きょうはこんな日でした 【 ごまめのはぎしり
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2009.5.16 新潟・大棟山美術博物館(坂口安吾記念館)




2009.6.24(水)


 ある詩誌からソネットを書くように依頼されましたが、とうとう出来ませんでした。詩はテーマを与えられるぐらいならなんとか書けるものですが、形式を規定されると難しいものだとつくづく思います。プロの詩人(そんな人がいるとすれば)なら、そのくらいのことはやっちゃうんでしょうけどね。
 そういえば現職の頃の標語を思い出します。労働衛生安全月間などで毎年、標語の募集がありました。基本は五七五です。お前は詩やエッセイを書いているのだから出来るだろう、と仲間に言われていましたけど、出来たためしがありません。しかし、ふだん文章を書いていなくても、そういう面では才能を発揮する男がいるもので、彼は毎年のように入賞していました。ヒトには取り得があるものだ、と言ったら身も蓋もありませんけど、彼にはいつも感心していました。




詩と評論『日本未来派』219号
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2009.6.15 東京都練馬区 西岡光秋氏発行
840円(税込み)

<目次>
〈眼〉自分を美化する美酒 山田 直 表紙2
〈特集〉菊岡久利 高見 順
詩人らしい生き方のできた詩人−菊岡久利 植木肖太郎 26
高見順詩集『樹木派』の成立−「日記」から見る 瀬戸口宣司 31

模倣する自然 安岐英夫 2           私は、こわれかけて 内山登美子 3
芽吹く 壷阪輝代 4              海のたくらみ 井上嘉明 5
オヒルギ−浦内川遊覧船乗り場で 藤田 博 6  暮れはじめた世界のなかで 後山光行 7
遠心力 平方秀夫 8              うぐいすの声 磯貝景美江 9
唄 高部勝衞 10                塀のなか 小野田 潮 12
ロッキングチェア 水野ひかる 13        歌・海と空 福田美鈴 14
前奏曲 中村直子 15              わたしの位置 伊集院昭子 16
寒中の錯乱 若林克典 17            頭を擡げる 石井藤雄 18
ダイヤ くらもちさぶろう 19          春の雨 松山妙子 20
松に鶯 天彦五男 21              鳥のささやき 南川隆雄 22
森 川島 完 24                道 山田 直 25
〈海外詩〉ベネズエラ グレゴリイ・サンブラノの詩三篇 細野 豊・訳 36
〈書簡往来〉湖と日本海のほとりの詩人−詩人井川博年の魅力 野上悦生 42
〈詩との出会い〉日々新たに 磯貝景美江 44
〈日本未来派の詩人たち〉だれにもわかるが、だれにも書けない詩−野長瀬正夫 倉持三郎 46
〈私の処女特集〉野晒しの前に 川村慶子 39   自分勝手で粗削り 伊集院昭子 40
〈なつかしい一冊〉絵本「さんしょっ子」後山光行 41

村 石原 武 48                走る人 瀬戸口宣司 49
塩 青柳和技 50                演じる 森 れい 52
喜寿に まき の のぶ 53           群青のパレード 水島美津江 54
大菩薩峠と机龍之助と 鈴木敏幸 55       蛙ケロケロ 今村佳枝 56
道 宮崎八代子 57               精霊船 川村慶子 58
風の神 鈴木美技子 59             花影 林 柚維 60
桜 建入登美 61                白い電車 武田 健 62
やあやあ遠からん者は 菊地礼子 63       緑のまなこで 角谷昌子 64
旅・夢時間 山内宥厳 65            ひとひらの 杉野穎二 66
木と人との対話 植木肖太郎 67

葦登り 木津川昭夫 79             風呂 中原道夫 80
フラスコに吹く風 星 善博 81         挿話 藤森重紀 82
夜の言語と昼の言語 野上悦生 83        揉み上げの長い男に 金敷善由 84
富士の霊気 柳田光紀 85            鳴けスズムシよ 異郷の地でも 島崎雅夫 86
つむじ風 小倉勢以 87             ゆっくりと 綾部清隆 88
時代のブラック・ホールにて 前川賢治 89    生業 井上敬二 90
便り 西田彰子 91               雁木の町・小夜曲 太田昌孝 92
今日が始まる 堀江泰壽 94           ふろしき考 平野秀哉 95
西陣織のネクタイ 細野 豊 96         卒業証書 小山和郎 98
あじさいの雨 西岡光秋 99

生誕の祈り 藤森重紀 68            ある職業 藤田 博 69
売り声の記憶 福田美鈴 70           シン・チャオ まき の のぶ 71
年譜に書かなかったこと 水野ひかる 72     ぬれぎぬ 小倉勢以 73
トルコ石の記憶 青柳和枝 74          残す 杉野穎二 74
息子の再就職 西田彩子 75           私のインドネシア(X) 今村佳技 76
愛したい川は 若林克典 77
〈追悼〉眞木 潤 〈作品〉花のころ・八一 略年緒 100
父を偲ぶ 村尾亮子 102

歩行の人 −眞木潤さんを悼む 新延 拳 103
黒い長身の青年の路の歌 −抒情詩人 眞木潤 平方秀夫 104
古武士の風格を悼む 西岡光秋 105
〈追悼〉五喜田正巳 〈作品〉砂の島 略年譜 106
信念の人・叙情詩人としての五喜田正巳 水崎野里子 108
原稿用紙への愛 西岡光秋 109
〈追悼〉千葉 籠 〈作品〉百五十年のたわごと 略年譜 110
夫千葉龍を偲ぶ会における挨拶 池端麗子 112
千葉龍追悼−少年の心を失わなかった男 中原道夫 113
龍のごとく翔んで行った千葉龍氏 西岡光秋 114
〈詩書管見〉…倉持三郎・内山登美子・石原 武・伊木 透 118
書評 松山妙子詩集『この坂』…布川 鴇 115   南川隆雄著『他感作用』…野澤俊雄 116
短信往来117・118 投稿作品 植木肖太郎・松山妙子119 投稿詩応募規定118 編集後記122 表紙・カット 河原宏治




詩誌『花』45号
創刊15周年記念アンソロジー
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2009.6.20東京都中野区菊田守氏発行1000円

<目次>
「花」創刊十五周年アンソロジーに寄せて/菊田 守 3
青木美保子 思い出というもの/晩夏光/それでも/無言の伝言 14
秋元 炯  臨月/らんまん/夏の夜には 16
天路悠一郎 ホボロ島のエレジー/化石の母/茂原乙女のひれ振りやまず/万葉長歌のうら側/長寿者を殺した 18
飯島正治  流氷/安和駅/日々/天山の雪/メタセコイアの樹の下で 20
石井藤雄  目を着ける/足を出す/他人の身になって/尻を拭う/肩を叩く/負荷 22
小笠原 勇 秋日和/シロツメクサ/川音/ドングリ/ハーモニカ 24
岡田喜代子 潮は/ディズニーランド/窓/眠れぬ夜は/白い花 26
甲斐知寿子 送別会/いつわり/わたしの海/記憶/青い空/真昼 28
柏木義雄  蟹を喰う日/手紙/紙飛行機/蟻の道 30
狩野敏也  「御」のある話、ない話/酒気帯びの蟹縦歩きして 32
神山暁美  ふたつの影/カナリア/ヘブンリイ・ブルー/花縛り 34
川上美智  夕映えのひつじ雲/扉/手/夏の日/メコノプシス・アクレアタ/レモン 36
菊田 守  眠る/幕/春は霞みて 38
北野一子  ひょんの木に出会った/砂洲の町/汐見橋/道知辺
(みちしるべ) 40
呉 美代  ねこやなぎ/あじさい/悲報のとき 42
酒井佳子  魚籠/睡りの花/月蝕 44
さき登紀子 ハミング/泥遊び/お買いもの/余寒お見舞い/色 46
佐々木登美子 春の炎/絹の糸/指貫/山のにおい/湯気の音 48
沢村俊輔  ブリキのバケツ/入学/方位磁石/五行歌二首 50
篠崎道子  田植えどき/窓をめぐりて/爛れた月 52
清水弘子  じめんになる/つめをきると(U)/耳の春 54
菅沼一夫  お若い/脱皮/笑いと悲傷/あだなの花らんまん 56
鈴切幸子  落葉のころ/花の蜜/波打際で/窓のむこうの黒い翼 58
高田太郎  駅の影/遠き軍旗/くらい眠りから/軍犬綺譚/毒蛾 60
鷹取美保子 地に在る者は/異形の樹/骨考(序) 62
田村雅之  鼓橋幻境(悼 山中智恵子)/純青
(ひたさお)の音の譜/突くな虹龍 64
塚田秀美  回想の朝/一椀の水/水の足音/コスモスの径 66
都築紀子  日和/桑の木/林道で/早春の畑で 68
中村吾郎  甲斐語のゆめ/猫で 犬の庄左/人々の光陰/王に会いに 70
林  壌  初めての言葉/四才になるたかしくん/鳥のいなくなった風景 72
原田暎子  食べてもらうわ/ただ/鶴/合評会です。 74
坂東寿子  さくら/一条の滝/高橋
(たかばし)/もってのほか/白湯 76
平野光子  枯れ渡る/むこうがわ/笑うかぼちゃ 78
丸山勝久  再会/紛失 あるいは 喪失/似た者しぐれ 80
水木 澪  サルビアの花びら/浜薊/虹の花/百日紅 82
峯尾博子  竹藪にひと群れの鯉/エイダに七時/サックスを吹く男/滑り台光り申し述べるの図 84
宮崎 亨  柏崎 番神岬
(ばんじんみさき)/風信雲書(東寺にて)/諏訪の湖に/栗駒山残照 86
宮沢 肇  ジパング脱出/落日を拾いに 88
山田賢二  夜叉姫棘棘歌
(やしゃひめおどろおどろうた)/天涯の嬰粟/アラビヤ綺想詩 90
山田隆昭  夏・海の縁/断層/河畔/独語症 92
湯村倭文子 ぼたん雪/春蝉/人造湖・春/遠花火/光の束 94
吉田隶平  どうじょ(どうぞ)/ありがとう/小春日和/詩にはならないけれど/急ぐ/雲/夢のように 96
和田文雄  不見桜/なななぬかの蛍 98

詩誌「花」の歩み(二〇〇四−二〇〇九)/宮沢 肇 100
「花」同人 略歴  104
あとがき/丸山勝久  108




詩誌『どぅるかまら』6号
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2009.6.10 岡山県倉敷市 瀬崎祐氏発行 500円

<目次>
沖長ルミ子             変異 2
境 節               遠く 4 続く 5
長谷川和美             波紋 6
河邉由紀恵          柿の木踏切 8
岡 隆夫        ゲルニカの樫の木 10
水口京子            妊んだ蛇 12
坂本法子           アリの生活 14 祭り 15
郡 宏暢               砂 16
川井豊子         さびしい來歴※ 18
タケイリエ             山鳩 24
秋山基夫              走破 26
北岡武司            それでも 28 謎 29 神々しい虹 30 アスピラスィヨーン 31 神様の吐く息−鏡魂歌− 32
斎藤恵子            音連れ川 54
瀬崎 祐 まわるあなたを見ているわたしも 36
田中澄子            幸せな日 58
蒼わたる           一日花の宴 40
北岡武司 いまそこにあることのふしぎ※※ 42     ※エッセイ ※※書評






   
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