きょうはこんな日でした 【 ごまめのはぎしり
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2009.7.30 伊豆・旧天城トンネル




2009.8.26(水)


 午前7時6分新松田駅発の小田急線に乗って、千葉に向かいました。この23日に亡くなった元日本詩人クラブ会長・天彦五男さんの告別式です。天彦さんが会長時代は私も理事として薫陶を受けましたし、それ以前の私が第1詩集を出したころからのおつき合いですから、もう30年になりますか…。しばらく前からご体調が思わしくないと伺っていましたが、それにしても今の時代の74歳は若いと思いました。永年のご厚情に感謝し、改めてご冥福をお祈りいたします。


 その足で日本ペンクラブの事務所に向かいました。国際ペン東京大会2010の第1回詩部会会合です。日本ペンクラブにP(Poets、Playwrights)で入会している人は1000人近くになるのではないかと思います。そのうち歌人や俳人でない現代詩を書いている人、270人ほどを抽出して、事務局から案内状を発送してもらいました。どういう案内状を出したか、記録のために下記します。

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日本ペンクラブ P(詩人)会員 各位

 会員の皆さまにおかれましては、益々ご健筆のことと存じ上げます。
 既にご承知のこととは思いますが、今般、日本ペンクラブでは2010年9月23日〜30日の日程で <国際ペン東京大会2010[環境と文学]> を実施することになりました。25年ぶり3回目の東京大会となり、過去2回では実施されなかった詩朗読会を数回行い、またそのアンソロジーを発行する等、現代の詩分野での充実が計画されております。
 つきましては、P(詩人)会員の皆さまに以下の3点をお願いいたしたく、ご案内申し上げます。

1.アンソロジーにご参加ください。
 大会タイトル[環境と文学]をテーマに、ふさわしい作品を1編ご提出ください。形式は問いませんが、国際ペン憲章の精神に合致していることが前提になります。海外詩人と同一の収録、掲載になりますので、日本語と英訳または仏訳とを、電子ファイル(テキスト、MS-Word、一太郎のいずれか)で、皆さまご自身で今からご準備ください。アンソロジーは見開き2頁に日本語と英語または仏語という形式を考えています。現時点では版型が決まっていない為、日本語での詩作品の字数、行数、略歴の字数等は不明ですが、運営委員会で正式に決定次第、速やかに会報等でお知らせいたします。(英文の行数も日本文の行数に準じます)。
 今後は随時、会報にてお知らせいたしますので、ご注意ください。
 締め切りは2010年4月15日(必着)。会員の参加負担金等は一切ありません。

2.朗読会にご参加ください。
 上記アンソロジーによる詩朗読会を開催しますので、奮ってご参加ください。3ヵ所ほどの会場での同時開催を予定しています。但し、朗読は各会場ともノーマイクで、肉声のみで行います。会場の割り振り、時間帯等は実行委員会にご一任ください。

3.アンソロジー制作、現代の詩朗読会運営ボランティア協力のお願い。
 アンソロジー制作のボランティアは原稿の整理、割付、校正など編集一般の手伝いとなります。海外詩人の作品は、原語から日本語への翻訳は意味訳とし、専門業者に依頼します。詩誌・アンソロジーの編集経験のある方を特に歓迎いたします。
 詩朗読会運営ボランティアは、準備期間を含めて東京大会期間中の朗読会がスムーズに開催出来るように、お手伝いいただくことが主な仕事となります。約3日間で数回の朗読会を開催予定で、会場は早稲田大学、新宿京王プラザホテル等を予定しており、朗読会場への案内や会場での朗読者への補助等が主な仕事となります。
 両分野でお手伝い下さるのが理想ですがご都合で片方だけでも構いません。
 ただし、開催までの1年間で随時打ち合わせが行われますので、それにご出席いただける方を優先いたします。

第1回の打ち合わせを下記のように開催します。
 日時 2009年8月26日(水) 午後3時〜5時
 場所 日本ペンクラブ会館 3階 大会議室

 今大会は現代の詩分野を強化すべく、詩人会員の多くの皆さまのご協力をお願いいたしたく、ご案内する次第です。
 是非、ご検討され、ご参加くださいますよう、重ねてお願い申し上げます。

         2009年8月15日
         日本ペンクラブ 国際ペン東京大会2010実行委員会

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 という案内状と回答書を郵送してもらったわけなのですが、正直なところ15人か20人ぐらい集ってくれればいいなと思っていました。ところが蓋を開けてみると30人もお集まりいただき、驚きました。毎月の実行委員会に匹敵する人数です。なかには京都からおいでくださった会員もあり、関心の高さに感激しました。
 後日、事務局がまとめてくれた報告事項・決定事項は下記の通りです。

1 現在のところアンソロジー掲載希望者が80名 うち朗読参加希望者40名程度
2 アンソロジー掲載の詩
 ・自分で海外語訳をつける(翻訳業者は事務局で紹介)
 ・電子媒体で事務局に納品 → 詳細は別途
 ・海外の作家の詩は意味を全訳(詩的な翻訳は難しいとの意味)
 ・俳句・和歌系は対象外
3 アンソロジーは見開き2枚、作者アルファベット順、ゲスト詩人は設けない。
  海外・国内をあわせて編集する。付録としてCD−ROMを作成する。
  作品は電子文藝館、特設コーナーに掲載する。
4 ボランティアとしてはアンソロジーの編集希望が多い。
5 朗読会については別途検討。

 このうち〈ゲスト詩人は設けない〉というのは、ある参加者からの、日本ペンクラブの会員に限定しないで著名な詩人を招待してはどうか、という提案に対するものです。何をもって著名とするのか、誰を著名と判断するのか、という疑問が次々に出されて、そういうことはやらないと決定しました。私もまったく同じことを考えていたのですが、司会としての立場上、発言を控えていました。多くの皆さんが代弁してくれたことに感謝し、詩人たちのバランス感覚の良さに敬服しました。

 ただ、残念なのはアンソロジーの版型が決まらなかったことです。これはひとえに私の責任です。A4横と縦の2種類の版型を提案しました。A4縦はよく見る型ですし、A4横は稀少価値もあって字数も多く収められると思いました。従ってA4横を本命と考えて推したのですが、お一人から「A4横は本の強度が弱くなるのよね」との声が挙がりました。うーん、本の強度まで考えていなかった…。終了時間が迫っていたこともあって、この課題は次回に持ち越すことにしました。今日、真っ先に決めたかったことが決められず、まことに申し訳ありません。

 そんなていたらくの司会でしたが、第1回をやって本当に良かったなと思っています。2時間の予定時間のうち、1時間を参加者の自己紹介に使って、それで時間が足りなくなったということもありましたけど、それもそれで良かったと思っています。なにせ日本ペンクラブ75年の歴史のなかで、詩人だけが集まった会議は今回が初めてでしょう。そのうちの1時間を使っても初代会長の島崎藤村に叱られることはないと確信しています。ゲスト詩人のことといい、版型といい、やはりみんなが集まるというのは大事なことだとつくづく思いました。
 お忙しい中をおいでくださった皆さん、ありがとうございました! ご都合でいらっしゃらなかった皆さんも次回は是非おいでください。ご一緒に
<国際ペン東京大会2010[環境と文学]> を盛り上げていってくださればと思っています。




詩誌『櫻尺』10號
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1993.7.31 埼玉県川越市 鈴木東海子氏発行
1000円+税

<目次>
翻訳特集 詩の声――日本語から異国語へ――
仏訳詩
新井豊美…リタニアの春、三月 4        勝野都子…とんぼのかたちで、地名 14
高橋順子…砂漠の花 22             野村喜和夫…アダージェット、暗澹 26
吉田加南子…闇 32               渡部俊慧…雨、薔薇、くちびる 38
鈴木東海子…〈桃〉色の節句、ロープ付きジャンプ、回転花〈眼〉鏡 44
評論
野沢 啓…詩的隠喩論序説 62          太原千住子…『いぺるぼる』発・翻訳の現場から 70
藤富保男…言葉の貿易 78
英訳詩
阿部日奈子…園遊会 86
雨宮慶子…悦楽の 92              筏丸けいこ…赤いパラソルをさしたフランケンシュタイン 100
井坂洋子…タバコの学習、時の花 108
.      神尾和寿…水銀109 114
佐々木幹郎…白桃幻聴 120
.           正津 勉…逆光 128
鈴木東海子…波の点描画 132
.          高階杞一…象の鼻、家には誰も 138
高橋順子…砂漠の木乃伊 144
.          高柳 誠…市庁舎 148
中上哲夫…牡蠣、バイオリン・ミミズ 152
.    中村不二夫…Yの坂 158
村岡真澄…水の女 162
.             山本楡美子…蜘蛛の家 170
櫻発
表紙、コラージュ・鈴木英明




 上述の詩部会で、対訳詩集の見本として頂戴しました。ありがとうございました。参考にさせていただききます。




季刊詩誌『タルタ』10号
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2009.8.30 埼玉県坂戸市
千木貢氏方・タルタの会発行 非売品

<目次>
田中裕子   一冊 2             峰岸了子   私は 父の娘 5
寺田美由紀  妹の夏 8            米川 征   祖父 10
千木 貢   木を伐る理由 12         柳生じゅん子 クジャクサボテン 14
伊藤眞理子  ねんきん物語 17
現代詩のいま
柳生じゅん子 歪んだ時代を問う 22
  *
寺田美由紀  余暇の過ごし方 26        峰岸了子   からす 28
柳生じゅん子 あじさい 30           田中裕子   木下闇 32
伊藤眞理子  レイモントウ 35
詩論
千木 貢   文体の確立・第三章 38




『白鳥省吾研究会会報』8号
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2009.8.27 宮城県栗原市
白鳥省吾研究会事務局・佐藤吉人氏発行 非売品

<目次>
文学碑について その六 千葉県内文学碑 二 1
第七回「白鳥省吾賞」最優秀賞受賞作品 上田由美子「一枚のハガキ」誕生記 4
○詩の紹介
詩集『白い闇』上田由美子著 5
詩集『ビルケナウの烏』大澤榮著 6
詩集『八月の夕凪』上田由美子著 6
★寄贈図書の紹介 7
『地上楽園』バックナンバー その五 7
『日本詩人』と白鳥省吾 バックナンバー その六 8
あとがき 8






   
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