きょうはこんな日でした 【 ごまめのはぎしり
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2009.7.30 伊豆・旧天城トンネル




2009.8.14(金)


 私が運営している「オフ出版」で、こんな本を作りました。60歳を過ぎてから小説の同人誌に所属し、84歳の現在も書き続けている本多廣光さんの『見捨てられた人々』です。終戦直後に満州(現・中国東北部)に取り残された母娘を描く「見捨てられた人々」と、開戦間近いソ満国境から脱走する日本軍兵士を扱った「逃亡」の2篇が収められています。実体験に基づく小説は、まるで自分が過酷な状態に置かれているような臨場感に満ちています。明日は64回目の終戦記念日。いま一度、あの戦争は何だったのか、戦場に置かれた庶民はどう生きようとしたのか、読み取っていただければ幸いです。

本多廣光著『見捨てられた人々』
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2009.8.15 神奈川県南足柄市 オフ出版刊 1715円+税

〈目次〉
見捨てられた人々
    見捨てられた人々(前編) 6
    見捨てられた人々(後編) 30
逃 亡
    逃 亡          58
    逃亡者          88
    逃亡生活         118
    逃亡兵の死        136
あとがき             162
著者略歴             167

(帯文より)
「大尉殿、開拓団の婦人がまだ到着しておりません」
と斉藤見習い士官が報告した。
「馬鹿もん、今は戦闘作戦中だ。地方人の一人や二人はほっとけ。部隊は出発する」
と彼は大声を上げ、「しゅっぱーっ」と号令した。


 この本は私が発行者で、販売も担当しています。よろしかったら
メール でお求めください。売り上げの一部は著者の希望により福祉施設に寄付されます。税込み1800円、送料当方負担。A5版、168頁。読みやすい大きめのポイント。
 上の写真では鳩の絵が薄くて見づらいと思います。その理由は手に取っていただければ分かります。隠された鳩をあなたの手で羽ばたかせてあげてください!




文芸誌『南方手帖』90号
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2009.8.10 高知県吾川郡いの町
南方手帖社・坂本稔氏発行 763円+税

<目次>
南方の窓(41) 読者を訪ねて(2)−長田謙蔵氏− 坂本 稔
短歌 星ひとつあり 梅原皆子 2
詩  盲目 玉井哲夫 4
   カッコウ 平井広恵 6
   近況短信 渚 詩郎 8
ウィーン通信(16) ウィーン市内の地下鉄 高橋幸子 10
随筆 自慢にもなりませんが。(6) モリヒロエリ 9
   ウィーン遠からじU(8) 高橋悦子 12
   アパッチ族の小鳥餌籠 甲藤卓雄 16
   南方荘漫筆(62) 坂本 稔 18
読者投稿作品 虫 U 浜田一彦 29  庭のキャットテール 岡上 功 29
季節の肖像(9) 麦酒(ビール)の極意 中村達志
◆題字・竹内蒼空/表紙装画・土佐義和




会報『南方手帖通信』61号
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2009.7.20 高知県吾川郡いの町
南方手帖社・坂本稔氏発行 非売品

<目次>
書き出しの一行 −太宰治「斜陽」−
読者消息
同人消息




詩誌『山形詩人』66号
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2009.8.20 山形県西村山郡河北町
高橋氏方編集事務所・木村迪夫氏発行 500円

<目次>
詩●建国記念日/木村迪夫 2
詩●佐保利万作氏の憂鬱/阿部宗一郎 5
詩●わたしの好きな浮舟V/佐野カオリ 10
詩●角・六月の授業/近江正人 11
評論●志向論あるいは存在のグラデーション −本郷和枝詩集『パリ直行便』論/万里小路譲 16
詩●小詩集 いろはにほへと/菊地隆三 24
詩●年齢詐称/高橋英司 29
詩●繰り返されるオマージュ/大場義宏 32
詩●噛む男/高啓 34
詩●承前 未成の詩「ソマリアの傷」について/大場義宏 39
後記 43






   
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