きょうはこんな日でした 【 ごまめのはぎしり 】 |
2009.9.4 筑波山・ガマ石 |
2009.10.4(日)
その1
2年前に私も朗読させていただいたことのある板橋区民文化祭「詩のつどい」に、今年も参加要請がありました。区民文化祭詩賞の贈呈式が主で、後援団体の一員として拙い詩の朗読をさせていただきます。よろしかったらお近くの方はどうぞおいでください。入場無料です。
2009年区民文化祭 詩のつどい
場所 板橋区立文化会館大会議室 板橋区大山東町51-1 TEL03-3579-2222
日時 2009年10月25日(日) 午後1時開場 1時30分開会
入場無料
主催 板橋区・板橋詩人連盟・板橋文化団体連合会
後援 日本現代詩人会・日本詩人クラブ
プログラム 司会 吉田義昭・鈴切幸子
開会の挨拶 ―――――――――――板橋詩人連盟会長 中原道夫
主催者の挨拶 ―――――――――――――――――――板橋区長
来賓の紹介と挨拶 ――――日本現代詩人会・日本詩人クラブ代表
選考経過と受賞者の発表 ――――――――選考委員長 内藤健治
受賞者の表彰 ―――――――――――――板橋区・板席詩人連盟
受賞作品の朗読 ―――――――――――――――――――受賞者
講演「生活の中の詩」――――――――――――――――菊田 守
詩の朗読 ――――――――日本現代詩人会・日本詩人クラブ有志
新井豊吉 桜井さざえ 庄司進 沢聖子 平野秀哉 竹内美智代
村山精二 山本みち子
ギター演奏 加藤孝信
コーラス「親から子へ歌い継ぐうた」コーラスグループ“アカシア”
閉会の言葉 ―――――――――板橋詩人連盟理事長 山川久三
開会後、来賓の詩人を囲んで懇親会を開きます。会費3,000円。
ご参加下さい。会場はグリーンホール地下レストラン「サンイチ」です。
板橋詩人連盟 事務局 山川久三方
○日笠芙美子氏詩集『夜の流木』 |
2009.10.10 東京都千代田区 砂子屋書房刊 2500円+税 |
<目次>
時間 10 外出 14 静かなコップ 18
通り道 22 ながい廊下 26 虚空 30
詩人と車椅子 34 春のひととき 38 五月の畑 42
盛夏 46 二〇〇七年八月 50 食卓で 54
初秋 58 秋の舟 62 夢の影 66
夜の戸口 70 夜の手 74 水辺のナイフ 78
夜景 82 セイタカアワダチソウ.86.沈丁花 88
ゆく旅 92 冬の胸底 96 夜の流木 100
風の馬 104. 水の道 108
あとがき 112
装本・倉本 修
夜の流木
寝返りをうつと
胸のあたりで
戸のきしむ音がする
暗い廊下は水の匂いにあふれ
障子も瞼も濡れてきて
みるみる水かさが増してくる
横たわったまま流れている
わたしもコオロギも
蛇も菜の花もミズスマシも
一筋の水脈につながれている
いのも在るものは死の方へと
死はいのち在るものの方へと
おおきな流れにたゆたっていく
寝返りをうつと
闇のなかに火がゆらめいて
耳の奥から声がする
あたっていきなさい
父の声に似た男が焚き火をしている
赤い炎があたりを照らし
まるくなって火を囲んでいる
ひとりひとり
どこから流れて来たのだろう
ばらばらの流木たち
背中も闇もじりじり焦がして
生きて在るものも
死んで在るものも
身を寄せて暖をとっている
寝返りをうつ
水しぶきがあがって
丸太のようなこころが流れている
3年ぶりの第7詩集だそうです。3年前の詩集『海と巻貝』では、第7回中四国詩人賞と第18回富田砕花賞をダブル受賞している実力派です。ここではタイトルポエムを紹介してみました。「夜の流木」とは〈丸太のようなこころ〉のことであると分かります。第3連の〈いのも在るものは死の方へと/死はいのち在るものの方へと/おおきな流れにたゆたっていく〉というフレーズ、第6連の〈生きて在るものも/死んで在るものも/身を寄せて暖をとっている〉というフレーズが特に良いと思いました。
○柴田三吉氏詩集『非、あるいは』 |
2009.10.20 東京都葛飾区 ジャンクション・ハーベスト刊 2000円(税込) |
<目次>
ひよめき 10 しゃぼん玉 14 非、あるいは 18
ノスタルジー 22 畸形 24 やっかいな背後 26
つるん 28 津波 32 歴史はだれによって書かれるか 36
肖像 40 そばがら 42 他人 44
こだま 48 バクが夢を 50 ちょうせんじんが さんまんにん 54
時間 58 きわ 60 連弾 64
抱擁 66 果てへ 70 硬度 72
本詩集中の「やっかいな背後」はすでに拙HPで紹介しています。初出から一部改訂されていますがハイパーリンクを張っておきました。佳品です。ご参照ください。
○詩誌『墓地』66号 |
2009.9.17 茨城県古河市 山本十四尾氏発行 500円 |
<目次>
こちたし/石下(いしおろし)典子
バスが行ってしまうので/岩崎和子
鴇羽色考――「墓地」休刊に寄せて/大掛史子
十月十四日考/山本十四尾