きょうはこんな日でした 【 ごまめのはぎしり
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2008.11.21 静岡県裾野市・五竜の滝




2008.12.28(日)


 買い物で渋谷に出たついでに、映画館を覗いてみました。何気なく観た映画が「ウォーリー」でした。途中で気づいたのですが、ディズニー映画でした。あらら、こんなものを観てしまって、と恥ずかしくなりましたけど、そんな気持ちになる必要はまったくありませんでした。おもしろい映画でしたよ。
 時代は29世紀の地球。荒れ果てた地球で、置き去りにされたお掃除ロボット「
Wall・E」が、700年も地球の掃除を続けた先に待っていたものは…。着想もおもしろいし絵も奇麗でした。キャラクターのお掃除ロボットは、いかにもディズニーという感じでしたが、印象は悪くなかったです。暇つぶしに観た映画としては、得した気分です。

 あとは、ディズニーが自社のために著作権の期限を延ばし続けることをやめてくれればいいなと思うだけです。ご存知のように、米国の著作権保護期間は、最初は25年(だったかな?)を50年、現在は70年と延ばしています。それに対して私は、一概に反対するものではありません。あまりにも長すぎるのはどうかな、と思う程度ですが、その延長の背景が、ディズニーの映画著作権を保護するためと聞くと、ちょっと鼻白んでしまうのです。著作権者全体を見た発想ではなく、一私企業の利益を守るために法律まで変えさせ続けているとしたら、アメリカっていう国はいったい何なんだ、と思うのです。まさか29世紀まで著作権保護期間を延ばし続けるんじゃないでしょうね(^^; ウォーリーに法律のお掃除も頼むようかもしれません。




全美恵氏詩集
『ことばの温度差 こころの距離感』
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2008.12.22 埼玉県草加市 私家版 1800円

<目次>
第一章 距離感
声の主             9     傍聴席の男            13
殺人罪             17     黙秘権              23
交通事故            27     起訴状              31
言うことを聞きなさい      35     長文読解             43
寿命              47
第二章 温度差
ハングルぐるぐる抄       52     続・ハングルぐるぐる抄      54
クイズ・ハングルぐるぐる抄   56     ハングル・イン・ザ・にほん語   58
ハングル・イン・ザ・カタカナ語 60     ハングル・イン・ザ・四字漢字   62
ハングル・イン・ザ・家族    64     ハングル・イン・ザ・恋の予感   66
ハングル・イン・ザ・通話記憶  68     ハングル・イン・ザ・女性たち   70
第三章 保護色
オノマトペ           75     ピビンパを食べるとき       79
世間話し            83     「笑う」にまつわる三つのオムニバス 87
相談コーナー          91     私は?って詩を書く時の私     95
その写真のゆくえ        101
初出一覧            104




 共著や絵本の翻訳では著作の多い詩人ですが、単独の詩集としては2冊目になるようです。本詩集中の
「黙秘権」「長文読解」はすでに拙HPで紹介しています。優れた作品です。ハイパーリンクを張っておきましたので、全美恵詩の世界をご鑑賞ください。




詩誌『COAL SACK』62号
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2008.12.25 東京都板橋区
コールサック社・鈴木比佐雄氏発行 1000円

<目次>
<扉詩> 御歯黒考 山本十四尾 1
<詩>
広島の川/海に囲まれた海軍兵学校 上田由美子 5  人間の香り 崔 龍源 8
従軍慰安婦 キムさんのために−松井やよりさん追悼  水崎野里子 10
龍と夕顔 大掛史子 12               「読む」 山本聖子 14
幕張本郷から新検見川まで−石村柳三に 朝倉宏哉 15 寝返り 豊福みどり 16
モンタージュ08/09 佐相憲一 17          残した習性 下村和子 18
渡し箸 壷阪輝代 19                音を聞く/畑の友達 吉田博子 20
ステンドグラスの靴 こまつかん 22         晩秋の樹木 高田千尋 23
《生活人》万歳 石村柳三 24            木枯らし一番 西村啓子 26
認知症 その3 皆木信昭 27            聖大天使教会 淺山泰美 28
岸辺で/夏過ぎて 鳥巣郁美 29           弓道詩篇6 存在の非在即生 射行如流水 残身(心)似開花 酒井 力 30悲しいナメクジ 宇宿一成 32            風の向うから 杉本知政 33
雪女考 矢車菊の花/雪の初夜 未津きみ 34     ためいき 山本泰生 35
あやとり橋 うおずみ千尋 36            しぼる/ブーメラン 森田海径子 37
タナダ 岡村直子 38                よしのぶのカレンダー 結城 文 39
風はどこから 遠藤一夫 40             海辺の宿から 横田英子 41
みみらくの島 石下典子 42             ハナダイコンを添えて/花巻・豊沢川を渡って 鈴木比佐雄 43
おはなし(二)「東南植物楽園」にて 平原比呂子 46  白妙の 倉田良成 48
破片 塚越祐佳 49                 装画・ゴージャスな 小坂顕太郎 50
極月の孵化−第一詩集、あとがきのあとがき/詩集はうたう 装傾デザイン、というたのしみ 亜久津歩 52
光る風/ゲリラ豪雨 颯木あやこ 54         越谷まで 李 美子 56
アジア詩行 高 炯烈/季 美子訳 57        赤筒/The Red Case 鳴海英吉/水崎野里子訳 63
LOVE EVERYWHERE LOVE NOWHERE 尾内達也 64     片目は開いたまま パウル・ツェラン/尾内達也訳 65
<特集1 五詩人・小特集>
小詩集『生家の白い沼に』六篇  青柳俊哉 66    小詩集『泣かすなかれ』六篇   秋山泰則 71
小詩集『デザイン・ノート』八篇 山本倫子 74    小詩集『生きるちから』五篇   堀内利美 78
小詩集『海の童話』五篇     林 木林 86
<海外の原爆詩運動>
核時代における日本の役割・平和のために/アメリカからの原爆の詩 デイヴィッド・クリーガー氏からの応答・その2/
ゆるして おかあさん ショウジ サワダのために/神の涙 デイヴィッド・クリーガー/水崎野里子訳 91
<特集2『生活語詩二七六人集』書評特集>
「生
(なま)ことば」の詩、大漁じゃあ 原子 修 103.  さまざまな地名論 若松丈太郎 108
関東の生活語 富田和夫 112
.            郷愁の眼に浮かぶ風土の温かさ 石村柳三 116
生活語詩でひらかれるもの 稲木信夫 119
.      生活語詩って 永井ますみ 121
『生活語二七六人集 山河編』書評 一瀉千里 123
.  地名と生活語 小松弘愛 126
九州の詩人たち 丸山由美子 128          『生活語詩二七六人集』出版記念会について 郡山 直 131
北陸の巨星墜つ 千葉龍さんの急逝を悼む 長津功三良 135
出版記念・朗読会のご報告 亜久津歩 137
<エッセイ・詩論>                 夭折の詩人たち「水々しい南方の草花」を連想させる
石好き 淺山泰美 138                          河田誠一について 星 清彦 140
四川省での詩の朗読−特に「元従軍慰安婦」について−/詩「元従軍看護婦」 矢口以文 154
<書評>
(あお)い水の惑星と向きあう生き方 安永圭子 161  甕から伸ばされた腕 大磯瑞己 163
多彩な詩の森に遊ぶ愉しさ 大掛史子 165
.      田上悦子詩集『女性力(ウナグヂキャラ)』の持つ霊力 朝倉宏哉 168
柿若葉の向こう 日原正彦 171
.           喪失と怒りと花埋め 経田佑介 175
「雨ニモマケズ」の魂とは 牧野立雄 178
.      『宮沢賢治のヒドリ−本当の百姓になる』増子義久 183
人生というレールの音を問い讃えた人間詩篇 石村柳三 186
鈴木文子詩集『電車道』を読んで 森本房子 190
.   二十世紀ヶ丘の家 倉田良成 193
山本聖子詩集『宇宙の舌』を楽しく味わう 野仲美弥子 196
くにさだきみ詩集『国家の成分』 森 徳治 198
.   詩神に呼ばれた人 壷阪輝代 201
小坂顕太郎第一詩集『五月闇』を読む 山田篤朗 204 「世界」を歩むということ 港 敦子 207
全世代に待たれていた詩集 大山真善美 209
<特集3 「第四回 鳴海英吉研究会」全記録> 212
執筆者者住所一覧 268
後記 270




季刊『樂市』64号
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2008.12.1 大阪府八尾市
楽市舎編集・創元社発行 1000円

<目次>
●詩
山のゆめ 小西照美詩篇 槍ヶ岳…4 残照…6 井路…8 仲秋…10 山のゆめ…12
エリアさん 福井千壽子…14          ある日 中神英子…16
光る 福井栄美子…19             水脈 加藤雅子…20
誹風京の町 渡部兼直…22           万両 谷口 謙…24
エニシダ 永井幸子…26            秋 次は 司 茜…28
真夏の日 内田るみ…30            沈黙 川見嘉代子…32
空高く 太田和子…34             春があって 船 北原文雄…36
虹 斎藤京子…38               蝶 松井喜久子…40
真冬の星座 小野原敦子…42          さらさら 三井葉子…44
●随筆
免許証と暴走老人 玉井敬之…52        この無の日に 萩原 隆…61
この夏訪れたアラスカ 山田英子…66
●楽市楽座 断想(26) 木内 孝…46
●編集後記…71



   
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