きょうはこんな日でした 【 ごまめのはぎしり 】 |
2010.1.13 静岡県函南町・丹那断層 |
2010.2.28(日)
その2
○詩誌『北の詩人』80号 |
2010.3.1
札幌市豊平区 日下新介氏方・北の詩人会議発行 100円 |
<目次>
生命が遺跡を覆う/たかはたしげる 1 核廃絶へ あなたの勇気をかしてください/佐藤 武 2
氷晶/佐藤 武 3 ひとりで/佐藤 武 3
沖縄に平和が/たかはしちさと 4 春を告げる/たかはしちさと 4
郷土史東米里小中学校六十周年記念誌(続)/大竹秀子 5
夫の病気/大竹秀子 7 近江ジン(小奴)の告白・啄木の日記/もりたとしはる 8
盲目の人へ/かながせ弥生 10 短歌/かながせ弥生 11
春子は阿弥陀/仲筋義晃 12 短歌 春の兆しに/幸坂美代子 13
叙事詩 白石(9)/阿部星道 15 詩友の死/日下新介 16
終末時計/日下新介 17 八丈島での出会い/日下新介 18
母の背/倉臼ヒロ 19 キーホルダー/高柳卓美 20
遺跡の町・シェムリアット/たかはたしげる 21 アンコール遺跡を訪ねて/たかはたしげる 22
会員の平和運動資料の一部 20 詩友からの手紙 旭川M子 21
受贈詩誌寸感 日下新介・たかはたしげる 23 「ごまめのはぎしり」より(高畑滋作品) 24
北の詩人79号を読んで 佐藤 武 24 第11回北の詩人会議総会の報告
北の詩人 80号 もくじ あとがき 28
春を告げる/たかはし ちさと
オホーツク沿岸に
流氷が近づく
昨年より12日早く
例年より2日遅く
流氷の 声は
子ども時代に
根室で育った私には
苦(にが)い想いを呼び起こす
「流氷遊び」は
絶対禁止の掟だった
それは
流氷に乗った子どもの命が
奪われたことがあるからだ
流氷は一日の風向きや気温で
瞬(またた)く間に
岸に近づいたかと思うと
また沖に離れ去るのだ
だが
子どもたちにとって
「流氷遊び」は
冒険心をかきててるのだ
私は
冬休みの一日
級友と掟を犯して
流氷遊びに夢中になった
気がつくと
沖へ流されて
危うく一命を落とすところだった
幸い付近にいた大人に助けられた
流氷は危険だが
北海道を
永い厳冬から開放させ
眩(マバユ)い春を告げにくる
いかにも北海道らしい詩だなと思います。観光での流氷は有名ですが、ここにはそうではない地元の“遊び”が感じられます。もちろん〈絶対禁止の掟だった〉のですが、その禁を犯すのが〈子どもたち〉の仕事。〈子どもの命が/奪われたことがあ〉ったようですが、それでも遊び興じてしまうのが子どもというものでしょう。私たちの地域では川遊びが相当するかもしれません。大人の視線からの禁止事項はもちろん必要ですが、それを撥ね飛ばしてしまう子どものパワーを感じました。最終連の〈眩い春を告げにくる〉というフレーズも良いですね。私は北海道ではたった一冬の経験しかありませんが、〈永い厳冬から開放させ〉る言葉として〈眩い〉が持つ意味を実感したことを想い出しています。
今号も拙HPを採り上げていただきました。ありがとうございます。
○機関誌『コロポックル』8号 |
2010.2.20 札幌市豊平区 日下新介氏発行 非売品 |
<目次>
詩友の手紙から 33
終末時計は1分戻されたが 34
被災56周年・2010年3・1ビキニデー北海道集会 35
終末時計は1分戻されたが
−草の根の羊ケ丘原水協の6・9行動
2月13日午後2時から1時間、地域のスーパー前で、マイクで次のように訴えながら、3人で「核兵器のない世界を」の署名行動を行いました。
その時、「原水協通信」2月号のビラの裏に、1945年8月8日の朝日新聞の「広島に新型爆弾投下」の復刻版の記事を載せて配りました。
ご苦労さんだと、温かいお茶を差し入れて下さるお客さんもいました。寄せられた署名は26名でした。
私たちの組織は数名しかいませんが、今日で目標数の1000名を少しオーバーして1107名になりました。(うち6名分は未提出)
一、2009年4月5日のプラハでのオバマ大統領が
・「核保有国として唯一の核兵器を使用した国として道義的責任がある。」
・「核兵器のない世界にむけて具体的な措置をとる。」
と語って、大きな反響があり、ノーベル平和賞を受賞。
二、そのために、米科学誌「プレティン・オブ・ジ・アトミック・サイエンティスツ」は、核戦争が遠のいたということで、終末時計を1分戻した。(終末時計というのは、広島と長崎の原爆投下の被害のひどさを見てアインシュタインとオッペンンハイマーの二人の呼びかけで、原爆を開発している科学者たちが集まって科学誌を作り、1957年から12時までの残り時間を発表して、核戦争の危機を警告するようになった。1953年、アメリカのビキニ水爆実験成功の時は2分前になった。)
・世界の核保有国は、米、英、仏、露、中、印、パキスタン、イスラエル、北朝鮮の9カ国(南アは破棄)
・核不拡散防止条約−1970年発効−5年毎に再検討会議を開く。今年で40年の節目にあたる。2009年加盟国は廃絶の「明確な約束」をした。
・5月3日からニューヨークで核不拡散条約の再検討会議が開かれる。北海道から26名参加予定。この会議に「核兵器のない世界を」の署名を連出することになっている。1月21日現在、全国約340万名、北海道約16万名。羊ケ丘原水協の署名は、今日で1107名になった。(6名分未堤出)
2月12日の原水爆禁止世界大会の実行委員会でも後1月で全国1200万、北海道25万をやり遂げて、ニューヨークへ持って行こうと呼びかけている。
三、核戦争の危機は去っていない
グローバル・ゼロのキッシンジャー元国務長官などは、オバマ大統領を支持しながらも、核抑止論者に変わっている。日本でも、憲法改革論があり、核武装を論じる人もいる。
四、「署名は力である」ことを信じて、一人でも多くの人の署名をニューヨークへ届けよう。
・子どもに戦争、まして核戦争の恐ろしい時代を味わわせてはならない。被爆者をつくってはならない。
こんなことを一時間訴えながら署名行動をしました。2月19日の赤旗を見ても、「核廃絶には草の根の運動が必要」という見出しで、1997年地雷禁止運動でノーベル平和賞を受賞したジョデイ・ウィリアムス氏の「核兵器廃絶を実現するには草の根の運動が必要だ」と力説したことが紹介されていました。
羊ケ丘原水協は小さな地域の小さな組織ですがこの十数年来たゆまず運動を続けてきました。まだまだ核抑止論が幅を効かせている時代、私たちのような草の根(grass
roots)の運動は貴重な存在だと思います。
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〈核不拡散条約の再検討会議〉に向けての署名運動の報告ですが、〈草の根(grass
roots)の運動〉の重要性が語られていると思います。私自身は1967年ごろの高校生時代に、広島で開かれた〈原水爆禁止世界大会〉に代表者を送るため、カンパと署名運動をやった経験がある程度ですが、それから半世紀近く経った今でも運動が続けられていることに敬服します。一〜四という分析も的を射たものと云えるでしょう。〈羊ケ丘原水協〉の今後のご活躍を祈念して止みません。