きょうはこんな日でした 【 ごまめのはぎしり
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2009.2.3 千葉県鴨川市・仁右衛門島




2009.3.17(火)


 以前から行ってみたいと思っていた静岡県立美術館にようやく行くことができました。同館はロダン館が有名なのですが、やはり凄い迫力でした。「地獄の門」を始め50点ほどが立体的に展示され、ここだけでロダンのほぼ全容が判るのではないかと思います。有名な《カレーの市民》や「考える人」はじっくり観られて良かったなと思いますけど、やはり圧巻は「地獄の門」でした。高さは5mほどになりましょうか、その圧倒的な重量の中の繊細さ、しばらく見惚れてしまいました。
 ロダン館には鋳造の過程を展示する部屋もあって、これも非常に参考になりました。もちろん私は彫刻の門外漢ですけど、鋳造はほとんど町工場ですね。そういう眼で楽しみました。

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 写真は県立美術館本館2Fから県立中央図書館方向を臨んだものです。JR東海道線草薙駅からクルマで5分ほど。緑豊かな丘陵地帯という恵まれた環境の中の美術館です。特別展の「朝鮮王朝の絵画と日本」も佳い企画でした。伊藤若冲を始め18世紀日本画に与えた影響がよく理解できます。一度訪れてみてください。




嵯峨恵子氏詩集『私の男』
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2009.3.8 東京都新宿区 思潮社刊 2400円+税

<目次>
アデルの物語 8              さびしい男 12
ウインター・ゲスト 15           青ざめた男 18
ハッシュ・リトル・ベイビー 21       決められない男 24
私の男 27                 ずぼらな男 30
サバイビング・ピカソ 33          懲りない男 37
その日 40                 ふつうの男 43
彼女を見れば 46              美に焦がれる男 49
未来のイヴ 52               品のいい男たち 55
大田さんの手紙 58             昔の男 61
うぬぼれ男 64               手の仕事 67
気前のいい男 70              平凡な男 73
居眠りする男 78              眠れる男 81
毒のある男 84               六月の蛇 87
考え込む男 93               おばあちゃんに聞いてごらん 96
行方知れずの男 100
.            塵と灰と 103
用意周到な男 107
.             神の手のふれるところ 110
その場しのぎの男 114
.           特別な時間 117
あとがき 122




 (帯文より)

映画と男

娼婦マリーは
ある夜 拾った浮浪者を
「私の男」として
すべてを与える

映画に想を得て書き継がれる〈映画〉シリーズ、
日常の中での男たちの姿を中心に描く〈男〉シリーーズ、
ふたつの作風の異なる連作詩篇を同時に収録。
他者を描くとはどういうことか、その問いに果敢に挑む意欲作。

私を取りまく20人の男たち

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 本詩集中の
「うぬぼれ男」はすでに拙HPで紹介しています。ハイパーリンクを張っておきましたのでご参照ください。




季刊・詩の雑誌『鮫』117号
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2009.3.10 東京都千代田区 鮫の会発行 500円

<目次>
鮫の座  大河原巌――表紙裏
[作品]
アリストテレスの天辺 沙海はるか――2   みずのはしら 原田麗子――4
繋がって 高橋次夫――8          夢の切れ端 瓜生幸三郎――10
山桜桃の花 飯島研一――12         藁の村へ 岸本マチ子――14
[詩書案内]
島田陽子・詩集『わたしが失ったのは』 高橋次夫――16
鈴木文子・詩集『電車道』 原田麗子――16
沢聖子・詩集『三角橋』 原田道子――16
[作品]
祝祭、1枚の絵の 原田道子――18      絹 いわたにあきら――20
夜 松浦成友――22             うつろふ 芳賀稔幸――24
おとなひ 芳賀稔幸――25          携帯電話のなか 芳賀稔幸――26
ただ ひとたびの 仁科龍――28       年の瀬、出会った 前田美智子――30
カフェ・N 井崎外枝子――32        路線 芳賀章内――35
視線 芳賀章内――36
[謝肉祭]
遊びたい・む 前田美智子――38       古代史に遊ぶ 仁科龍――39
老いと美学 芳賀章内――40
[詩誌探訪] 原田道子――41.       編集後記  表紙・馬面俊之




詩誌『hotel』第2章21号
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2009.3.1 千葉市稲毛区
根本氏方・hotelの会発行 500円

<目次>
■作品
現世紀より[草虫] 広瀬大志 2
旅の驚異/混沌の譜 野村喜和夫 4
春の川 片野晃司 10
輪郭と陰影 かわじまさよ 14
隣人のうろこ 浜江順子 16
首都の底を 根本 明 18
《わたしは水に忘れないで、》 海埜今日子 20
走る/もの 澤口信治 22
■エッセイ
十二世紀の人々の息吹(3)『梁塵秘抄』の魅力(一) 根本 明 12
□terrasse 25
表紙/カット かわじまさよ



   
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