きょうはこんな日でした 【 ごまめのはぎしり 】 |
2009.8.18 佐渡・沢崎鼻にて |
2009.9.6(日)
朝8時から近くの小学校校庭で行われた自治会の防災訓練に参加してきました。毎年この時期の恒例行事で、今年は334名が集合したそうです。まあ例年通りの数だと思います。戸数が250軒ほどの小さな集落ですから、1戸あたり1.3人も参加したことになります。市内の他の地区からは、結束力のある地域と言われていますけど、それがこの数字にも表れているのかもしれません。私はたまたま他に予定がなかったから参加したにすぎず、無理しても出ようという気はないんですが、逆に、無理でなければ参加するという気になりますね。会場では在職中の仲間にも会えて、最近の会社の状況や早期退職した仲間の情報などの交換ができました。地域のイベントに参加すると、そういう情報交換ができるのもメリットの一つです。
で、肝心の防災訓練は、いつも通りの消火訓練を見学する程度でした。少しマンネリになっているようにも感じられます。災害は忘れたころにやってくる! 肝に銘じておきたいと思います。
○中田昭太郎氏詩集『かぜがやってきた』 |
2009.9.1 東京都八王子市 揺籃社刊 1500円+税 |
<目次>
かぜがやってきた
手術から目覚めたぼくは 2 かぜがやってきた 4
青木湖挽歌 8 千国から 12
ゴーストタウン 16 天園を天国と読み違えた先は 20
大網峠は夢で越えればいい 26 足跡のように 32
暗闇の先が読めない 36 来るはずの便りは 42
白池に誘われて大網峠へふたたび 46 避難所はいつもの 52
道は翡翠海岸に尽きて 56
母三唱
鎮魂歌 64 二番星見つけた 68
慈しみに変わってゆくところ 74
あとがき 78
かぜがやってきた
何処にとも行くあてのない旅に出たのは
秋という気分だったにちがいない
トンネルを過ぎるとワイシャツの襟は
機関車の煤でくすんでいた
ひざに展げた安曇野の地図に
落ちた視線は
名に魅せられた 仁科三湖
木崎の駅に降り立っていた
「ここをなぜあるく」
ねめる賽の神
沃野をさけて佇む住居の白壁に
祀る祭神は色被せて
ぼそぼそ 道は斜面をくねる
冥府の川まで落ちてゆくかのよう
湖の底は黝(くろ)く沈んでいる
茅葺きの古い社などがあって
陽射しを遮る木立を縫い
湖を渡ってくる風は心地よく
その道が『塩の道』とも知らず歩いた
たまさかの期待 など
出会えるはずもなく
逃避 逃亡 逃禅
センチメンタル・ジャアニーの
頬のほてりに
陶然 陶写 陶酔
足元の草ぐさの嘲笑を浴び
「しょせん そんなものさ」
縁をめぐって国道へ
長距離トラックなど
まだ影も見られぬ峠の七曲がり
佐野坂を下れば神城の豊かな稔り
吹きぬく風が北から
黄塵の街道を掃き清めて過ぎた
視界は塗りつぶされて
一瞬
稲田は雪と見紛うばかりの
かぜがやってきた
白いかぜが
拙HPでは初めての紹介になります。6年ぶりの第3詩集のようです。〈――「塩の道」に憑かれて〉というサブタイトルが付けられていました。ここではタイトルポエムを紹介してみます。〈仁科三湖〉は私も毎年のように行っていた地ですが、現在と違って〈トンネルを過ぎるとワイシャツの襟は/機関車の煤でくすんでいた〉、〈長距離トラックなど/まだ影も見られぬ〉時代の作品ですね。最終連の〈かぜがやってきた/白いかぜが〉というフレーズがよく効いていると思いました。
本詩集中の「二番星見つけた」はすでに拙HPで紹介しています。初出から一部改訂されていますがハイパーリンクを張っておきました。合わせて中田昭太郎詩の世界をご鑑賞ください。
○詩誌『詩区 かつしか』122号 |
2009.9.20 東京都葛飾区 池澤秀和氏連絡先 非売品 |
<目次>
目を閉じると/石川逸子 まいご/池澤秀和
天への凱旋/堀越睦子 梓川/青山晴江
人間156
水さかずき/まつだひでお 人間157
私が帰る場所/まつだひでお
秋桜の墓/小川哲史 萩ゆれて/小林徳明
関係の中で/小林徳明 かさぶた/しま・ようこ
母性 −ゆめうら−/池沢京子 語りべ/みゆき杏子
どっちが先に死ぬ/工藤憲治 用足らず用務員/工藤憲治
遠いひとへ・・・・・内藤セツコ 古本/内藤セツコ
○詩誌『裳』106号 |
2009.8.31 群馬県前橋市 曽根ヨシ氏編集・裳の会発行 500円 |
目次
<詩>
機銃掃射 2 佐藤 恵子 暁け方にあらわれ 4 志村喜代子
春になればね 6 神保 武子 旅へ 8 須田 芳枝
つばめ 10 金 善慶 女の子 12 曽根 ヨシ
<エッセイ>
須田芳枝詩集『桜事情』 14 志村喜代子 スリムな実存のほとり
さあ 奈良へ行こうU 16 神保 武子 林道と私 18 宇佐美俊子
<詩>
地上 20 鶴田 初江 ぐっすり眠れるといい 22 真下 宏子
娘よ 24 宮前利保子 湧き水 26 宇佐美俊子
折り紙 28 黒河 節子 リンデンバームの歌が聞こえる 30 篠木登志枝
後記 32 曽根 ヨシ
表紙「無人駅」 中林 三恵 詩 食卓 中林 三恵