きょうはこんな日でした 【 ごまめのはぎしり
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2009.7.30 伊豆・旧天城トンネル




2009.8.2(日)


 午前中に訃報が入って、驚きました。地元の西さがみ文芸愛好会代表・播摩晃一さんが今朝亡くなったという連絡です。5月31日にはご自宅に伺って、地元の新聞掲載用の原稿を渡してきたばかりでした。それからたった2カ月しか経っていないのに…。明日がお通夜、明後日が告別式とのことでした。
 播摩さんとはもう30年のおつき合いになります。1977年に播摩さんが第1詩集をお出しになり、同時期に私も第1詩集を出したことが縁で、地元でのおつき合いが始まりました。その後、私の生業が忙しくなったり、日本詩人クラブの仕事で地元がおろそかになったりで長いブランクがありましたけど、数年前に西さがみ文芸愛好会に入れてもらったことからまた復活しました。
 それからは会の運営方法を教わったり、売れる本の作り方を教わったりして、たいへん勉強になりました。特に本作りは、赤字にならないようにどう作るかを実践していましたから、私にとっては眼から鱗が落ちるような思いでした。これからも、もっともっと教えを請いたいと思っていたのに残念です。80歳。ご冥福をお祈りいたします。




菊田守氏詩集『天の虫』
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2009.7.14 東京都新宿区
土曜美術社出版販売刊 2000円+税

<目次>
 T
竹輪の輪――9 極意――10 落武者――12 まんぼう――14 友だち――16 友情――17 生きる――18 敵
(かたき)――19
とかげ――20 糞虫賛――22 泥ん子――24 葉桜――26 竜
(たつ)の落とし子――29 幸せのひととき――30
 U
天の虫――34 すずめ讃歌――36 夏薔薇――39 茗荷の天ぷらを食べて――40 はる――43 目と耳――46
駱駝
(らくだ)のこぶ――49 すみれと蟻――51 鳩――54 りんご舟(ぶね)――57 地面の来歴――61 幕――67 春は霞みて――70
たった一度の過
(あやま)ちが――――77 ウミホタル――78 事件――82
 V
悪の夢――86 水車――88 こおろぎ――91 夕日に向かって――94 太白――96 童話の時代――100 太白の味――104
天秤棒かついで――107 日本の灯
(あか)り――112 秘儀――116 みみずの唄――123
 初出一覧――126




 (帯文より)

詩人はこの地に何を書き記し、最期に何を置いて天に還っていくのか。詩人菊田守の命のタクトが、われわれを天の大聖堂へといざなう。かなかなむし、青虫、毛虫、箕虫、そして飛蝗、蟷螂、蟇蛙たちの歌声を空いっぱいに響かせて。一人の詩人として宇宙空間に等しく生かされていることの歓び、いつまでもそれがすべての生き物たちの楽園であってほしいという願いと共に。  中村不二夫


すき透った身体には
血が一滴もないと思われていたので
神さまに最も近いと言われていた
天の虫 かなかなむし
松の木の幹にとまって
いまにも木の中に消えてしまいそう

遥かな天から
かなかなかなと鳴く
美しい声はもの悲しく聞こえてくる
わたしのこころの中の
天の虫 かなかなむし
            「天の虫」より

 本詩集中の
「落武者」「とかげ」はすでに拙HPで紹介しています。また、「友だち」「友情」「生きる」「敵」は“短詩四つ”として同時に発表していました。いずれもハイパーリンクを張っておきましたので、どうぞ菊田守詩の世界をお楽しみください。




詩誌『炎樹』59号
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2009.7 千葉県我孫子市 鈴木文子氏発行 500円

<目次>
−作品−
書く人……………………坂田トヨ子 4      時代をこえて………………猪野 睦 6
だって皆さん少しも………白永一平 8      解き放つ日……………大久保せつ子 11
行く春……………………中村藤一郎 12      グミの季節…………………高橋英男 14
雨がふっているのに………佐藤文夫 17      真夜中の魔術師…………堀内みちこ 18
西郷と桜島…………………茂山忠茂 20      無患子………………………萱野笛子 24
エレジー……………………光田年雄 26      戻す…………………………瀬野とし 28
夏ちゃん……………………恋坂通夫 30      ウラン濃縮…………………本多照幸 32
散策…………………………中山公平 37      恋する鯉…………………西山正一郎 38
あの頃は……………………一宝 実 40      パイナップルの食べ方…赤木比佐江 42
East Wind………………・仲 玲央 44      ある日………………………宮崎 清 46
くちなわ……………………鈴木文子 48      ある散歩……………………三浦健治 50
−エッセイ− 詩集「電車道」を読んで 「情け」の詩人、鈴木さん……………一宝 実 53
連載・反戦詩を読む(12) 映像
(イメージ)に語らせる −北川冬彦、戦前の詩三篇…瀬野とし 54
プロムナード……恋坂通失・赤木比佐江・三浦健治 22
*巻頭詩 鈴木文子1 *編集後記56 *同人名簿57
*表紙絵 宮崎若菜 *カット 堀内みちこ




詩誌『すてむ』44号
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2009.7.25 東京都大田区
甲田氏方・すてむの会発行 500円

<目次>
【詩】   巻かれる■青山かつ子 2           いちじく/階段■長嶋 南子 4
    遠方へ/足跡■田中 郁子 8      結構な病気/按摩の清さん■坂本つや子 12
  遠景/ブラジャー■井口幻太郎 20             鶴見の先■川島  洋 24
わたしではありません■松岡 政則 26             五月の嘆き■水島 英己 30
        研究■閤田真太郎 34             じじいたち■甲田 四郎 38
     金魚の冒険■松尾 茂夫 43
【エッセイ】 理系本◆川島  洋 46           オガララ帯水層◆閤田真太郎 48
すてむ・らんだむ 50
同人名簿 58                  表紙画:GONGON






   
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