きょうはこんな日でした 【 ごまめのはぎしり 】 |
2009.8.18 佐渡・沢崎鼻にて |
2009.9.20(日)
夕方から経堂の中国茶館「チャイナティー茶泉」という処に行ってきました。神戸の永井ますみさんが『生活語詩集・ロマン篇』を中心とした朗読会をやるというので呼ばれました。どんな詩集かはハイパーリンクを張っておきましたのでご参照ください。
永井さんは昨年定年退職して、晴れて自由の身で、何度も上京しているようです。以前にも誘われたのですが都合がつかず、今回は何がなんでも行かなくちゃと思っていました。狭い茶館に25人ほど集まって盛会でした。
皆さん、『生活語詩集・ロマン篇』に作品を出している方ばかりですから、その中の詩を朗読していました。方言ではなく生活語だというところがミソです。もちろん方言も入ってきますし、なかには駐在中に覚えたインドネシア語を採り入れた詩もあって、なかなか面白かったです。私にも何か朗読しろとお声がかかったのですが、アンソロジーに参加していませんし準備もしてきませんでしたから、丁重にお断りしました。愉しい会でしたから、何か準備しておけば良かったなと後悔しています。
しかし、それにしても神戸の人に東京で遊んでもらえるとは思ってもいませんでした。永井ますみさん、ありがとうございました! 佳い夜でしたよ。
○詩とエッセイ 『このゆびとまれ』18号 |
2009.5 東京都豊島区 小森香子氏発行 500円 |
<目次>
●詩作品
小さな灯り−横尾恵子 1 風だけ−紺野アヅサ 2
もう春ですね−小森香子 3 かぼちゃのつる−なかざわりえ 4
ピヨちゃん−桜井くに子 5 「おとう」と「おかあ」は−藤原純子 6
九九の練習−山内さとみ 7 ギリシアの猫−草倉哲夫 8
象の保育所 スリランカにて−立石百代子 9 好きなこと−塚田英子 10
老女の平和行進−井上美喜子 11 カカオの実を取る子ども達−迫田智代 12
ゴムスカート−坂田敬子 13 私の学校をなぜ亡くすの?−竹内功 14
ウチのお釈迦サマ−ゆあさ京子 16 クリスマス−牧野京子 17
まる−長谷川節子 18 ひがん花−滝静子 19
回り続けて−坂田トヨ子 20 夏蝉−釼持岩夫 21
あたしのじてんしゃ−沖長ルミ子 22 あかるい ひざしのなかに−大釜正明 23
あしたてんきに なあーれ−高橋一仁 24
●17号評−坂田トヨ子・桜井くに子・迫田智代・竹内 功・滝 静子
●受贈詩誌●詩集御礼
●編集後記 表紙・きりえ・小森まどか
もう春ですね/小森香子
“お母さん”って 呼んだら
ほんのり梅の よい香り
ふりかえった 道のはた
よいやみに たたずんでいた
白い 白い 老いた梅の樹
“お父さん”って 呼んだら
ざっーと風が 吹いてきた
仰ぎみた 樹の梢
星降る空に 手を広げてた
大きい 大きい太い欅の樹
“まーこちゃん”って 呼んだら
お陽さまの中 まあるく光り
青草の 土手の上
つやつやと 笑っていた
やさしい やさしい ねこ柳の芽
上述の朗読会で頂戴しました。拙HPでは初めての紹介になります。子ども向けの詩を意識して作っているグループのようです。紹介した作品にもそれはよく表れていると思います。〈お母さん〉は〈よい香り〉、〈お父さん〉は〈風〉という対比がおもしろいと思いました。
○月刊詩誌『柵』274号 |
2009.9.20 大阪府箕面市 詩画工房・志賀英夫氏発行 572円+税 |
<目次>
現代詩展望 詩集賞雑感 日本詩人クラブと詩界賞創設…中村不二夫 74
戦後史の言語空間(11) 頂点…森 徳治 78
流動する今日の世界の中で日本の詩とは(56) 在日と日本の詩人による三行詩共作 時調復活と日本の短詩…水崎野里子 82
風見鶏 高橋夏男 岩井昭児 中村洋子 川島 完 渡辺正也 86
現代情況論ノート(43) 少年囚への虐待…石原 武 88
詩作品□
山崎 森 絶望するな 4 松田 悦子 順致 6
中原 道夫 蟋蟀の声 8 黒田 えみ ともだち 10
小城江壮智 降車 12 肌勢とみ子 肩が見られない 14
進 一男 小さな記録 16 江良亜来子 紫陽花 18
南 邦和 占烏法 「鳥情占書」から 20 北村 愛子 ふりかえり駅のホームの方へ 22
柳原 省三 ホームレス時代 24 水木 萌子 あぜ道を行く 26
佐藤 勝太 シャングリラの春 28 秋本カズ子 白い雲 30
小野 肇 雲 32 織田美沙子 今夜も眠れない 34
小沢 千恵 七月のカレンダー 37 門林 岩雄 島のあるとき 40
月谷小夜子 ささいなもめごと 42 鈴木 一成 初心忘るべからず 44
長谷川昭子 梅雨 九十九里浜にて 46 北野 明治 雑念 48
米元久美子 五月に思う 50 八幡 堅造 何時頃から目覚時計が電池式に 52
安森ソノ子 孫を迎える 54 森崎 昭生 土に立ちて 56
西森美智子 淀屋橋から中之島へのブルース 58 三木 英治 キキという名の女神 60
名古きよえ 見る 62 若狭 雅裕 秋天 64
今泉 協子 最後の微笑 66 前田 孝一 ねじれっ子 68
野老比左子 流れる母 70 徐 柄 鎮 アリランの碑に佇む 72
世界文学の詩的悦楽−ディレッタント的随想(40) 伊東静雄小論(2)−『夏花』と『ルバイヤット』の精神について 小川聖子 90
現代アメリカ韓国系詩人の詩(7) テラスにて故国を想う チョン・ミン・リー…水崎野里子 94
「柵」の本棚 三冊の詩集評…中原道夫96 長津功三良詩集『飛ぶ』96 金太中詩集『高麗晴れ』97 前川幸雄詩集『平成考楽吟』98
受贈図書 104 受贈詩誌 柵通信 102 身辺雑記 105
表紙絵/申錫弼/扉絵 申錫弼/カット 野口晋・申錫弼・中島由夫
○詩誌『言の葉倶楽部U』3号 |
2009.9.15 山形県上山市 書肆犀事務局・言の葉倶楽部刊行会発行 非売品 |
<目次>
◎拝啓 野中広務様 高橋英司 2 ◎或る詩人との対話 をゝさわ英幸 7
◎詩/夏の日のクリスマス、他二篇 大江利知 11. ◎言の葉 我の川面を流れゆく弐) 安達敏史 14
◎短歌 花火の夜は(十八首) 尾崎まりえ 16 ◎赤坂憲雄と岡本太郎の眼 大原 蛍 22
◎ぐうたら草[三] 菊地隆三 28 ◎HIRAKUのひねくれ映画批評 高 啓 31
◎上山藩、山形藩、そして「新選隊」 岩井 哲 40
◎会・員・動・向 編集子 43