きょうはこんな日でした 【 ごまめのはぎしり 】 |
2008.10.9 八方池 |
2008.11.21(金)
地元のぶらり訪ね歩きグループ「木ごころの会」が主催した<御殿場線沿線・秋の滝めぐり>に参加してきました。JR御殿場線・松田駅9:58に乗って、途中の駅で何人かが乗車し、総勢12名が参加、裾野市を目指しました。裾野市は大都市とは言えませんがド田舎でもありません。裾野駅から1.5kmほど歩いて、住宅地を抜けると〈五竜の滝〉という見事な滝が表れます。黄瀬川の滝で、五条の滝が流れ落ちるところからその名が付いたようです。どんな滝かは「12月の部屋」のトップ写真として使いましたので、そちらをご覧ください。
上の写真はもう一つの訪ね歩き地、下土狩駅から10分ほどの処にある〈鮎壺の滝〉です。行政区としては長泉町になると思います。こちらも街中にあるというイメージで、背景のマンション(?)を控えるところなどは温泉場のような雰囲気でした。川を遡上してきた鮎が、この滝で行き止まりとなって、滝壺に群れたことから名づけられたようです。
全行程6時間ほど。私の居住地からは隣の県になりますけど、御殿場市内の高校に在籍していた私にとっては勢力範囲。高校生の頃は50ccのバイクでよく通っていた地域でしたが、こんな滝があることなどまったく知りませんでした。こんな素敵な滝を探し出して、そして引率してくれた幹事さんに感謝!です。お近くの方はぜひ一度訪れてみてください。
○木田裕子氏詩集『僧のいなくなった寺』 |
2008.11.20 東京都板橋区 待望社刊 1700円+税 |
<目次>
温暖化 8 晩夏 12 ルビー 14
みこちゃん 18 胃癌 22 僧のいなくなった寺 24
とんび 26 山棟蛇 28 リンクのような道 32
霊媒者 36 ピイコ 38 小谷野茂さん 44
ブロウクン ハート 50 虱 54 デフィート 58
母と兄の死 62
あとがき 76
晩夏
朝夕田圃の水かげんを見にゆく農夫が
毎日草を刈ったりむしったりするので
緑色にそまって緑の言葉で話すので
私が腕組みをすると
農夫は体中から枝がはえ
言葉の数だけ葉をつけて
皆が見あげる一本の欅になってしまった
影から小鳥の群が飛んででて
枝にしがみつき
おしゃべりがはじまった
やがて葉を茂らせると
木の目は年輪にCDをふきこみ
夜になると
写真の
ピラミッドが語りかけてくる
第4詩集だそうです。〈農夫〉が〈一本の欅になってしまった〉という発想がおもしろいと思いました。〈木の目は年輪にCDをふきこみ〉というフレーズも、年輪がレコードの溝ならぬCDというのがいかにも現代的です。最終連は唐突な感じを受けますが、〈ピラミッド〉を〈一本の欅〉の形容と採ってもよいのかなと思います。タイトルとともになかなかユニークな作品と云えましょう。
○詩誌『ゆりかもめ』12号 |
2008.11.23 埼玉県坂戸市 夏の会・山岸哲夫氏発行 400円 |
<目次>
空は知っている 酒向 明美 2 海面上昇 山本 聖子 4
ひかり 小林久美子 6 彷徨 山岸 哲夫 7
夜をゆく 高橋 和彦 8 詩に興味があるふりをしていたころ
湾岸に 山岸 哲夫 12 辻元よしふみ 10
水無月大祓異聞 山吹明日香 14 四丁目バス亭 山本 聖子 16
鳩雲 酒向 明美 18 飛飛さん 山岸 哲夫 20
続く 高橋 和彦 22
あとがき
飛飛さん/山岸哲夫
飛飛(フェイフェイ)さんから事務所に電話が入った
POSTのdialNo.を再度教えて欲しいと言うのだ
懇切丁寧に教えているうちに指が触れていた
鮮やかな中国美人である 経営者の一人でもある
副社長格である ところが
(彼女はまた締まり屋でもあるのだ)ご主人と二人で
BMWで出勤するが
以前に何回か 社長から駐車場を借りたい旨頼まれた事があったっけ
飛飛さんに確認した 答えは無かった(でも、でも その事は彼に謂えない)
彼らは在日の中国の若者を何人か 使ってもいる
習慣の違いに眉をひそめる行為もあるにはあるが
ここが“国際交流”だと そういうところが肝心だろうからと
(日本人としては気を使うところでもある)
〈在日の中国〉の人たちと〈日本人〉の複雑な関係が見てとれます。〈習慣の違いに眉をひそめる行為もあるにはあるが/ここが“国際交流”だ〉というのは実感でしょうね。〈鮮やかな中国美人〉と〈指が触れていた〉件りも微笑ましく感じられました。
○CD・高橋通氏作品展『歌曲の夕べ』 |
2008.9.29 大泉学園ゆめりあホールにて Mukei Office Japan録音・制作 非売品 |
<曲目>
1 3つの小歌/松尾芭蕉(初演)
1.木枯らしや 2.寺にねて 3.箱根こす
一絃琴・高橋 通
2 秋深まる/二瓶 徹・詩
合歓の花/二瓶 徹・詩 テノール・山下 淳 ピアノ・清水 綾
3 柚子によせる/貞松瑩子・詩 ソプラノ・中川越百 筝・高橋澄子
4 隣村の物語/霜田史光・詩、河西瑤子・仏訳 ソプラノ・高橋安紀 ピアノ・清水 綾
5 愛のオマージュ/山根研一・詩
1・春風 2.合歓の木 3.雪は・・・ 4.樹氷 5.半月 6.花毟り 7.手紙 8.ジェラシー 9.春雷
10・根なしかづら 11.かたつむり 12.少年 13.地獄門 ソプラノ・小林沙羅 バリトン・井上雅人 ピアノ・清水 綾
6 ビルのDNA/櫛部妙有・詩 テノール・山下 淳 ピアノ・清水 綾 筝・高橋澄子
7 組曲「富士 -1-」/貞松瑩子・詩(初演)
1.悠久の富士 2.移ろい 3.富士と少年 4.怒る富士 ソプラノ・中川越百 ピアノ・清水 綾
8 組曲「富士 -2-」/貞松瑩子・詩(3,4,5曲は初演)
1・山開き 2.駿河舞 3.日輪の下で 4.夜の富士 5.遥かな土地よ 富士よ
ソプラノ・高橋安紀 筝・高橋澄子
2008年9月29日に大泉学園ゆめりあホールで開かれた「高橋通作品展・歌曲の夕べ」のCD化です。どんなコンサートだったかは、ハイパーリンクを張っておきましたのでご参照ください。ピアノのみならず一絃琴や筝が印象的で、感動を再び味わいました。
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