きょうはこんな日でした 【 ごまめのはぎしり
090611.JPG
2009.6.11 掛川・加茂花菖蒲園




2009.7.10(金)


 なかなか多忙な一日でした。朝一番で市内の印刷所に行って、制作を依頼されている小説集『見捨てられた人々』の校正受け取り、午後はそれを持って著者のお宅に伺い、著者校正のお願いです。その足で新宿に出向いて呑み会に参加してきました。こちらは4人の先輩詩人のお話しを私一人で聴くような会ですから、気楽と言えば、まあ気楽。人生経験豊かな皆さんのお話しは示唆に富むものが多かったです。酒の上の軽口は、同年輩が気兼ねなくていいんですが、この人たちはそれに次ぐような詩人たちです。もちろん後輩の分をわきまえたつもりですけど、失礼もあったかなあと思います。それを受け入れてくれるだけの度量がある人たちばかりで、実は今回が2回目の呑み会。再び呼んでもらえたということは、前回がそれほど無礼ではなかったからと勝手に解釈しています。今回はどうかなあ。
 帰宅は深夜でした。心地良い酔いでした。お呼びくださり、ありがとうございました!




後山光行氏著『詩商物語』
shisho monogatari.JPG
2009.7.10 大阪府岸和田市 粋青舎発行 非売品

<目次>
回想の「詩商」伴勇      4        伴勇の我楽多ノート      34
伴勇のジグソーパズル     58        伴勇 略年譜(月刊近文 誌史)63
あとがき




あとがき

 一人誌「粋青」に発表したものを電子データー化しようと試みたものである。PCのプリンターで簡単に印刷できるのでこのような形にしてみた。
 二〇〇九(平成二十一)年で、大中勇ではなく、伴勇が鬼籍に入って十六年余が過ぎた。ひとりの人との出会いをこのような形にしておいてもいいだろう。
 この十六年余の間、伴勇や私達がお世話になった沢山の詩人の方々が鬼籍に入られた。皆様のご冥福を祈るばかりである。
 「詩」という表現が化石化しっつある日本の現代のなかで、単に創作活動をするだけでなく、詩人を育て、出版活動を通して「詩」を普及し、生き返らそうとしたひとりの人がいた事を記憶して置きたい。

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 副題に「伴勇伝」とある評伝です。伴さんと私も関係は深く、伴さんの推薦で、ある詩誌に20年も在籍することになったし、文庫版の詩集も出版してもらえました。著者とも伴さんを通じて1980年代に知り合い、いまでも親交は続いています。伴勇という、日本の詩壇では破天荒な存在を改めて紹介した好著です。著者の知る伴勇の、それ以前の経歴まで「伴勇のジグソーパズル」で推定した画期的なものと云えます。限定版ですので残念ながら多くの人には見てもらえないでしょう。それもまた伴さんの、分かる者にだけ分かってもらえればいい、知っている者だけに読んでもらえればいい、という口癖に則ったものかもしれません。
 ここではあとがきのみを紹介してみました。短い文章の中に伴勇への愛情が滲み出ているように思いました。

 なお、本著中の「伴勇の我楽多ノート」に
〈月刊近文カルタ〉が載っていますが、これはすでに拙HPで紹介しています。ハイパーリンクを張っておきましたので本著の一端をご覧ください。




詩誌RIVIERE105号
riviere 105.JPG
2009.7.15 堺市南区 横田英子氏発行 500円

<目次>
七夕(一)(二)       正 岡 洋 夫(4)  淡路島紀行         山 下 俊 子(6)
『接吻」クリムト作      平 野 裕 子(8)  沖縄の海・私の村の神社   藤 本   肇(10)
鷺の恩返し          嵯 峨 京 子(12)  狂狂狂           後   恵 子(14)
雨に打たれて         松 本   映(16)  沈丁花           立 野 康 子(18)
お前がいた          永 井 ますみ(20)
RIVIERE/せせらぎ 永井ますみ/石村勇二/横田英子/河井洋(22)〜(25)
僕らの三日間戦争(4)(第一日日)河 井   洋(26)  夏の形           戸 田 和 樹(28)
しゅっすいの跡        釣 部 与 志(30)  上神谷米          清 水 一 郎(32)
家の声 4          横 田 英 子(34)  六十四歳          石 村 勇 二(36)
母を憶う           ますおかやよい(38)  記憶            立 野 つづみ(40)
遅霜の朝           南 村 長 治(42)  離室            内 藤 文 雄(44)
受贈詩誌一欄(46)      同人住所録  (47)  編集ノート         永 井 ますみ
表紙の写真・横田英子/詩・清水一郎




詩とエッセイ『沙漠』255号
sabaku 255.JPG
2009.6.20 北九州市小倉南区 河野正彦氏発行 300円

<目次>
■詩
 原田暎子 3 なきぞ悲しき           河野正彦 4 地獄橋
 麻生 久 5 悪夢               中原歓子 6 飴
 菅沼一夫 7 下駄              木村千恵子 8 誘われて
千々和久幸 9 蛍祭               福田良子 10 ほこ土
犬童かつよ 10 どこへ行く?           柴田康弘 11 六月の手紙
 秋田文子 12 猪                山田照子 13 夕飯のとき
椎名実知子 13 祇王寺−嵯峨野行く        藤川裕子 14 花の中で
 平田真寿 15 マリーネ&ぴくるす        坂本梧朗 17 瞬間
 風間美樹 18 満州              おだじろう 19 濃密な構造
■エッセイ
 原田咲子 20 うん、−詩誌『沙漠二五〇号・五五周年記念会』−
表紙 イラスト くすもとかず子






   
前の頁  次の頁

   back(7月の部屋へ戻る)

   
home