きょうはこんな日でした 【 ごまめのはぎしり
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2009.2.3 千葉県鴨川市・仁右衛門島




2009.3.18(水)


 夕方から所要で新宿に出かけましたが、それ以外はいただいた本を拝読していました。




清水博司氏詩集
『ことばは透明な雫になって』
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2008.9.30 東京都中野区 潮流出版社刊 2000円+税

<目次>
ボート 8           ぼくらは何者に 12
文字は 16           ことばは透明な雫になって 20
橋 24             不安 28
誰かの脳の上を 30       ポプラ 34
樹の 38            かえせ 42
今日と明日 44         へこたれないぞ 48
青空に 52           殺伐とした六月はない 56
全体を 58           下心  60
台風 62            どくだみ 66
その朝 68           ねがい 70
ポケットの中身 74       知ったことを 76
ピアノ 80           語らう 82
待ちつづける 86        葬送 90
装幀 麻生直子




 
ことばは透明な雫になって

不意に絡めとられる命の焔
(ほむら)
こころの揺らぎ
人々の周囲で峙つ闇

しばしば
手に余るもののために
人は
自らの心の響きや問いに
応えられない
こともあるのだ

激しく打ちのめされ
全身に反響している
心のことばを
声にできず
心のことばに
応えられず

そして
物語ることをやめ
すべてを
人生論に
そして
運命論に
還元する安堵感で
固まりつつある私たちの
哀歌の軽さ

けれど
ことばはたえまなく透明な雫になって
人々それぞれの心の底の砌
(みぎり)に落ち
はじけている

はじけている
そしてそこから
すこしずつ
すこしずつ
さまざまな物語が
回復していく
ふたたび
みたび

 9年ぶりの第3詩集のようですが、拙HPでは初めて紹介する詩人です。ここではタイトルポエムを転載させていただきました。第2連の〈手に余るもののために〉という視線が新鮮です。第4連の〈哀歌の軽さ〉という詩語は現代詩への警告ではないかと思います。そしてやはり、この詩のポイントである第5連、〈ことばはたえまなく透明な雫になって/人々それぞれの心の底の砌に落ち/はじけている〉というフレーズが佳いですね。〈ことば〉のみならず詩とは何かを考えさせられました。




季刊詩誌『詩話』65号
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2009.3.10 神奈川県海老名市
林壌氏方・第三次詩話の会発行 非売品

<目次>
詩  春の雪         林  壌 1
   きさらぎ        両角道子 2
童話 六回生まれ変わったひめ 増子敏則 4
   夜を待って       小山 弓 12
エッセイ   二編 小山 弓・両角道子 14
題字 遠藤香葉




個人詩誌『玉鬘』51号
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2009.3.3 愛知県知多郡東浦町
横尾湖衣氏発行 非売品

<目次>
◆詩 「水の葉」
   「七福神」
   「光の反射」
   「塩湖」
◆御礼*御寄贈誌・図書一覧
◆ミニ・エッセイ 「七福神」
◆書作品、植物画作品
◆あとがき



   
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