きょうはこんな日でした 【 ごまめのはぎしり 】 |
2008.12.09 城ヶ島・白秋碑 |
2009.1.6(火)
夕方から天童大人さん主宰「La Voix des poetes(詩人の聲)」第282回として、田中健太郎さんが「未完詩篇を読む」を行いました。場所は新宿3丁目の<ギャラリー絵夢>。初めて訪れましたが、良い雰囲気の画廊でした。
健太郎さんは仕事帰りとのことで、ご覧のようなサラリーマンスタイル。彼にはよく似合っていると思います。客は15人ほどでしょうか、健太郎さんのバランス感覚そのままに男女半々ずつ。朗読もだいぶ板についたようで、安心して聴いていられました。
懇親会は近くの「浪漫房」。20数年前に白石かずこさんがアレン・ギンズバーグを呼んだ時の、2次会の会場だそうで、ギンズバーグも朗読をし、大野一雄さんも踊った処だそうです。この店も良かったです。健太郎さん、遅くまでありがとうございました!
○腰原哲朗氏著 『長野縣の詩人たち 信州の詩岳』 |
2008.10.25 長野県松本市 詩葉舎刊 2000円 |
<目次>
T 信州の詩岳 3 U 補遺 57 V 写真について 87
物故詩人について 90 あとがき 91
表紙 多田尚令 写真 宮坂 勲 題字 腰原英子
あとがき
本書は二〇〇三年(平成十五)九月から二〇〇七年(一九)十二月まで五年間にわたり市民タイムスに毎月連載した「信州の詩岳」をまとめたものである。
連載はコラム様式で八百字内だったので、表現不足を補う意味で、一書にまとめるにあたり第U部(補遺)として加筆してあるが、そのほかは原文のままである。
対象とした作品は、物故者のみで長野県出身者を中心とした。(ただし戦後の出発を記念して、唯一人ご健在の長沼静人民に登場いただいた)疎開や軽井沢などに一時的に居住した著名詩人は略してある。『長野県文学全集』(渋沢孝輔と編んだ「詩歌篇」)に著名詩人はとりあげているので、この市民タイムス連載では、信州の土着的な風土に生きた詩人たちに重点をおいた。
詩作した多くの人は、発表するたびに出費し(収入に結びつく詩は皆無で)死後にのこした蔵書や雑誌も反故(ほご)に近いと誤解されて処分されかねず、ようするに詩などにかかわってイイコトナドナニモナカッタというのが一般的な感慨である。不器用で作家に転じるでもなく、流行歌の作詞を手がけるでもなく、文学の原理にこだわって地味な活動に終始した結晶が一冊の詩集である。散逸した詩集(原本)を求めて、そのなかの美しい日本語の破片に、時代相と作者たちの赤裸々な心情をくみとろうと試みた。そのため難語、旧字もそのままに原典を尊重した表記になっている。
伝統的な歌句以上に、シュルレアリスムといった技法をふくむ現代詩は理解されにくく、現実生活からは無用の代表といえよう。しかし無用者とおもわれる異端者や、無駄とおもわれた建物が、価値転換によって光芒を放つ例は多い。
明治以降、伝統に抗して自己主張がつよい故に師弟関係もうすく、表現形式もさだまらぬまま悪戦苦闘する現代詩の世界も、たとえば、「詩人住所録二三〇〇人」現代詩年鑑二〇〇八(思潮社)というほどに盛況?である。
長野県でも多くの詩人が活動し、紹介すべき詩人は多い。しかし初版詩集が入手できなかったり、紙面のつごうもあって、ひとまず連載を終えることにした。連載中は編集部の中野幹久氏、本書の刊行にあたっては宮坂勲氏に多大なご早力をえた。記して謝意にかえたい。 二〇〇八年(平成二〇)詩葉舎にて
○個人紙『ハガキ詩集』227号 |
2009.1.1 埼玉県所沢市 伊藤雄一郎氏発行 非売品 |
<目次>
牛よ、お前の歩みは遅いけど必ず報われる!/伊藤雄一郎
○個人詩誌『魚信旗』55号 |
2009.1.15 埼玉県入間市 平野敏氏発行 非売品 |
<目次>
反歌(かえしうた) 1 家の行方 4 冬の散歩 6
霧 7 悲の予兆 8
後書きエッセー 10
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