きょうはこんな日でした 【 ごまめのはぎしり
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2009.2.3 千葉県鴨川市・仁右衛門島




2009.3.21(土)


 午前9時から拙宅の2台のクルマのタイヤ交換をしました。冬用から夏用へ。軽はタイヤも軽くて楽チンなんですが、インプレッサはやはり重いですね。2tのジャッキで車体を持ち上げて、一度に2本交換できるからまだいいんですが、それでも8本も交換するとなると重労働です。外した冬用のタイヤを洗って、天日で乾かして、倉庫に収め終わったのが午後3時。正味5時間の労働でした。
 この地域は滅多に雪が降らないので、本当は冬用のタイヤなんて必要ないんですが、山岳地帯ともいうべき隣の集落に行ったり、御殿場地方に行くには、やはり冬用タイヤの方が安心できます。安心料が5時間×2回の労働時間と思えば安いものかもしれません。冬用タイヤは今年の暮まで倉庫で休みます。ご苦労さんでした!




山形栄子氏詩集『風のことば』
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2009.3.18 千葉県茂原市 草原舎刊 1300円(税込)

<目次>
序 斎藤正敏
明日の風へ 14               鯉幟 18
風のことば 20               窓 24
ひとやすみ 28               紙コップで 乾杯 30
立ち姿 34                 何も言わない者たち 36
坂の途中で 38               手 40
植物たちのように 42            植物たちは揺れている 44
しあわせへ 48               しょぼくれ 50
治していかねばならない 52         葉の無い柿 54
言葉の絵 56                幸せ 58
風に乗って 60
表紙絵*秋田かなえ




 
風のことば

辛くてしかたないとき
どうしたらいいかわからないとき
悲しくてたまらないとき
左眼がきつくて 頭がアンバランスのとき
そういうとき ときどき
サイモンは 来てくれる
やさしい眼の サイモン
どこかから わたしを見ていて
四ツ足 サイモン流にたたずんで
「おかぁさん」
と言う 眼をしている
かみさま ほとけさまに
「行ってきていいよ」
と云われ 来てくれるんだね
おまえの姿が 見えてくると
とてもやわらかい やさしい
風が 吹いてくるよ
その風は
わたしのなかを 癒してくれる
揺れる植物の
柔らかさを 教えてくれる
サイモンの風は
かんけいない≠ニふくれそうな
おとうさんのなかにも
吹いている ね
みんなのなかにも
吹いている ね

 8年ぶりの第2詩集のようです。ここではタイトルポエムを紹介してみましたが、他の作品から想像すると〈サイモン〉とは猫の名前のように思います。しかし、〈かみさま ほとけさまに/「行ってきていいよ」/と云われ 来てくれる〉ことや〈おまえの姿が 見えてくると〉というフレーズからは、現実の〈四ツ足〉ではなく、想像上の動物かもしれません。あるいはタイトル通りに「風のことば」が〈サイモンの風〉と採るべきなのでしょうか。やさしく詠いながらも奥深い作品だと思いました。




相良蒼生夫氏他著『大空襲三一〇人詩集』
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2009.3.10 東京都板橋区 コールサック社刊 2000円+税

<目次>
序文 大空襲体験を次世代へ手渡すために 早乙女勝元…12
一章 海外/戦中
艾 青 雪は中国の大地の上に降っていて…16
.    阿 瓏 血の洗礼…18
郭 沫若 最も怯儒な者こそ最も残忍だ…20
.     郭 沫若 惨目吟−惨状を目にうめく…20
戴 望舒 合いことば…21
.             秋吉久紀夫 深夜の電話−日本軍の重慶大爆撃の残叫…22
村田正夫 重慶…23
.                鈴木文子 ネズミの行方…24
尾花仙朔 黄泉草子形見祭文(抄)…26
.        山本倫子 実験…32 夜の進行…33
木島 始 「蚤の跳梁 [・Z」より…34       森田 進 空襲警報は解除されていない。…37
高 炯烈
.『長詩 リトルボーイ』より…40      新川和江 真珠湾(パール・ハーバー)の水…42
池田錬二 六十二年前の今日…44
.          水崎野里子 真珠湾奇襲…46
浅井 薫 ゲルニカ…47
.              浜田知章 礫刑図考…48
南 邦和 ゲルニカ…50
.              テレシンカ・ペレイラ ヒロシマ・一九四五年八月六日…53
ウイリアム・スタフォード 爆心地…54
.       ジェームズ・カーカップ 4人の賢者のキャロル…55
ディラン・トマス ロンドンの子供の焼死に哀悼を拒める詩…56 焼夷弾空襲の後の儀式…56 明け方の空襲で殺された者のなかに百歳の男がいた…57
イーデス・シットウェル 雨は降り続く…58      ディヴィッド・クリーガー 神は涙で答えた…60
マリア・キスナー 町は嘆く…61           ハインツ・チェホフスキー 少年期の風景−第十四章…62
フォルカー・ブラウン ある生き残りの男について −その一…63
ドゥアス・グリューンバイン 最後の雨のあとの ヨーロッパ-その六……64 せともの。わが故郷の没落の詩−その一…65
池田久子 日本の抒情…66
.             川内久栄 いまだに出走する…68 唯一の成果…69
武藤ゆかり 紙風船…70
.              大崎二郎 紙漉きのわらい(一)…72
弓田弓子 声帯…75
.                入江昭三 贄(にえ)の貌(かお)…・76
久宗睦子 北回帰線…78
.              真辺博幸 台東の海…80
宗 美津子 旗をひらひらさせていった飛行機…82 豊原駅前空襲…82 人が火の中へ消えた…83 林の中…83 あれは地獄だ…84
二章 東京
宗 左近 走っている その夜14…86
.        浜田知章 東京下町・(かいろ)行…90
菊田守
 太白(たいはく)−昭和十九年十一月二十四日…92 菅原克己 自分の家…93
福田律郎 「風V」より…94             田中清光 東京大空襲(短縮稿)…100
斎藤庸一 明けがたの蜂火台…102          宮 静枝 さっちゃんは戦争を知らない…104 キシボ(鬼子母)…104
宮 静枝 火の記憶…104 なげきのさくら…105
.   宮 静枝 火の歎き(東京大空襲)…105
鈴木 満 火天…106                小森香子 良子
(よしこ)ちゃん…108
江波戸敏倫 病葉(『暁闇』より)…110        山野井悌二 あの夜から…112
田中順三 巣友
(ソウユウ)…113.            堀内利美 人々は炎の海を泳いでいた…114
森 徳治 一九四五・三・九から三・十の朝まで…116 地獄の火の鳥…116
黒羽英二 「空襲何ぞ恐るべき」−東京大空襲大虐殺の記憶−…118 実景…119 さまよえる…119
山本龍生 昭和20年3月10日…120          西村啓子 真っ赤な絵本 NHKスペシャル「東京大空襲60年目の被害地図」を観て…122
三方 克 黒い朝のノート…124           小倉勢以 春の焔:…125
秋山泰則 百キロ爆弾のそばで…126 火の鳥…127
.  石塚昌男 六十年日の鎮魂 あの日 あの夜 降ったのは……?…128
新井一雄 もしも三月十八日の決断があれば…130   新井しず江 息子が帰って来た…132
高良留美子 焼跡…133               武内利栄 行水…134
武内辰郎 戦後・2…136              大井康暢 風景−三月十日−…138
原子 修 屠殺場遊び-1945・3・10
.東京大空襲に-…139. 塚本月江 誰も答えてくれない…140
岡田優子 あの夜…142               山本十四尾 海 海 海…143
甲田四郎 復員兵…144               西尾君子 あの日の桜…146
大掛史子 空襲下の『風と共に去りぬ』…147     吉田博子 その橋の黒ずみは…148
増岡敏和 いろはにほへとちりぬる…149       増田幸太郎 「黄砂がきた」より…150
丸山勝久 あの夜…152               葵生川 玲 夢違之地蔵尊縁起…154
宮崎 清 一輪車…157               佐久間隆史 蝉…158
まつだひでお 人間九十九
.ケロイド(1)…159     山佐木 進 委託…160
小野恵美子 犠牲者…161              浅見洋子 三月十日 三ノ輪の町で…162 独りぼっちの人生
(せいかつ)…165
李 美子 戦うかほちゃ…167            森田和美 三月十日のおひなさま…168
方喰あい子 炎の地層…169             川奈 静 私の顔…170
中川 波 上野図書館…171             鈴木比佐雄 水泡
(みずあわ)−隅田公園にて…172.ハナダイコンを添えて…172
三章 関東
鳴海英吉 焼き殺されたふさ子…176         鳴海英吉 五月に死んだ ふさ子のために…177
更科源蔵 『滞京日記』より…180          山田今次 やけあと…182
木原孝一 鎮魂歌…186               杉山滿夫 防空壕で死んだ少年の独白…188
筧 槇二 秋の暮…189               鎗田清太郎 硫黄島
(いおうじま)覚書…190
細野 豊 神風を探しに…193            埋田昇二 桃花源を尋ねて…194
和田文雄 木箱の骨…195              山田 直 防空壕…196
國井世津子 遠い記憶…198             市川つた 老夫婦夜話…199
香野広一 花火…200                北畑光男 八月の広瀬川…201
田上悦子 対岸の炎…202              石村柳三 千葉市《七夕空襲》…204
布留川洋子 非常時…206              内藤紀久枝 抱擁…207
佐藤惠子 桃の蕾に紅さして…208          内藤喜美子 平塚空襲…209
北村愛子 横浜大空襲…210 亡骸
(なきがら)を焼く…211 野島 茂 新幸福論…212
硲 杏子 火の記憶…213              青柳晶子 未来へ…214
岡野菊子 爆音…215                貝塚津音魚 金丸原飛行場周辺の空襲…216
成瀬峰子 爆弾…218                中村不二夫 サークル・ゲーム−幼年期の私が見た戦後に−…219
吉原幸子 空襲…210                森田海径子 赤いサンダル…221
星 清彦 この土の下に…222            大石規子 五月二十九日 横浜…223
亜久津 歩 1981年、日本生まれAと戦争…224    亜久津 歩 戦時、という路のさき…225
四章 北海道・東北
高村光太郎 非常の時…228
矢口以文 爆弾穴−僕らの町に海軍の空軍基地があった−…229
森 三紗 ゴーシュの破れセロ炎上−花巻大空襲−…230 海受難−釜石が焦土と化した日…231
若松丈太郎 炭化したパンのイメージ…232 あるべきでないうつくしさ…233
斎藤彰吾 あの時、友だちと…234          今入 惇 燃える町…236 仮眠…236 名簿…237
小坂太郎 上州の空…238              金野清人 釜石伝説…240
斎藤久夫 幾千の光が落とされて燃え…241      三浦幹夫 みどりのふるさと…242
工藤優子 神の手…243               大村孝子 昼顔の花…244
山形一至 硯…246                 未津きみ 少女は見ていた…247
経田佑介 最後の空の前に…248           こたきこなみ ひとつの夏・少女(3)…249
蒼わたる 弾痕…250                みやのえいこ 朱…252 八才の夏…253
日高のぼる 戦争…254 防空壕…254 「御真影」…255
五章 中部
石川逸子 真紅の服で…258             溝口 章 飛燕…260 運行している…261
津坂治男 階段…262                小島禄琅 麦の風…263
千葉 龍 夕闇のさくら谷−輪島二本松公園−…264  永谷悠紀子 遠景…266
黛 元男 骨の来歴…267              松本恭輔 空襲…268 やけあと…269
吉永素乃 戦争の果実…270 余生を生きて…271
.   稲木信夫 墓の中の祖父よ…272
徳沢愛子 富山空襲 打木南瓜
(かぼちや)…274     安永圭子 お堂と共に燃えた人たち…275
比留間一成 合歓
(ねむ)の花…276.          金 水善 安倍川…277
うおずみ千尋 誕生日は祝えない…278        和田 攻 銀色の飛行機…279
こまつかん だるまさんがころんだ…280       酒井 力 東雲の彼方から…282
館 格子 長岡大空襲の一夜が…283
六章 関西
たかとう匡子 ヨシコ…286             日高てる 大阪大空襲一九四五・三・十三夜…290
意賀英夫 焼け跡−三月十三日の大阪大空襲…292   島田陽子 レクイエム・ほむら野−大阪府立豊中高女動員学徒の死−…294
西岡光秋 大阪鎮魂…295              犬塚昭夫 峠へ…296
丸本明子 黒蝶…298 炎天…298 潰れる…299    いわはしよしお 燃えた樹…300
原 圭治 堺大空襲−一枚の写真から−…303     有馬 敲 眠られぬ夜に…304
大原勝人 炎の裸馬と少生-大阪大空襲三月十三日…305
.日高 滋 少年期と父兄の死…306
坂東寿子 記憶の岸辺…308             下村和子 弱い一族…309
直原弘道 僕の八月六日…310            宮本正清 サイレン…311
西田彩子 瞳…312 月夜…313
.           名古きよえ 疎開児童と不発弾…314
伊藤眞司 炎の海…315 ブーメラン…315
.      平原比呂子 花火…316
坂上 清 タンポポ…317              浅井千代子 悦びの日へ…318
瀬野とし お母さんへ…320             吉村伊紅美 人参の花…322
七章 中国・四国
小野十三郎 光…324
澤村光博 汝の鶏…325 ヒロシマ・わが幻…325    米田栄作 碑銘余話…326
木川陽子 堺川…327                御庄博実 今津川のほとりで−ふるさとW…328
片岡文雄 手の話…330               小松弘愛 鶴……332
鳥巣郁美 橙色に包まれた街…333          山本あさ子 ああ 呉の街…334
井奥行彦 学校の跡の方へ…336           なんば・みちこ 戦争 1…337
松田研之 洞穴…338                妹尾倫良 鶴ちゃん…339
岡 隆夫 水島…340                山下静男 また背中がひりひりする…343
猪野 睦 高知空港周辺で…344           中桐美和子 抱いたまま…345
福谷昭二 火柱の天守閣と赤い太陽…346       長津功三良 基地の街にて…348 いわくに、ひかりの空襲は八月十四日 でした…348 
くにきだきみ 「岡山空襲」の記憶から…350      皆木信昭 ほたる…351
白河左江子 腕時計…352              田中郁子 夢…353
佐藤勝太 敗戦前後…354
.六十三年目のヒロシマ…355 坂本法子 記憶…356
結城 文 いつもの空…357             上田由美子 白いテント…358
相良蒼生夫 空爆の連鎖…359            赤山 勇 不詳…360
今井文世 八月の満月…361             市川紀久子 緋色の猫…362
杉本知政 火の雨降る夜の記憶…364         木村恭子 包丁…365
植木信子 夏の思い…366 広島…367
.        一瀉千里 終わらない空…368
福間明子 八月の校庭…369             広瀬 弓 カーテンを開けると…370
真田かずこ 蝉…371                大山真善美 被爆地蔵…372
みもとけいこ 燃える地図…374           林 木林 静かな空の下で…375
八章 九州・沖縄
嵯峨信之 操り人形…378              福田須磨子 童女へ…379
山田かん 八月…380                風木霊太郎 灰の記憶−被爆三〇年…381
上瀧望観 そして八月は…382            餘戸義雄 六月の雨…383
福田万里子 夏の訣れ…384             倉岡俊子 愛…386 戦禍の子供たち…387
秋吉久紀夫 日本刀…388              岡たすく この八月どうしていますか…389
原 子朗 蓑虫の遺伝子の歎語…390         岩崎則子 0哩…392
はんだゆきこ 草むら…393             松本知沙 八重桜…394
丸山 創 献体…395                丸山真由美 燃える夜 熊本市空襲…396
丸山由美子 束の間の大浜飛行場…397        門田照子 火炎忌…398
中原澄子 門司市空襲被害…399           野田寿子 なぜ=c402
田中詮三 ある夏…403               岡山晴彦 正直な話T・U…404
飽浦 敏 幻の蝶…406 コッコーヌ ファ…407
.   河野洋子 思い出の海…408
山田朝子 デイゴの赤い花…409           絹川早苗 雛あられ…410
三尾和子 わたしにあるのは…411          酒木裕次郎 大空襲−戦争をしない勇気…412
秋田高敏 水俣空襲…414              宮城松隆 避難…416
柳生じゅん子 八月の庭…417            草倉哲夫 防空ずきん…418
宮内洋子 犬と蝉…420               大塚欽一 ある日…422 精霊船…422
楊原泰子 哀しみが降り注ぐところ…424       宇宿一成 校門…426 サイレン…427
青柳俊哉 大空襲 夜の光におもう…428       角田 博 沖縄の勲章…430
崔 龍源 波の伽耶琴…431             龍 秀美 長崎の空に…432
九章 海外/戦後
中 正敏 蘖
(ひこばえ)…434             長谷川龍生 逃げる真実…436
黒木清次 空−新聞記者のうた 3−…438      くにきだきみ 火炎樹の下で…439
エルネスト・ダキュイスト 自由の歩み…440     ラム・テイ・マイ・ダ 爆撃弾痕地の空…441
大崎二郎 立葵…442                中川 敏 グラウンド・ゼロにて−Y・Jに…444
中原道夫 落日…445                今村冬三 あこがれ…446 非祷…446
長津功三良 いまを…… …448           伊藤眞理子 メモリアルディ…449
岸本マチ子 鬼灯
(ほおずき)…450.           麦 朝夫 イチローと−プレーオフのころ空爆開始…452
麦 朝夫 鍋…452 思い出…453
.          遠藤一夫 爆弾穴…454
津田てるお NYのこと…455            御庄博実 ファルージャ二〇〇五…456
栗原澪子 二〇〇一年秋、公園 桧町公園…457 宮下公園…458 森林公園…459
久保田 穣 砲撃の下を…460            高田太郎 幻日…461 英霊…461
三田 洋 爆弾を落としているのは私だ…462     山本 衞 二枚の絵…463
中村 純 静かな朝に目覚めて…464         尾内達也 ガザ2009…466
柴田三吉 春−イラクの少女シャミラに…467     有働 薫 「おおオメガ、あの人の眼の紫の光線!」…468
真田かずこ イラク…469              山本聖子 スーパーマーケット…470 頭上の空…470
壕越祐佳 裏庭…472                新井豊吉 求む 大人…473
李 承淳 私の焼け跡…474             杉谷昭人 九月(一)…476 九月(二)…477
佐相憲一 侵略戦争を隠すものたちへ…478      佐相憲一 国家病棟…478
ゆきなかすみお 空母帰還…480           大河原巌 わたしたち生きのこったものは…481
上野 都 二〇〇三年十二月六日−アフガン発…482  都月次郎 川柳「花嫁に爆弾」…484
若山紀子 酷暑の中の七歳は…485          田中俊廣 死者をして語らしめよ…486
横田英子 風の祈り…487              小川聖子 悔悟…488
郡山 直 君はムンタダール・アルゼイディを知っているか…489
伊藤芳博 誰もやってこない…490          小坂顕太郎 ガ ザ…491
解説・編者あとがき
解説
1 非戦闘員への空襲を糾す 森 徳治…496
2
.『大空襲・三一〇人詩集』発刊に寄せて 黒羽英二…500
3 世界から空襲・空爆の連鎖を断ち切るために 鈴木比佐雄…506
編者あとがき
戦争の記録と抑止について 長津功三良…514
事実の開示こそ明日への道標となる 山本十四尾…515
世界平和に貢献するために 郡山 直…516
編註…518




 (帯文より)

空襲詩自体が非常に少ないのを、残念に思っていた。
空襲の空間と時間を超えての詩篇の集大成ともいうべき本書は、まさに待望の一冊である。
次世代に、追体験による感動のバトンを手渡せることを、うれしく思っている。――序文より

 東京大空襲・戦災資料センター館長 早乙女勝元




月刊詩誌『柵』268号
saku 268.JPG
2009.3.20 大阪府箕面市
詩画工房・志賀英夫氏発行 572円+税

<目次>
現代詩展望 世界に対峙する詩精神 河津聖恵・野樹かずみ『わたしたちの路地』…中村不二夫 72
戦後史の言語空間(5)氷について…森 徳治 76
流動する今日の世界の中で日本の詩とは(51)ヒロシ・カシワギ −もう一つの戦争体験…水埼野里子 80
風見鶏 境 節 菊田 守 今村有成 高橋英司 江口 節 84
現代状況論ノート(35)貧しい人々の愉快な言葉…石原 武 86
詩作品□
進  一男 花 4             肌勢とみ子 葉 6
中原 道夫 進化 8            北村 愛子 南天の木よ 10
小城江壮智 雑草のうた 12         黒田 えみ 心は見えないけれど 14
山崎  森 納めどき 16          小沢 千恵 噴水 18
佐藤 勝太 時を越える刻 20        松田 悦子 朝焼けの富士 22
柳原 省三 心の赤貧 24          江良亜来子 花びら 26
小野  肇 洗濯日和 28          織田美沙子 千両の実は 30
南  邦和 古代史人名事典 5 33     野老比左子 空の伝説 炎の神話 36
安森ソノ子 公演後のギター 4 39     三木 英治 おおさかの迷路でまた‥ 42
秋本カズ子 水位 44            門林 岩雄 冬の真夜中 他 46
西森美智子 ぬくもり 48          鈴木 一成 ことわざ一騎打ち 続 50
長谷川昭子 待つ 52            八幡 堅造 罪がない 54
水木 萌子 しぶき氷 56          北野 明治 死と賞 58
月谷小夜子 峠を越えて 60         若狭 雅裕 愛について 62
名古きよえ みんなの木 64         前田 孝一 夕ンポポ 66
今泉 協子 バス停で 68          徐 柄 鎮 農村風景(雨上がり) 70

世界文学の詩的悦楽−ディレッタント的随想(34)恋愛詩をよむ −英米女流詩人を中心に…小川聖子 88
現代アメリカ韓国系詩人の詩(1)孤独な道 ユンーホ・チョ…水崎野里子 92
地獄絵と石と風のララバイ 山崎森詩集『ラピスラズリーの空へ』…三木英治 94
山崎森詩集『ラピスラズリーの空へ』の中から言葉を拾いながら …森 常治 96
「柵」の本棚 詩集評…中原遺失98
 桜井さざえ詩集『海の伝説』98  前原正治詩集『水 離る』99  清水 茂詩集『水底の寂かさ』101
受贈図書 106  受贈詩書 103  柵通信 104  身辺雑記 107
表紙絵 申錫弼/扉絵 中島由夫/カット 野口晋・申錫弼・中島由夫



   
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