きょうはこんな日でした 【 ごまめのはぎしり
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2009.4.18 東京国立博物館・平成館




2009.5.6(水)


 特に予定のない日。いただいた本を拝読していました。




個人誌『御貴洛』1学期号
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2009.4.30 大分県大分市
なんとかなる編集室・河野俊一氏発行 250円

<目次>
詩  朝 1    虹 4    それで 6
連載 ブカツな日々(第1回)
ふじが丘辞典 1 11
御気楽・おきらく 12
OKIRAKU後記 12




 
朝/河野俊一

月曜日の朝は蹴とばされ
火曜日の朝は投げ捨てられる
水曜日の朝は叩き落とされ
木曜日の朝は畳んでのばされる
金曜日の朝はアンダースロー
朝は休みの日でない限り
使い捨てだ
朝はあわただしさの中で
傷つき
しわくちゃになり
ほころび
すりきれる
朝はどこからが朝で
どこまでが朝かなんてことも
わかっちゃいない
朝は
朝でいるだけでせいいっぱいだけど
さあ今日もがんばるぞ
と言ってでかける人や
新しいワイシャツをおろす人
駅へ走り出す人
まぶしい顔して自転車をこぐ人が
朝を励ましてくれる
だから朝は
また明日も
朝をやってもいいな
と思っているに違いないのだ

 昨年、126号で終刊した『青娥』の発行者だった河野さんの新しい個人誌です。誌名は「おきらく」と読みます。創刊号を「
1学期号」としたところに高校の先生らしい河野さんのユニークさを感じます。
 ここでは巻頭の詩作品を紹介してみました。〈
月曜日〉から〈金曜日〉の悲惨な〈朝〉は、私もサラリーマン時代に経験していましたが、このようには書けませんでしたね。擬人化された〈使い捨て〉の朝の、お人好しなまでの復活が河野さんそのもののように思えてくる佳品です。今後、永くお続けになることを願っています。




詩誌『豆の木』7号
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2009.5.1 埼玉県北葛飾郡栗橋町
石島俊江氏事務局 非売品

<目次>

忘れな草    松下美恵子 2         日の出     石島 俊江 4
時代      里見 静江 6         軟らかい道   秋山 公哉 8
雷雨      塩田 禎子 10         十三月の森   村田 寿子 12
冬の道     村田 寿子 14
ティールーム
幸せな出会い  秋山 公哉 16         満ち足りた時間 塩田 禎子 17
バランス    松下美恵子 17         時代の共有   里見 静江 19
日々是?日   石島 俊江 20
同人名簿          21         秋谷豊先生を偲んで     22
編集後記          24         表紙      松下美恵子




詩誌『火皿』118号
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2009.4.20 広島市安佐南区
福谷昭二氏方・火皿詩話会発行 500円

<目次>
■ 詩作品
・風媒花…上田由美子 1           ・息子よ…松井博文 3
・オアシス…川本洋子 5           ・レストラン…川本洋子 6
・風待ち…橘 しのぶ 7           ・朝露に…北村 均 9
・邪気バスターズ…大山真善美 11       ・残月抄…津田てるお 13
・配慮…大石良江 17             ・暗い夜の扉の向こう側…長津功三良 19
・無柳(3)…荒木忠男 21           ・一枚のハガキ −ー人の若い友へ−…御庄博実 23
・炎の中の裸馬と少年 −大阪大空襲三月十三日…大原勝人 25
■ スピーチ 日本人詩人クラブ3月例会・研究会でのスピーチ「原爆詩と私」…上田由美子 27
■ エッセイ フランスの詩人を迎えて…大原勝人 33
■ 資料紹介(1)米田栄作「第四延長詩派私言」…福谷昭二 35
■ 評論 詩と詩論誌「知覚」グループの足跡(2)…宮田千秋 37
■ 後記…42
■表紙画−「窓辺」 作者=神尾達夫






   
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