きょうはこんな日でした 【 ごまめのはぎしり 】 |
2009.5.16 新潟・大棟山美術博物館(坂口安吾記念館) |
2009.6.29(月)
特に予定のない日。いただいた本を拝読していました。
○原田道子氏詩集『曳舟』 |
2009.7.5
東京都千代田区 砂子屋書房刊 2500円+税 |
<目次>
T
あいさつのまえに 10 もゆらに 14
もののけの)朝 18 古代の設計図 22
木の花讃歌 26 古文書 30
<葦>かび 34 あなない 38
だからうん 42 しなゆの、明日に 46
丹秀経がごとく 50 おかえり 54
うつしき青人草に 58
U
なづきの、地下鉄にのって 62 なづきの、にほひ 66
なづきの、ささらのをの 70 森ガオソウ 74
森ガワラウ 78
V
いつでも撃って、いい 82 みんないなくなる 86
こんな、ほわいとほぅる 90 この笑み、かくれんぼ 94
ジーナ6の魚 98
覚書 102
装書・稲田浩子 装幀・倉本 修
(帯文より)
森の、曳舟
そういおう
このかたまりは神々のいたずらだと
まえぶれもなく そうまえぶれもなく
また
ふたたび
うまれそうである
ういういしい 緋色の番
とても未来に繋がらないと不意に知る
子宮(こみや)の天馬ではなく帆船をあやつる あなたに
137億年前からの環状線を教えよう
魚がいない
内臓のような
子宮(こみや)の一角にのびる
巨大な四本のマストに
張りめぐらそうとするフォトンの糸は
あなたで でも見えないあなたが明滅する
太陽光にきらめく
まどろみ
和み
語れない
語(ことば)がぼんやりと
色と形になろうとする護符のきざしを
そしてきれぎれにつたえるのですよ
ぎゆゅ。そのりょうのての窪みは億年の未来だから
○詩誌『この場所ici』創刊号 |
2009.6.25 東京都世田谷区 三田氏方・「この場所」の会発行 500円 |
<目次>
小さな旅 北川朱実‥2 エンドレス・ホーム 房内はるみ‥5
門、一輪の花 佐々木洋一‥8 日差し 鈴木正樹‥12
快復 青山かつ子‥14 雪 斎藤なつみ‥16
サクラ、舞う、闇 作田教子‥19 コバヤシの内部 柿沼徹‥22
六道の辻 谷口ちかえ‥24 記憶 三好由紀彦‥28
夜 荒木元‥30 庭先にて 菊池唯子‥34
砂の内訳 三田洋‥36
*
詩の風景 世界は理不尽に満ちている 鈴木正樹‥38
抒情詩論 他者へ差し出す孤独の手 三田洋‥40
エッセイ 天と精霊 三好由紀彦‥44
この場所ici レシピ1 谷口ちかえ‥45
同人・近況報告‥46
*
編集後記‥48
「この場所ici」とは
すべてはここから始まり、
私たらが生きている場所であり、
傷つき癒やす場所であり、書き続け、
個から普遍へ志向する場所である。
註 iciはフランス語で「ここ」の意味。
○季刊詩誌『竜骨』73号 |
2009.6.25 さいたま市桜区 高橋次夫氏方・竜骨の会発行 600円 |
<目次>
<作品>
鶯 庭野富吉 4 ひかりを 横田恵津 6
銀色の時間 今川 洋 8 武蔵野 文月 篠崎道子 10
朝のおとずれ 内藤喜美子 12 ミセスナオミ 対馬正子 14
ピンコシャンコ 島崎文緒 16 炎の風車 上田由美子 18
戦友 松崎 粲 20 防人の思い 高野保治 22
えびすめ 河越潤子 24 尻尾の想い 森 清 26
飛んでけ 松本建彦 28 スローであること 友枝 力 30
背もたれ 木暮克彦 32 水無月・田舎の贅沢 長津功三良 34
春満杯 高橋次夫 36
羅針儀
あがりこ大王 今川 洋 38 病院ウォッチング 内藤喜美子 39
象形文字の味 上田由美子 40 本所・深川、隅田川(六) 高野保治 43
書窓
吉野令子詩集『その冬闇のなかのウェーブの細肩の雪片』 高橋次夫 46
高木秋尾詩集Tあかりすい』 松本建彦 47
海嘯.日本語の主語とは.高橋次夫 1
編集後記 48 題字 野島祥亭