きょうはこんな日でした 【 ごまめのはぎしり
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2008.10.9 八方池




2008.11.10(月)


 午後から小田原市内で西さがみ文芸愛好会の運営委員会が開かれました。
 今回の主な議題は、この冬に刊行される『文芸作品に描かれた西さがみ』という本の制作状況報告でした。特に協賛広告の状況が知らされ、20件ほどの協賛が得られ、金額も30万円近くとなっていました。小田原近郊の書店をはじめ鉄道会社、信用金庫、新聞社、印刷会社などが名を連ねています。協賛金も制作費用の3分の1近くになりますから、これは大きいですね。
 西さがみ文芸愛好会の母体は30〜40年ほど前の小田原文芸愛好会で、その当時から地元に密着した活動を続けていて、その信用が協賛金となって現れてきているのだと思います。先輩たちが築いた成果を崩さないことが、私たち後輩の使命かなと感じました。




アンソロジー『さいたま市民文芸』7号
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2008.11.3 さいたま市浦和区
さいたま市・さいたま市民文芸運営委員会発行 非売品

<目次>
はじめに                 運営委員長 飯島 正治…1
運営委員作品
詩  飯島 正治 篠崎 道子 高橋 次夫 杜 みち子…10
短歌 大畑 悳子 倉林美千子 杜澤光一郎 中西 洋子…18
俳句 石原 栄子 大久保 明 星野 和子 山本 圭子…22
川柳 川瀬 進晧 小松 召子 佐藤 美文 篠崎 紀子…26
小説・随筆・評論 北原 立木 木戸 柊子 永杉 徹夫 野村 路子…30
一般作品
≪詩≫
さいたま市民文芸賞「霜の花」   二宮 清隆…48
優   秀   賞「十一歳の冬」 伊藤 信昭…49
優   秀   賞「大人の塗り絵」植原まつみ…50
優   秀   賞「春に」    こやひろこ…51
入選作品…52
赤尾和葉(52) 秋田芳子(53) 秋本カズ子(54) 浅井裕子(55) 大澤京子(56) 岡村政江(57) ささきひろし(58) 佐々木道代(59) 新栗達奈(60) 鈴木昌子(61) 花澤知子(62) 遥優美(63) 比留間美代子(64) ふじわらなほこ(65) 歩歩(66) 松木かおる(67) 松本定司(68) 美咲・M(69) 三田正子(70) 宮川チエ子(71) 村上呉味(72) 森川柳湖(73) 山丘桂子(74) 湯村倭文子(75) 吉野忠夫(76) 依田栄幸(77)
≪短歌≫
さいたま市民文芸貰「売地」    佐々木利子…80
優   秀   賞「春塵の街」  新井 末子…81
優   秀   賞「かたくりの花」加藤 慶子…81
優   秀   賞「妙義山行」  `島  駿…82
入選作品…83
青木義脩(83) 青柳久(83) 秋庭育子(83) 浅野恭子(84) 足立直子(84) 厚川久代(84) 阿天坊ヨネ(85) 荒井周子(85) 安斉敏子(85) 池川トヨ(86) 池田博子(86) 石井美智子(86) 石塚義夫(87) 石原ちづ子(87) 磯貝満智(87) 井出辰夫(88) 乾喜代(88) 伊庭みや子(88) 今井正博(89) 上野君代(89) 大木喜代枝(89) 大嶋陽子(90) 太田寛二(90) 大野一与(90) 尾形和子(91) 小川文子(91) 小田亜来亜(91) 加賀谷喜久江(92) 悴田てる(92) 片岡宣子(92) 加藤傳治(93) 加藤ハナ(93) 金子多美江(93) 壁谷千恵子(94) 川鍋一夫(94) 河本八重子(94) 神原弘昌(95) 北井和代(95) 喜多方あき(95) 清本優(96) 久保園子(96) 久保田宏子(96) 熊谷瑠美子(97) 黒田初子(97) 小島嘉基(97) 児玉久子(98) 小沼復子(98) 小林喜代(98) 今野敏子(99) 斎藤弘美(99) 斎藤文(99) 斎藤文子(100) 斉藤光男(100) 櫻井瑞枝(100) 佐々木保美(101) 佐藤敏夫(101) 清水登代子(101) 清水美知子(102) 清水保巳(102) 新堀綾子(102) 須藤栄作(103) 関根廣(103) 相馬捷子(103) 高野恵美子(104) 高橋愛子(104) 高橋紀子(104) 高橋順子(105) 田鎖美智子(105) 橘いまり(105) 田中實(106) 谷川節子(106) 谷口ヨシ(106) 田原豊子(107) 丹野ひさの(107) 千葉勝征(107) 土屋忠義(108) 筒井一(108) 常田好子(108) 戸叶秀子(109) 常田ふみ子(109) 長島勇(109) 中島春吉(110) 長原正子(110) 中村志津(110) 中村治子(111) 奈良建夫(111) 西川きい子(111) 西澤芳利(112) 根岸雅子(112) 橋本征司(112) 橋本節子(113) 原田育代(113) 原田貞子(113) 春ららら(114) 樋口華央(114) 日野美耶子(114) 藤森敬子(115) 堀内雅子(115) 掘江一子(115) 本田絹子(116) 増田信雄(116) 松尾彰(116) 松崎繁子(117) 松澤秀夫(117) 三井田圭子(117) 水上梅子(118) 村瀬日紗子(118) 召田紀雄(118) 柳沢和夫(119) 山口順子(119) 吉田清子(119) 吉田万翠(120) 若葉清子(120) 渡辺祐子(120)
≪俳句≫
さいたま市民文芸賞「見沼春秋」`島 良子…122
優   秀   賞「夏山登山」粟村 勝美…123
優   秀   賞「野点」  石井 一枝…123
優   秀   賞「遍路杖」 坂井 翠波…124
優   秀   賞「ふる里」 下平佐美子…124
優   秀   賞「京暮し」 高木俊三郎…125
入選作品…126
相島昇(126) 相田禮子(126) 青木涼子(126) 浅子正枝(126) 安部井友紀子(126) 新井和子(126) 有賀玲子(127) 安藤萬太郎(127) 安藤玲子(127) 石井榮治(127) 石川絹代(127) 石川君子(127) 伊集院美佐子(128) 石渡千塚(128) 市川良子(128) 伊藤悦子(128) 伊藤京子(128) 伊藤弘壽(128) 伊藤智世子(129) 伊藤眞臣(129) 伊東良子(129) 稲垣みのる(129) 井上徳子(129) 上木眞美子(129) 上原あい(130) 内田郁代(130) 内田昇(130) 梅野みち(130) 江口英子(130) 江口文雄(130) 大沢知加(131) 大澤游子(131) 大瀬海咲(131) 大谷芳枝(131) 岡田房江(131) 岡田本重(131) 尾形康夫(132) 小勝美代(132) 岡村百合子(132) 岡本志げゑ(132) 岡本睦子(132) 小川しげる(132) 奥田いわを(133) 長田静子(133) 小澤和彦(133) 小澤静子(133) 小野文子(133) 小野島夏子(133) 片山賢二(134) 加藤和江(134) 門口咲(134) 金子千代子(134) 金子勝美(134) 上久保教子(134) 川合ふみ(135) 河内多佳(135) 川上英明(135) 川田文代(135) 川端美重子(135) 川辺時子(135) 菊池敏子(136) 北原恵子(136) 窪川勝久(136) 黒滝恒子(136) 小板橋光(136) 力勇(136) 古賀礼子(137) 古口智恵子(137) 小島佐和(137) 児玉保子(137) 小西マサ子(137) 小林トシ子(137) 小松智子(138) 斉藤宏(138) 齊藤眞人(138) 斉藤亮子(138) 坂口かんいち(138) 相良ムツ(138) 佐瀬八重子(139) 佐藤棉実(139) 鴫原利(139) 篠田重好(139) 柴ア愛子(139) 柴田弘子(139) 渋谷和江(140) 島村治子(140) 清水茂一(140) 重城基男(140) 信山雅子(140) 杉山幸子(140) 鈴木茂(141) 鈴木静江(141) 鈴木春子(141) 鈴木誠(141) 鈴木幸子(141) 鈴木ヨシ子(141) 須田利子(142) 諏訪依子(142) 関根紀恵(142) 関根千住(142) 関根俊(142) 関谷一子(142) 染谷三津枝(143) 高野とみ子(143) 橋登美子(143) 高原和子(143) 田口文子(143) 竹内仲子(143) 田中君江(144) 田中章嘉(144) 谷本幸子(144) 田保たま江(144) 千野文子(144) 塚越恭子(144) 塚谷英一(145) 出口恭一(145) 寺内佶(145) 遠山正雄(145) 土信田芳江(145) 富岡貞子(145) 富永和賀子(146) 冨野泰啓(146) 外山智恵子(146) 豊田やすし(146) 鳥谷部武子(146) 永沢歌子(146) 中澤良江(147) 中島雅風(147) 中谷和子(147) 中村啓二(147) 中村正一(147) 夏目としを(147) 並木喬(148) 西形佐太郎(148) 西村和子(148) 西村華陽(148) 西山つるお(148) 根岸健三(148) 野仲まさ子(149) 野村方昭(149) 野呂百合子(149) `島こうじ(149) 橋本京子(149) 畠山一江(149) 畑山かつひこ(150) 服部トヨ子(150) 浜勇穂(150) 林進(150) 林竹子(150) 原瑞恵(150) 原八重子(151) 張替瑠璃子(151) 坂東昭雄(151) 樋口羊一(151) 藤田佳津子(151) 藤田美寛(151) 二片智子(152) 文園富子(152) 星野あき子(152) 細沼シゲエ(152) 堀内充恵(152) 本沢初子(152) 本田君子(153) 本田登志子(153) 曲尾はつゑ(153) 眞喜七生子(153) 益岡敦子(153) 町田幸子(153) 松井綾子(154) 松枝勝一(154) 松田碧霞(154) 松本千冬(154) 三上馨子(154) 水上和枝(154) 三井澄水(155) 三保清喜(155) 宮川澄夫(155) 宮崎旭妃(155) 宮野章(155) 村田晃邨(155) 森南松(156) 森初江(156) 森若英子(156) 安田末子(156) 柳浩子(156) 矢部八重(156) 山賀章(157) 吉岡竹次(157) 吉岡陽子(157) 吉田清子(157) 吉田證人(157) 吉田てつ子(157) 米澤寛信(158) 四方つや子(158) 若谷政夫(158) 和田道子(158) 渡部波海子(158) 渡辺光敏(158)
≪川柳≫
さいたま市民文芸賞「第二幕」     小坂正夫…160
優   秀   賞「傘」       井村兼子…161
優   秀   賞「冬蛍」      牛越璞子…161
優   秀   賞「カレードスコープ」平野三七…162
入選作品…163
池田一紘(163) 石原弘子(163) 市川和夫(163) 植野すみ子(163) 薄田忠夫(164) 遠藤澄子(164) 大瀧峰保(164) 岡澤芳枝(164) 岡田時雄(165) 小高啓司(165) 神田市郎(165) 木村我生(165) きらめいとおうな(166) 小久保昭子(166) 島崎穂花(166) 白子しげる(166) 酔人(167) 鈴木洋(167) 関根一雄(167) 関根登美子(167) 高島白梟(168) 田口久子(168) 千葉古丘(168) 千代子(168) 戸塚芳長(169) 永井麻男(169) 永井栄子(169) 中山照男(169) 夏見孝明(170) 服部喜世枝(170) 平野千恵子(170) 平野光子(170) 正則(171) 宮腰キノ(171) 美和山吹(171) 望月恵美(171) 山田恒(172) 吉井清子(172) 脇田徹(172) 渡辺猛(172)
≪小説・随筆・評論≫
さいたま市民文芸賞「遠い地で」 菊池 麗子(随筆)…174
優   秀   賞「代参」   酒井  正(小説)…178
優   秀   賞「父と湯豆腐」花田  蓮(随筆)…185
優   秀   賞「干柿の里」 宮内みはる(随筆)…189
入選作品
小説…193
飯塚喜一郎(193) 石河照大(199) いんと美糸(205) 恩田半雲(212) 菊地正泰(218) 菊池律子(224) 佐々木茉奈(230) 島正夫(236) 白石美津子(240) 田中進(247) 藤倉昭彦(253)
随筆…260
赤坂秋子(260) 荒井悦子(261) 今川美栄子(264) 鵜沼洸(267) 上條紀代子(271) 纉和浩(274) 桑原孝次郎(275) 小林英毅(278) 斉藤久子(281) 柴原早苗(283) 椙本信子(284) 瀬川玲(287) 関口俊(290) 瀧洋子(293) 滝口一美(296) 田中潤子(297) 角田昭代(300) 中山勉(302) 西澤寛(305) 平田侃(308) 宝珠山敬彬(312) 堀内善市(315) 堀口芙美子(318) 益田恵子(321) 松崎弘毅(325) 武藤栄子(327) 村上睦子(330) 八束稔子(333) 野暮泰子(336) 山村秀樹(339)
評論…341
鈴木敏(341) 森田一(346)
選評
詩  杜みち子…356
短歌 大畑悳子…357
俳句 石原栄子…358
川柳 佐藤美文…359
小説・随筆・評論 木戸柊子…360
作品募集要項…361
過去六号受賞者…366
市内文芸団体紹介…368
あとがき 編集委員長 飯塚喜一郎…375
編集後記…376



 
霜の花/南区 二宮清隆

川は降り積もる雪で埋め尽くされ
流れる水は氷の下を這う
みしみしと音がするほど
闇を剥がす夜明け前が一番凍
(しば)れた

言葉少ない父は
冬でも製紙工場で汗まみれで働く労働者
あてがわれた木造社宅は
凍れがきつくなると
削り取られていく原始の森の叫びに呼応して
家全体が悲鳴を上げるように軋む
父の帰りを待って栗鼠のように眠りこけ
朝には掛け布団に当たっていた寝息が
うっすらと白く凍っていた

明け方の寒さに子供の私は
小動物のような ぬるい湯たんぽを抱え
布団にすっぽり潜り込んでもうひと眠りする
目覚めると夢の終わりのように
窓硝子に
霜の結晶の花が咲いていた

そこに私は指で 父から教わった
団結
という文字を書いてみた
そして息を吹きかけると
団結は
ゆっくりと歪むように消えていく
その向こうに馬のように白い息を吐きながら
三番方から帰ってくる父の姿があった

 拙HPでは初めての紹介になると思いますが、文化都市らしく、さいたま市が発行するアンソロジーです。もう7年も続いているようで、今年の応募総数は、なんと2,184作品というのですから驚きです。詩は36人36編とありました。
 紹介した詩は、一等賞にあたるさいたま市民文芸賞受賞作品です。半世紀ほど前の北海道の様子と採ってよいでしょう。私もその頃、叔母の家で1年を過ごしたことがありますから、〈家全体が悲鳴を上げるように軋〉んだり、〈窓硝子に/霜の結晶の花が咲いていた〉情景を思い出します。最終連の〈歪むように消えていく〉〈団結/という文字〉の〈その向こうに馬のように白い息を吐きながら/三番方から帰ってくる父の姿があった〉というフレーズが印象深いですね。さいたま市民文芸賞にふさわしい作品ではないかと思いました。




詩・仲間ZERO20号
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2008.11.10 北海道千歳市
綾部氏方・「ZERO」の会発行 非売品

<目次>
破る/綾部清隆
届かぬ声/森 れい
老いたチェロ/斉藤征義




 
破る/綾部清隆

ひとり暮らしの幕が揚がって
ひとり芝居を
はや 七年か
昼夜通し狂言うって
ぶつぶつ訳のわからないせりふを
ぶっ通しでひとりごちて
ほんとうにお疲れさまだ

手垢に汚れた来し方を
切り刻んでさ
花道から桜吹雪よろしく
まきちらして
大仰に見栄を切って
ちょっと粋がって見せたが
それでなくても照明は
フェードアウトしていく

そして夜を閉じて
朝のページをめくるついでに
今日を破ってみたれど
手指にのこる感触は
一日が始まるのでなく
もう終ったような気持ち
まとめて明日も破り捨てたら
身軽になれそうで
それとも
手持ちぶさたになるのかな

薄暗い
客電の下の席には
だれもいない

 不勉強で〈客電〉の意味が分かりませんでした。ネットで調べてみると、業界用語で客席の照明のこと≠セそうです。
 作中人物は奥様を亡くしたのでしょうか、冒頭の〈ひとり暮らしの幕が揚がって/ひとり芝居を/はや 七年か〉というフレーズにそれを感じます。タイトルの〈破る〉は、第3連の〈今日を破ってみたれど〉、〈まとめて明日も破り捨てたら〉から採っていると思いますが、うまいタイトルの付け方と言えましょう。最終連では〈だれもいない〉〈ひとり芝居〉を強調し、〈照明は/フェードアウトしていく〉と結びつけています。詩作品ですから現実と採る必要はないでしょうが、〈ひとり暮らし〉の男性の心境を見事に描いた作品だと思いました。




詩誌『詩区 かつしか』111号
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2008.11.20 東京都葛飾区 池澤秀和氏連絡先
非売品

<目次>
無言歌 十月の雨/池沢京子         ――つもり・・でも・・/池澤秀和
再会/堀越睦子               自分で/青山晴江
「い」ぬきの愛/小川哲史           すかんぽ/小林徳明
根っからの善人/小林徳明          続・こわい 夢/しま・ようこ
アリストテレスの提灯/酒井文麿       背を呼べば犬の顔して/酒井文麿
布ぞうり/みゆき杏子            孤独死/工藤憲治
カラス/工藤憲治              電話から/内藤セツコ




 
自分で/青山晴江

自分も知らない
からだのなかを
他の人が先に見つけるのは
不思議なことだ
初めて会うお医者が
画像を見ながら
「あぁここですね」
チョキンと切ってパチンと止めた
五十年あまり一緒にすごした
あの小さきものは
それからどこへ行ったのだろう

自分の懐具合を
私よりも正確に
見ず知らずの人が
すぐに調べられるのは
不思議なことだ
電話の向こうで 初めての人が
「 今はこうこうで損失はこうです
 セカイキンユウキキのせいです」
いともさわやかな声で告げる
いつか暮らしの足しにと
あったはずのものは
どこへ消えたのだろう

 失うことは
 すなわち得ること

好きなことばだけれど
それはほんとうかしら?
ほんとうかどうかは
これからわかること
せめてそれぐらい
人より先に
自分で知りたい

 〈初めて会うお医者〉と〈電話の向こう〉の〈初めての人〉を登場させて、2つの〈不思議なこと〉から世の中を見る佳品だと思いました。特に最終連が良いですね。〈せめてそれぐらい/人より先に/自分で知りたい〉というフレーズが、タイトルの〈自分で〉と巧く噛み合って効果的だと思います。庶民の疑問と謂ったらいいのでしょうか、〈自分も知らない〉ことが知られてしまうという怖さを感じさせます。それにしても〈失うことは/すなわち得ること〉、〈それはほんとうかしら?〉ね!



   
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