きょうはこんな日でした 【 ごまめのはぎしり 】 |
2009.6.11 掛川・加茂花菖蒲園 |
2009.7.29(水)
4日連続で出歩いたあとの、今日は何も予定がない日。ふうぅっ、というのが正直な気持ちですね。さすがに連続のイベント参加はキツイなと思います。これからは、私が参加しないと会の運営に困ると、いうものに限定したいのですが、そう思うようになるかどうか…。
久しぶりの「休日」。いただいた本を拝読して過ごしました。
○貝塚津音魚氏詩集『魂の緒』 |
2009.8.8
東京都板橋区 コールサック社刊 2000円+税 |
<目次>
第一章 雪虫
雷鳴 10 里の雪螢 14 木霊 16
食べる 18 白い紫陽花 20 母ひとり 22
母の針 24 初冬の蟷螂 26 魂のメッセージ 28
西の空に星ふたつ 30 最期 32 母の雪虫 34
母を語る男 36 一陣の風 38 母の唄 42
雪虫 46
第二章 結(ゆい)
結 T 50 焼酎を飲む父 52 男一人 54
おやじの軽い弁当 56 教える 60 まるいちゃぶ台 62
蝉 64 蛙 66 結 U 68
里山は 72 派遣社員 74 夏に燃え尽きた命 78
空 80 トマトの匂い 82 紙芝居 84
彷徨 86
第三章 団塊列車
団塊列車 90 孤独 92 野崎村縄文式住居跡にて 94
白鳥たち 96 金丸原飛行場周辺の空襲 98
東京紅蓮地獄 102. ドームの影永くして 106
第四章 鐘
美しい朝に 112. ポーランドの風に吹かれて 114
悲しくて 116. 運命の二人 118. 神慮(しんりょ) 120
草原の風 122
あとがき 126
最期
ああと 妻が叫ぶ
手から水が零れるような
最期
母の温もりが この世から
徐々に消えてゆく
何もない静寂(しじま)の中の
静かな瞬間
遥か遠くに 明かりが
小さく小さく消滅する
宇宙の星のように
悟りを開いた
安らかな魂の息(いき)の緒(お)が
絶えた ・ ・ ・
拙HPでは初めての紹介になりますが、2年ぶりの第2詩集のようです。タイトルの「魂の緒」という作品はありません。紹介した作品り最終連、〈魂の息の緒〉から採ったのではないかと思います。第1章はその母上に関する作品群ですが、「最期」は亡くなる母上を淡々と描写することによって、作者の哀しみが表出した佳品だと思いました。
○月刊詩誌『歴程』561号 |
2009.7.31 静岡県熱海市 歴程社・新藤涼子氏発行 476円+税 |
<目次>
詩
アシアはひとつ…野村喜和夫 2 夢の墓…粕谷栄市 6
顔が、魚を見る動物…小笠原鳥類 8 蹉跌…伊武トーマ 11
ほろびのぽるか…池井昌樹 16
粟津則雄評論集完結記念の会報告…関富士子 18 〜2009年歴程・夏の詩のセミナーのご案内〜
○詩・エッセイ『天秤宮』30号 |
2009.7.15 鹿児島県日置市 天秤宮社・宮内洋子氏発行 1000円 |
<目次>
■詩
大人の童話(カット)……草原タカオ 5 黒い流線型の/喪服の羽の…宇宿一成 7
眼の無い魚…八瀬生見 9 「ッぽ」…中村なづな 11
手/鼻…茂山忠茂 14 痕跡/いのり…西園敏治 20
かぜひとひら/犬と蝉/こえ溜め…宮内洋子 26 きれいに…池田順子 34
ひざしのなかへ…岡田惠子 38 散る散る満ちる…木佐敬久 40
■風紋 桜島
桜島(油彩画)…有馬広文 59 宝の山…岡田惠子 60
内からの桜島…八瀬生見 61 桜島…宇宿一成 63
桜島と西郷…茂山忠茂 64 桜島で考えたこと…木佐敬久 65
熔岩…宮内洋子 68 溶岩原をさまようチョウ…養父克彦69
朝の桜島…満園文夫 71 「桜島」と耳取峠…池田順子 72
桜島(写真撮影)福田秀史74
■エッセイ 誠実ということ 宇宿一成詩集『光のしっぽ』を読んで…石峰意佐雄 75
■子供の詩について 親の背中…茂山忠茂 87
■鴎外との日々 XW 大膳堀は語る…養父克彦 96
■表紙絵随想 天女は翼をもたない…木佐敬久.109 *表紙絵 歌川国芳「唐土廿四孝 董永」 個人蔵
あとがき…123