勇んで走り回りましたけど、しまいには足の筋肉が痛くなる始末。3時間ほどの運動会でしたが、最後はヘトヘトになりましたね。
 でも、久しぶりに地域の人と話ができて楽しかったです。初めて話す人もいて、大きな収穫だったと思います。来年度は組長を外れますから、たぶんサボると思いますけど(^^; 遊ばせてもらって、ありがとうございました!



御庄博実氏詩集『ふるさと――岩国』
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2008.9.1 東京都新宿区 思潮社刊 2600円+税

<目次>
T
ふるさと 8                錦川で――ふるさとU 12
花の香り――ふるさとV 16         校庭で――ふるさとW 20
「怒」のうた――ふるさとV 24        今津川のほとりで――ふるさとY 28
基地変貌――ふるさとZ 34         夫の絨毯――ふるさと[ 38
宮島――ふるさと\ 44           岩国遠漕――ふるさと] 48
岩国基地――ふるさとXT 52         骨になって――ふるさとXU 56
U
大応寺池――少年期T 62          城山――少年期U 66
蝶――少年期V 72             掌上の繭 76
ワイングラスの向こうに 80         河をわたる 86
幻影――岩国組曲T 90           戦火――岩国組曲U 96
別離――岩国組曲V 102           傷痕――岩国組曲W 108
烙印――岩国組曲V 114           白骨 120
あとがき 126
カバー写真提供 岩国市観光課        装幀 思潮社装幀室



 ふるさと

鮭は 捉えられてまな板に載せられると
ぢっと動かなくなる
水をかける
蛇口からの水であったり
阿寒湖の水であったり
猿払川の水であったり
富士山ろくの湧水であったりする
己が生まれた川の水をかけると
まな板の鮭は 身震いするという
アイヌ・コタンの鮭は
アイヌ・コタンに帰る
「ふるさと」の水の匂いだ

君はふるさとを知っているか
万万の市塵のなかにいて
人に埋もれ 人に酔い
灯に埋もれ 灯に酔い
祭祀に埋もれ 祭祀に酔い
歳月に埋もれて 歳月に酔い
酔い迷いながら
ふるさとの山 ふるさとの匂い
人はふるさとを夢みる

いまイラクで いまアフリカで
ふるさとを奪われ
ふるさとを追われ
幾十万か 幾百万か
飢餓寸前の難民があふれている
砂塵に埋もれて生き
万万の飢餓を耐えている
それでも人は「ふるさと」を覚えて
いつの日にか ふるさとに帰ることをねがい
そのわずかな願いを頼りに今日を生きる

採卵され 孵卵した鮭は
放たれた川を自らのふるさとと覚える
水の匂いであろうか
幾万キロかの波濤を越えて
幾年かののち 己の源流に帰ってくる
「ふるさと」の匂いだ
よしたとえ それが作られた源流であろうとも

人は 万万の祭祀に埋もれ
人は 日日の波濤のなかに生き
人は 果てしなく夢に迷いながら
人は 己の故郷をうしなう
故郷とは何か?
僕は 改めてぼくの故郷を探さねばならん

 2年ぶりの第7詩集になるようです。山口県岩国市で生まれ育った著者の〈ふるさと〉をうたった詩集ですが、その岩国は現在、日本本土で唯一の米海兵隊航空基地となっています。岩国について、あとがきでは、
 〈原爆投下を受けた広島の近々三十キロの隣町といってよい。基地の地下弾薬庫には核弾頭が蓄えられているという。原爆慰霊碑の二十五万の慰霊に、岩国生まれの僕はなんと声をかければよいか。〉
 と書いています。この思いがこの詩集の主題であり、これまでの著者の詩の主題でもあると言って過言ではないでしょう。
 ここでは巻頭の「ふるさと」を紹介してみました。〈放たれた川を自らのふるさとと覚える〉〈鮭〉に対して、あるいは類似して、〈改めてぼくの故郷を探さねばならん〉人間の哀しさを表出させた佳品だと思いました。



文芸誌『ノア』16号
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2008.8.31 千葉県山武郡大網白里町
ノア出版・伊藤ふみ氏発行 500円

<目次>

追悼 旅の宿…筧 槇二 2
水馬…伊藤ふみ 4             淡竹…伊藤ふみ 5
いととんぼ…右近 稜 6          形見…大石良江 7
黒い川…小倉勢以 8            パートナー…大野ちよ子 9
化けた財布…大沢直江 10          じゃんけん ぽん…伊藤ふみ 11

エッセイ ホトトギス…馬場ゆき緒 12
創作   弔のあと…川村慶子 14
エッセイ 台湾山地の少数民族−タイヤル族…保坂登志子 16
詩の食卓 マリヤの十八番…高島清子 18
エッセイ 降魔異聞…遊佐礼子 20
短歌   心まで枯れないように…細川としこ 24
雑記   ツルボ…青木久生 25
紀行文  私のアブロード(トロント)…森 ケイ 26
詩    学童作品…31
編集後記 32



 季節/長田幸乃 小五

春はピンクでフーワフワ
夏は黄色でギーラギラ
秋はアカでカーサカサ
冬はシロでサーラサラ

それぞれの季節には…
色がある
音がある

 今号では「学童作品」を紹介してみました。小学校5年生の女の子のようです。〈それぞれの季節には〉〈色がある〉というのは分かりますけど、〈音がある〉ということに気づきませんでした。ましてや、その色と音が組み合わされるというのは驚きです。色の表現でも、夏だけ漢字にして他はカタカナ、音は第2音を長音で揃えるなど、技巧的にも立派なものです。つくづく、子どもは大人の先生だなと思います。



情報紙『あっとほっと』5号
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2008.9.1 千葉県山武郡大網白里町
あっとほっと編集室発行  非売品

<目次>
シャケが来る!
学問の地 清名幸谷
切られ与三郎は紺屋(こうや)の次男坊
さよう しからば ごもっとも



 切られ与三郎は紺屋(こうや)の次男坊

 八代目団十郎が演じた歌舞伎「与話情浮名横櫛」は大当りした。その主人公、与三郎の生家は清名幸谷だ。地図にあるように中村宅の脇に石碑があり、与三郎は染物屋の次男で、本名は中村大吉。美男子な上に長唄が上手かった。茂原出の美人のお富と出会ったのは東金の掛茶屋。お富はヤクザ者の妾で、好き合っているのを子分に知れるところとなり、33ヶ所切られ、半殺しの目で海に投げ込まれた。運のいい与三郎は死なずに江戸に出て、長唄の門付けをしていると、日本橋の呉服問屋の妾となったお富と出合う。この旦那が粋な人だった。二人のいきさつを聞くと、結婚を許したばかりか、与三郎の美声に長唄の吉村伊三郎を紹介した。それが縁で唄のうまい与三郎は四代目伊三郎の名を継ぐまでになった。襲名のとき、そのいきさつを話したのがきっかけで、団十郎が瀬川如皐に脚色させ歌舞伎となった。与三郎が44歳の時、芸道の恨みから女性に毒酒(水銀)を呑まされ、美声を失う。その後夫婦で故郷清名幸谷に帰ってきたというが、与三郎は46歳で亡くなっている。お富は61歳まで長唄や舞踊を教えたという。墓は東金の泉福寺にあるが、品川の妙国寺にもあるようだ。

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 千葉県大網白里町の情報紙です。歌舞伎の「切られ与三郎」は有名ですが、その生地が大網白里町とは知りませんでした。文中の〈地図〉とは、前頁にある大網白里町内の名所案内図を指しますが、ここでは省略。某文部大臣書の与三郎の〈石碑〉の写真も載っていましたけど、著作権を考慮して、これも割愛します。
 与三郎の生地だということは、ことによったら地元でも知っている人は少ないのかもしれません。それを知ってもらう、また、私のように他県の者にも知らしめるという効用が情報紙にはありますね。一度、ゆっくりと町内を散策してみたくなりました。



   
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