きょうはこんな日でした 【 ごまめのはぎしり 】 |
2008.11.21 静岡県裾野市・五竜の滝 |
2008.12.6(土)
その2
○亜久津歩氏詩集 『世界が君に死を赦すから』 |
2008.11.30
東京都板橋区 コールサック社刊 2000円+税 |
<目次>
序詩 遺してゆく日々
第一歩 世界が君に死を赦(ゆる)すから
世界が君に死を赦すから 14 約束 16
星クズが煌(きらめ)いている 18 一粒でも 21
独り言 22 泣く狢(むじな)、雄 24
泣く狢、雌 26 無を内包する玉葱、一 28
無を内包する玉葱、二 30 無を内包する玉葱、三 33
第二歩 あざやかなる日々
ずっと 36 えられないもの 39
瓦礫の上 42 紅(あか)い嵐 45
最も不確かな確か 48 窓辺の小瓶 50
白の頃 53 あなた 55
届いては、ならない手紙 58 あざやかなる日々 61
第三歩 神の玩具
今日が産まれる瞬間、東京は墓標になる −東京タワーにて 64
神の玩具 −新宿・都庁前にて 67 二十七歳、葛藤はバターになるか 70
掌 74 ホカニナニガ 76
震度ゼロ 78 終末論にも飽いた頃 81
手品の妙 83 つかさどるは、掌 85
ひとつの 88
第四歩 群青の部屋
群青の部屋 92 任意の一夜 94
飽和する静寂 96 ほんじつの予定 98
つりにゆく 100. たすけて、せんせい 102
大丈夫 108. 彼は空を飛びたかった 110
第五歩 うつくしい、世界
地下鉄の風、日常の淵 114. 無関係性についての一考 117
ある七日間、真夜中のメモ −いつか無言に辿りつくため、今はまだ書くしかない 120
うつくしい、世界 126. やわらかな未練 128
黒犬とワルツを 129. 36度の残像 134
お昼寝賛歌 136. ハロー・ハロー 138
現点 このわたし。の遺書
だから、温度 142. これ以上に、かなしいことなど −おまえを埋めた夏 145
ただ、あなたは 147. このわたし。の遺書 150
不純物の膣 152. ラヴコール 154
あとがき 158
略歴 160
世界が君に死を赦(ゆる)すから
もっともらしい価値や望みも
剥がしてしまえば単なる飾り
「世界」は君に死を赦す
奇麗事ならもういいよ
死んでは「いけない」の意味で
繋いでみせて、神を乞う人
「世界」が君に死を赦すから
今夜も私は破戒をうたう
――いいかい、これから勝手を言うよ
私は君の死を許さない
絶対に許してやらない
何の事情も、関係ない
死なないでくれますように
祈りは誰かにとどくのかい
誰かが叶えてくれるのかい
私には、君に頼むほかない
君よ死なないでいて
死なないでください
死なないでください
足りないの
もっともっと願うから
生きてください。
1981年生まれという著者の第一詩集です。ご出版おめでとうございます。章立ては本来なら第一章∞第二章≠ニするところですが、お名前をもじって「第一歩」「第二歩」としたところなど、なかなかのセンスだと思います。作品は、ここではタイトルポエムの「世界が君に死を赦すから」を紹介してみました。〈君〉は人かもしれませんし、あるいは犬などのペットのようにも感じられます。〈世界が君に死を赦す〉憤りが滲み出た作品だと思います。今後のご活躍に期待しています。
○詩誌『ONL』100号 |
2008.11.30 高知県四万十市 山本衞氏発行 350円 |
<目次> 表紙《群像》・カット 田辺陶豊
現代詩作品
山本 衞 最敬礼 一 岡村 久泰 おばあと牡蠣 二
河内 良澄 この児童らに 四 北代 佳子 都会の落葉 五
土志田英介 きこえない少女 六 土居 廣之 兵庫のばあちゃん 九
西森 茂 母の名月 一〇 浜田 啓 すってんころりん 一二
大森ちさと 積み上げる 一三 小松二三子 空高く跳べ 一四
徳廣 早苗 エコ美術館 一六 福本 明美 幻想 一八
丸山 全友 骨折 一九 文月 奈津 スケッチ 二〇
水口 里子 さくら旅 二二 森崎 昭生 観業−焚き火 二四
山本 衞 オフィスを遁げて 二五 山本 歳巳 小鳥のために/他 二七
柳原 省三 広島の妹への手紙 三〇 岩合 秋 古きもの 三二
大山 喬二 橡の木の森へ(14)/他 三四
俳句作品. 特別寄稿
瀬戸谷はるか 銀座四丁目 三七 村上 利雄 遂に百号 三八
評論・エッセイ等
谷口平八郎 石川啄木の短歌より 四〇 秋山田鶴子 風船かずら 四一
芝野 晴男 とけた(下 その一) 四二
百号記念寄稿
百号を祝して 岡村 励 四五 しらんかね 赤嶺 盛勝 四五
何故の鵜来島の詩人か 片岡 文雄 四六 山を登る 山下千恵子 四七
告白 中平 光子 四八 夢 ウカイヒロシ 四九
ひまわりの記憶 やまさき・たどる 五〇 万朶の桜 岩合 秋 五〇
夜道 福本 明美 五一 『ONL』と私 柳原 省三 五二
ONLと私 宮崎真理子 五三 一〇〇号の喜び 濱田 嘉水 五四
百号記念に寄せて 岡村 久泰 五四 おんる百号に寄せて 小松二三子 五五
ある日ある時 浜田 啓 五五 想い出 瀬戸谷はるか 五六
詩の展開とその可能性 森崎 昭生 五七 コスモス−亡きYに 佐竹 晃造 五九
ONL一〇〇号 芝野 晴男 六〇
一〇〇号にちなみONLへ衛さんへ さまざまのこと−後書きをかねて
大山 喬二 六一 山本 衞 六二
○詩誌『きょうは詩人』12号 |
2008.12.8 東京都足立区 長嶋氏方発行 700円 |
<目次>
●詩
秋晴れ 小柳 玲子 1 机 万亀 佳子 4
菊人形 長嶋 南子 6 夏のおばあさん 赤地ヒロ子 8
芝居を見る日 伊藤 啓子 10 秋の夜のきのこ鍋 吉井 淑 14
これから 森 やすこ 16 幸せ症候群 森 やすこ 18
隠蔽 鈴木 芳子 20 小学校のクラス会 鈴木 芳子 22
●エッセイ
花は散るモノ人は死ぬモノ12−わたしはどうしてもわたし 永瀬清子 長嶋 南子 23
秋短章 鈴木 芳子 26 クマクスさん 吉井 淑 27
秋、カマキリと 伊藤 啓子 28
表紙デザイン 毛利 一枝 表紙絵リチャード・ダッド (C)Reiko Koyanagi
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